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この方の一作目『ファントム・ピークス』はとても良かった。
文章なのに風景描写がとても鮮明に頭に浮かび、
しかしどこか現実的でない神秘的な雰囲気をかもし出す
その文体が好きでした。
しかしその後『サイレント・ブラッド』そしてこの『シャッターマウンテン』ときて、
はっきり言って北林さんの面白さ・良さが感じられなくなりました。
故人の作品に言っても仕方ないのですが、
上述したように幻想的な現実を描く様子が好きだったのですが、
『サイレント・ブラッド』以降は幻想的なSFになってしまったのが残念です。
幽霊とか超自然現象とかXファイルのような要素は要らなかったように思います。
個人的な意見ですのであしからず。
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故人となった作者のまさかの三作目。ファンとしては嬉しい限り。
前作に増してホラー色が強くなっているし、内容的にも賛否両論な作品だと思いますが、山の様相の描写には引き込まれます。
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比較的読みやすい。前半は結構ハラハラドキドキしながら読んだ。ただ後半になるにつれ、”まさか、幽霊オチ?”と思っていたらそのまま終了。ちょっと拍子抜け。 作者がすでに他界されていて本作は遺作であるとのことでそちらにびっくり。
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土砂崩れで麓から孤立してしまった山中で起こる数々の不可解な出来事や死に翻弄されるサスペンスホラー。
山という自然の中での出来事だからか、恐怖心が増す。禍々しく、得体の知れない悪意に蝕まれていく様が怖い。。寝る前に読むんじゃなかった。
エピローグがあって良かった。蝶が象徴的。
パニックに陥りそうな状況の中、必死に働き続ける山で働く人たちの姿も良かった。。