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ぼっち小説の代名詞といえば、NHKへようこそ、僕は友達が少ないあたりだと思いますが、これは間違いなくその双璧に割って入る素晴らしい完成度だと思います。
(個人的には僕は友達が少ないはジャンルとしては完全に別だと思いますが。)
ティーンを過ぎてライトノベルなんかに手を出している人の多くは、当然心の脛に傷持つ人達だと思いますが、そんな私達にぎゅんぎゅんくるような「お友達いないあるある」ネタが満載です。
それでいて、タッチは軽くてコメディな所も良い。境遇を笑い飛ばして肯定してやろうぜ!みたいな。
上述のNHKへようこそ及び滝本作品は一人ぼっちに真っ向から向き合って深刻になってしまっていて、それはそれでありだと思うのですが気軽に楽しみたいならこちら。(個人的にはどちらも好きです。)
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本巻も渡ワールドが展開されています。
このラノベの好きなところは、基本的にはぼっち視点のウケ狙いラノベなのだけど、ごくたまーに真剣な話をしつつ物語を進めてゆくところ。
本巻には材木座は登場しません。材木座ファンの方はご了承ください。
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この作家さんはやっぱ好きですね。
あやかしがたり読まないとw
とりあえず安定したクオリティで満足。
あ、どーでもいいことなんだけど、
火に流し込んで引火するサラダ油なんてあるんすか?w
ふつう消えると思うんだけども…
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“「何してんのお前ら、っつーかなんで水着なの」
息切れしない程度に駆け寄った俺が質問すると、
「わっせろーい!!」
小町にばっしゃーと水をかけられた。頭から水をかぶり、髪を伝ってぽたぽたと滴が落ちる。……冷てぇ。
上がりかけたテンションが急激に下がってきた。おいおい、こんなのトイレの個室にこもったときだってやられたことねぇぞ……。
一瞬にしてどんよりとした瞳で小町を睨めつけたが、小町に反省の色はなく、けろっとした様子でさっきの質問に答える。
「準備で暑くなったから水浴びだよ」
「水着は平塚先生が川で遊べるって言ったから……てか、ヒッキーこそなんでここいんの?」
由比ヶ浜は水着なのが恥ずかしいのか小町を盾にしながら質問を返してきた。
「いや、俺は顔洗いにきたんだけど……」
「そんなことより!」
話の途中で小町がカットインしてきた。
「ほらほら、お兄ちゃん新しい水着だよ!」
小町はぐいっと見せつけるようになんだかよくわからんポーズをとった。
薄いイエローのビキニはふちがフリルで彩られ、南国トロピカルな雰囲気を醸し出している。小町が元気よく水しぶきを上げるときらきらと輝いて見える。なんだよ、これスプラッシュスターかよ。ひとしきりいろいろなポーズをとったあと、小町がじっと俺の目を見る。
「はい、感想は?」
「ん、ああ。そうだな、世界一可愛いよ」
「わぁー、適当だなー」
小町があからさまにがっかりした。いや、っつーか、お前家でもそういう格好だしな……。”[P.197]
気づけば夏らしいことをしてましたっていう。
留美ちゃんの件は……一番何とかしてやろうっていう解決策だろうけどそれを実行しちゃいますかーおわー。
リア充チームとのやり取りも意外とスムーズで。ぼっちが分からない葉山くんは、でもそれでも良い人だよなぁこれ。
Yで気づいたけど二人とも名字も名前もY始まりじゃないですか……。
雪ノ下さんと葉山くん辺りの過去が予想はつくけど気になる。
あと轢いた車の件も比企谷くん気づいちゃったね気になる。
渡さんは自身の名前あたりからも名前に同じ音をくり返していれるのが好きなのかな。
“「……なぁ、もし、ヒキタニくんが俺と同じ小学校だったらどうなってたかな」
その問いに俺は即答する。
「決まってんだろ。お前の学校にぼっちが一人増えるだけだよ」
「そうかな」
「そうだろ」
やけに自信のこもった声になってしまった。暗闇の中で、葉山が漏らす忍び笑いが微かに聞こえる。その笑いを誤魔化すように葉山が小さく咳払いをした。
「俺はいろんなことが違う結末になったと思うよ。ただ、それでも……」
まるで言葉を選ぶような間だった。
「比企谷君とは仲よくできなかったろうな」
…………。予想していなかった言葉に一瞬、意識が空白になる。誰とでもうまくやることができる葉山が、こんなことを言うなんてな。俺は一呼吸おいてから、ちょっと恨みがましい声を作る。
「……ひどいな、お前。今ちょっとショック受けたぞ」
「冗談だよ。おやすみ」
「おう、おやすみ」
俺はこのとき初めて葉山隼人という存在を正しく認識したのかもしれない。葉山が比企谷八幡という存在を正しく認識したのと同様に。
優しいだけではなく、どこか苛烈さを秘めた声音。
あの言葉に嘘など何一つないのだと、俺は直感していた。”[P.276]
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ぼっちVSリア充、因縁の対決が遂に実現!?
夏のキャンプに強制参加させられた八幡が奉仕部メンバーに加え葉山達のリア充組と一緒に行動するハメに。
ぼっちとリア充は絶対相容れない。そんな現実を今回もひしひしと感じることができる。
リアルぼっちな私には本当に痛い話で・・・
あ、材木座さんは出ませんよ?
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夏休みの話。
冒頭で街に出かける八幡。
戸塚を見かける → 部活仲間と一緒にいて話しかけられない。
材木座を見かける → そもそも話しかける気はないが、彼は彼でゲーセン仲間と楽しそうにしている。
雪乃を見かける → 目が合うもお互い見なかったふり。
こうして誰ともコミュニケーションをとることができず、八幡の孤独さがより強調されたところに、何の気負いもなく話しかけたのが、結衣。
この子はほんといい子だね・・・。
そもそも孤独であるのが普通の状態の八幡にこの結衣の行動はどう映ったのかね。
前巻のラストでようやく再スタートを切れた二人だけに、その後の会話も含めて貴重なシーンでした。
物語の中心は奉仕部及びリア充面子で行ったキャンプと、そこでの小学生へのボランティア。
単巻としては、爪弾きにされている鶴見をいかに助けるかというのが見所。
「(助けるのではなく)君が一人で助かるだけ」という某名作のセリフが思い浮かんだりもしたけれど、
自分だったらどうしたのか、なかなかに考えさせられるエピソードでした。
そしてシリーズとしては、数多くの見所がちりばめられております。
#雪乃と葉山の過去
同じ小学校であったことが判明。
しかも、どうやら雪乃は今回の鶴見同様に孤独な状態であったようだ。
中学校になれば変わる、という鶴見に対して、
「あなたの通っている小学校の生徒も、同じ中学校へ進学するのでしょう?なら、同じことが起きるだけよ。今度はその『余所から来た人』とやらも一緒になって」
これは経験談か。
そしてその救出に失敗した葉山。
「あなたでは無理よ。そうだったでしょ?」
#葉山の想い
当初から葉山は雪乃に対してどこか気にしていた様子があったけど、その理由がはっきりしました。
葉山の好きな人のイニシャルはYだという。雪乃さん。
これで結衣だったら面白いけどw
かつて、孤独であった雪乃の救出に失敗した葉山。
その葉山の目の前で、どんな手段であれどんな結末であれ鶴見のおかれた立場を変えた八幡。
「比企谷君とは仲良くできなかっただろうな」
優等生で誰に対しても人がいい葉山が見せた苦言。本音。
また、ここで「比企谷君」と本名を呼んだことには様々な意味が込められているのでしょう。
どんなに人が良くても葉山もまだ高校生。
自分の好きな女の子と仲がよさそうな相手に対して想うことは、複雑。
#八幡と結衣と、雪乃
キャンプが終わり学校に帰ってきた奉仕部。
そこに自家用ハイヤーで現れた雪乃の姉、陽乃。
八幡と結衣の繋がりのきっかけとなった自動車事故。
その自動車が、実は・・・
雪乃も交通事故に関わっていたのか。
頭のいい雪乃のこと、その際の当事者である八幡と結衣のことは覚えていたでしょう。
そんな二人が次々と奉仕部にやってきたとき…
雪乃は何を思ったんでしょうね。
そんなわけで、随所に見所たっぷりだった第4巻。
今後は葉山もメインキャラとして加わってくるのかな?
今後も楽しみ。
#おまけ
今回のイラストMVPは33Pの私服の結衣。
異論は認めない。
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一回壊してまた作り直す
これあれだね…
3巻の結衣と八幡との関係修復が伏線になってるね
最後の引きも良かったし、雪乃にもまだまだ秘密がたくさんありそう
続きが気になります♪( ´▽`)
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友もなく、彼女もなく、孤高の学園生活を送る少年達の残念な物語の第4弾。
今回はぼっちの夏休みからの無理やり合宿に拉致されてリア充組と行動することに。
いつも通りのローテンションの語り部で淡々と進んで、八幡の残念さには感心させられる。
ノリ的には好きなんだけど、中二病のあいつがでてこないので盛り上がりの欠ける印象を受ける。
奴がいるおかげで無駄に話に凹凸ができてちょっとした物語(?)に強弱があるのかも。
出てくれば出てくるで鬱陶しいんだけどね(笑)
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うん、これは安定して面白いよね。
八幡のひねくれぶりは半端ない。
今回はゆきのんと葉山の関係性が何となく見えたところ。
あと、今回はなんかほんとこの方法でええの?って思ってしまったところ。
でもまぁ、それが一番おさまりがつくよね?
解決すると言ってもみんな仲良く~はたぶんあの短い間にはムリだと思うし、また新たに無視される子が出来たりするだろうし。ならば無かったことにするという考え方はいいと思う。
しかし、戸塚は相変わらずかわいい。とつかわいい。マジで。
あと海老名さんはすごいキャラやな。いやもう好きだよ、海老名さん。
あとゆきのんの姉ちゃんはやはりどうも苦手…。なんだろう?
そしてラストがものすごく気になる終わり方になってるので次を早く読みたい。
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リア充っぽいイベントをこなしながらも主役は全て葉山にとられているのがとても印象深い。
主人公の独特な考え方や雪乃のデレ?などこの巻は読み応えがあった。
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舞台は夏休み、小学生の林間学校をヒッキーたちがサポートすることに!
子どもの頃の自分は、いじめをどう捉えていただろうか…。
読みながら、懐かしく甘酸っぱい想いを思い出すときもあれば、恥ずかしくて泣きたい想いを思い返すときもあり、なんともいえず歯がゆい感じがした。だが、あえて底を掘り下げるからこそ面白い!この作品に魅かれてしまう。
ヒッキーの取る作戦は確かに危ない橋だ。だけど、だからこそかっこいいと思えてしまった…。
まだ読んでない人は、是非手にとって子どもの頃を思い返してほしい。
あなたは…どう感じるだろうか。
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夏休み強制参加ボランティア編。
八幡の本領発揮としてはこの辺からが真骨頂なのではないかと思う。
小学生のボッチの解決方法とかは、下手すれば更に酷い事になるという方向が彼らしい。
何故、彼の意見が通ったのかの部分が弱い印象もあるけど、まあ、それはそれ。
嫌な話でいい話と言う感じでありました。
そして、またただでは終わらないのが俺ガイル。さらりと気になる話を持ってくる。
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作劇上わかりやすくするために、悪人ははっきりと悪人として描くのが標準なのですが、このレーベルに似合わずに、リアルな人間社会というか、こども社会を描きにきました。既刊分で言及していた、草食動物や魚の群れが「仲間」を盾にというか、犠牲にして自ら生きる様を具現化してきました。
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合宿と集団と鋳型の話。材木座がゲーセン仲間と交わしている言語はスラングとして実在するのだろうか。怖すぎる。クラスから爪弾きにされている者として八幡が共同幻想みたいなもんに怒りを覚えるのは分かるが、破壊するために建てた作戦もなかなか畜生である。よくチクられなかったな。そして戸塚とのイベントが正統派ラブコメそのものだ。祝福あれ
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なんか巻を重ねる毎に面白く、作風も磨かれている。作中で八幡が言ってることは捻くれていて多分まちがっているのに、妙な説得力が確かにある。
不思議な魅力を持ったシリーズだ。