紙の本
犯した罪と向き合う
2020/03/16 18:41
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
あさま山荘事件で震撼する軽井沢で、人知れず発射された1発の猟銃が衝撃的です。記憶の底に閉ざしていた自らの罪と、向き合う覚悟を決めたヒロインには胸を打たれました。
紙の本
全共闘、連赤
2016/07/23 21:18
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投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
大学で英文学の教鞭を執る片瀬と妻の奔放な性。下訳のアルバイトに雇われ、二人に惹かれていく女子大生・布美子。やがて布美子は、殺人事件を起こしてしまう。物語は、ライターの鳥飼が、既に服役を終え、ガン末期にある布美子を取材する場面からスタート。事件をたどっていく形でミステリアスに展開する。恋愛小説の名手と称される小池氏の直木賞受賞作。まさに「恋」を描く原点が、ここにある。また、全共闘世代らしく、氏の作品には連合赤軍事件がしばしば登場するが、その原点もここにあるのか。
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小池真理子さんの「恋」です。
大好きな本の一つです。
まずは表紙が好き。(ハードカバーです><)
次に幻想的な内容が好き。
私も多分、「恋」の主人公(というべきなんだろうか・・)
と同じように、あの世界にどっぷりはまってしまったのかも・・。
まずはノンフィクション作家が浅間山荘事件について
調べることから始めます。
その浅間山荘事件の見出しが大きな中でこっそりと書かれていた
事件・・。
彼はその事件について追いたくなり、調べようとして、事件の犯人
のところに話を聞きに頼みに行きます。
事件は「一人の女性がある夫婦の前で一人の男性を殺した」
ところから始まります。
どうしてこのような事件を思いつくんだろう・・?っと思いました。
・・・・でも、もしかしたら小説の世界では当たり前にある話なの
かも・・・っと最近では少し思い出しています。
でも、当時は本当に「ええ!?」っと思ってしまったのです。
(だって20歳だったのだもの〜〜><)
今、文庫本でも出ています^^
よかったらお買いになって読んでみませんか?
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大学の助教授と若くかわいらしい妻、そして女子大生の、幸せに満ちた三角関係。しかしそんな蜜月も、一人の男の登場で、悲劇的に破滅してゆく。
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浅間山荘事件を背景にした話。長編だけど、一気に読んでしまった。ミステリーや心理サスペンスといったら著者のものがおすすめ。
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☆4.5くらい。
最近恋愛の相手に独占欲をあまり感じてないから、前半の夫妻のような奔放な関係はちょっとうらやましく、こうありたいとも思った(ちょっとやりすぎな面はあるけど・・・)
でも後半の夫人が恋愛をしてるとこを見ると、本気の恋をしたらその人のことしか考えられなくなっちゃうんだろうな・・・とも思った。私は最近彼氏より仕事とか研究とか友達とかを大事にしたいし、別に相手のこと独占したくないと思ってるけど、それは本気の恋じゃないからかなあ。高校のときは確かに相手のことばかり考えてた気もするし。
ただ最後の秘密はちょっと・・・・ありきたりすぎる気がした。
2006.4.11
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多読してないのですが、小池真理子ぽいな〜と。
この人の巧さはごく個人的な、他人には理解されづらい感情を
淡々と描いていくところ。
布美子・片瀬・雛子。
この3人だけで構成された濃密な人間関係。
読まされた、というカンジ。
浅間山荘事件と絡めてあるのだけど、世間を揺るがした大事件の陰に
ひっそりとある、当事者だけの大事件、ってとこがよかった。
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浅間山荘事件が起こったその時、もう一つ事件があった。
そんな時代故に事件がおこったのか、
それとも嫉妬という感情をもつヒト故にその事件が起こったのか。
まだまだ暑さ厳しい9月、汗をかきながら
汗臭さを消臭してくれるようなこちら……
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初めて終わらないでと念じながら読んでいた本。
懐かしい。数年ぶりに読むとあのときの興奮は
色褪せてしまったが、今でも好きな作品だった。
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相応しくないが、旅先のバリ島のホテルのプールサイドで貪るように読んだ。
時折、かかった水しぶきにより本そのものがくたびれ、
より色褪せたものになった。
過剰なまでの執着と崇拝により、殺めてしまった主人公。
その一途さに涙が止まらなかった。
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文章が好き。構成もすばらしかった。でも自分には理解できない男女の関係がミステリーのこたえであったことが残念。導入部からのひきこみはすばらしく、没頭できる一冊。最後ちょっと語りすぎた感がありました。もっと謎のままでもすてきな本だったと思う。
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一気読み。
一つの事件を起こすべく
みんなが動いていったようで
運命ってこういうものなのかなと
思った。
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小池さんの文章には、なんともいえない官能性があると思う。
体温が上がるような、胸が苦しくなるような感じ。
また読み返したくなる常習性というか、麻薬性。
それを官能性というのかもしれません。
この本を読んで、大好きな作家さんになりました。
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大学教授とその妻、そして彼のもとでアルバイトする女生徒の不思議な三角関係。それが崩れそうになった時、教授夫婦の軽井沢の別荘で彼女は猟銃で撃ってしまった。
(再読)
良かった。なかなか良かった。最後の手紙を読むと泣けてしまった。ミステリーだけど恋愛小説とも言っていいかも。
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頭の中で映像が飛び切り美しく描けた本。普通の三角関係を想像して読むと大きく裏切られる。最後まで一気に読まされ、直後に幸せだった時の三人の姿を思い出させられ、涙。余韻が凄い。