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命がけの潜入レポートということで話題になった本ですが、ほとんど日常の日記という印象。やくざの利権構造にも触れているけれど、原発側の取材が作業員目線でしかできていないのが残念。
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悲惨で大変なんだが、面白い。
F1で作業員として働く
「どうせ紋切り型の記事しか書けないくせに」と
新聞社記者をからかう場面もあった。
ヤクザと原発、ちょっと二兎を追うような側面があるのが残念。
それも、後者はやっぱりヤクザに金が落ちてました、という
という内容なんでインパクトは少ない。
9 薬局、侮蔑的な意味合い
16 任侠系右翼は国家の味方。暴力団の別働隊の側面も
30 左翼が凋落して、次の仮想敵が暴力団に
38 山谷より、あいりん=治外法権
65 精子の冷凍保存、造血幹細胞採取
99 キリスト教入信は結構面倒くさい
125 爆発直後
135 リビア取材狙い。ヤクザじゃ食っていけなくなる
148 胸ポケットにファスナー、下半身にポケットなし
168 自分の違法行為は取材の足かせになる
178 作業員の死亡は熱中症か交通事故
192 外国勢
211 買い替えでどんどん高級外車が増える
214 東電と東芝には「殿」
249 線量計のゴマカシ
252 除染?
257 マスク、40%は吸い込む?
261 2F
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暴力団専門ジャーナリストの著者が、原発作業員として事故後の福島第一復旧作業に潜入したルポ。
あくまでも作業員目線でのルポだけに、それは違うだろうとツッコみたくなる箇所もチラホラ。現場にいるからこそわかることもあれば、現場にいるからこそわからないこともあるのだろう。
なんにしてもフクイチ内部の状況を伝えた数少ないルポとして貴重。
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原発事故に関して、もっとも現場に近いところから書かれているルポ。この本を読まずに原子力について語ることはできない。
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「原発と暴力団は共同体の暗部で共生している」。本書は福島第一原発への潜入取材の記録。被曝労働者の手配から土地の買収に至るまで「原発はどでかいシノギ」というヤクザのホンネと共依存構造を明らかにするドキュメンタリー。戦慄する暗部のレポート。
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いや原発が此処までヤクザ屋さんの食い物になっていたとは知らなんだ。文春で読んだ内容を膨らませた感じかな。裏側を垣間見れてなかなか興味深かった。
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「暴力団」
ではなく、
地域密着型の昔ながらの
「ヤクザ」
と原発。
地域の風俗が息づく感じ、というか
開沼博の「フクシマ論」なんかと読後感がカブるとこがあった。
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福島原発の裏側。マスコミの情報からは伝わってこない現実の重さ。タイトルの通り、ヤクザと原発は密接な関係がある。ヤクザ=暴力団は大きな間違い。また、反社会勢力でもない気がする。ヤクザは必ずしも悪いものではないということと、福島第一の実態をとことん知れる名ノンフィクション。著者はぶっ飛んでる。
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■原発は大型の公共事業であり、その仕事配分や、利権の分捕り合いにヤクザがからむという話が印象的。
■FUKUSHIMA50
著者を案内した佐藤(仮名)はFUKUSHIMA50の一人で3号機の水素爆発後志願してF1(福島第一)入りしている。佐藤のインタビューを見る限り、使命感やヒロイズム、現実感の無さなども感じる。彼の会社のボスは死んでも良い人間を用意してくれと言われ派遣をためらっていたが、佐藤の携帯に東電関係者から直接現場作業の要請があり、
「うちらが行きますよ。誰も行かないのはまずいでしょ」と受けた。ここで逃げ出さずに受ければ東電は恩義を感じるはずだと言う計算もあったと言う
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おもしろいし
価値ある本だと思う
でも残念ながら
僕に原発の知識がなさすぎた
やくざの知識もないけど
それ以上に原発のこと
原発の報道がどうなされたか
そんなことがわからない
やくざがいまどんなことしているかというおもしろさ
原発がどうなっているかというおもしろさ
それは十分楽しめる
やくざと原発の関連も衝撃だ
労働者の生態を描いたものとしても
おもしろいかもしれない
書けない部分もあったのだろう
なんとなく明快ではないのだ
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暴力団専門ライターの福島第一原発(F1)潜入記
題名ほどにはヤクザの話は出てこない。
別の取材で東北の町内会の祭りの会場へ暴力団組長に会いに行き、原発の話を振った所から事態は動き出す。親分の話によれば原発は特別なものではなく公共事業が来るのと同じ「街を代表して電力会社と交渉し、ゼネコンと話付けて、地元の土建屋に仕事を振る。それだけじゃとても人でが足りんから、あとはよその場所にいる兄弟分なんかに話を振ったり、普段から仲のいい組長連中の会社を使う。どでかいシノギになるから、代紋なしではとても捌ききれんし、工事だって進まない。」必要悪だというのがその主張だ。町内会の祭りでこの組長と町内会長が普通に並んで座っている中での話であり、地元の人間も怖がりながらも利用するという関係にどっぷりはまってしまってるのだろう。
原発に限らず人足の手配は暴力団の昔からの収入源で、暴対法施行以降は表向き暴力団関係者は出てこないようにしているが、東北ではまだ脇が甘く著者がいわきのハローワークで調べた求人企業26社のうち3社は暴力団関係者が役員に名を連ねていた。
鈴木は暴力団以外のつてを頼ってG社に就職を決める。日当は1.5〜2万円。東芝→IHI→IHIプラント建設→O社→G社という構造だ。下記記事の図がイメージを掴みやすい。
http://biz-journal.jp/2012/07/post_368.html
鈴木を案内したG社の佐藤(仮名)はFUKUSHIMA50の一人で3号機の水素爆発後志願してF1入りしている。佐藤のインタビューを見る限り、使命感やヒロイズム、現実感の無さなども感じる。彼の会社のボスは死んでも良い人間を用意してくれと言われ派遣をためらっていたが、佐藤の携帯に東電関係者から直接現場作業の養成があり、「うちらが行きますよ。誰も行かないのはまずいでしょ」と受けた。ここで逃げ出さずに受ければ東電は恩義を感じるはずだと言う計算もあったと言う。鈴木の現場突入後の記録は感情が入っており生々しい。
多くの現場作業員は他の現場がどうしているかも知らされておらず、放射線の被爆量も本人たちにも知らされていない。後半で作業員たちの被爆についてのコメントを色々載せてあるが現場で信じられている情報が科学的にはあまり正確ではないように思う。正しい情報を知らされないながらもその中で安全を見込んだ被爆量の管理をしていると言う感じだ。
原発協力企業に暴力団関係者が入り込んでいたのは元々からの構造で、FUKUSHIMA50の中にも暴力団関係者がいる協力企業があった。その後この企業は東電からの契約解除をされるが、除染、近隣のがれきの除去、建築工事など暴力団の儲け口はまだまだある。
http://japanese.ruvr.ru/2013_01_31/nihon-fukushimaken-roudousha-fuhou-yakuza-taiho/
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標題のヤクザはあまり登場せず、どちらかというと原発潜入記。著者の想定ほどヤクザが原発事故利権に食い込めていなかったということかも。
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自宅ソファーで読了(71/100)
構成、文章力がひどい、、、。
ただ、今まで遠ざけていたこの手の本を積極的に読むべきだと痛切に感じた。まだ終わっていない時代に生きているのだから。
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潜入ルポというのが個人的にはまったく乗れなかった。
線量、汚染度の数値にあえてフタをしながら福島第一で
働く人たちの中に、潜入しているというのがどうしても
なんかひどいことに感じた。偽名を使わなかったことを
正義として主張しているのが、そんなのはどうでもいい。
結論として、最終章で語られる、原発とヤクザの利権の
食い合いは、潜入無しでも十分語れるもの。
もちろん、まさに内側をドキュメントしていて、外からは
分からなかったこともたくさんある。それを開示すべき人が
隠蔽しているのだから、著者のような存在は貴重だとは
思うのだけれど…。
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全体像が掴めないもどかしさはあるが、ライターなので文章は読みやすい。
ヤクザ、村社会、土建業者、メーカーのどんよりとした繋がり、
漠然と思っていたこと、そのまんま「ああ、そうなんだな」と知る。
事実は違う、わけでもなく、もっと大きな真実があるわけでもなく、ただ、思った通りであるという虚脱感。