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上下巻を一気に読んでしまった。
読み終わって、なんの清清しさも、明るさも残らない。むしろ無力感というか無念さが残る。
本書の中で、不幸になった人たち、悪人になった人たちが、もし貧困でなかったなら、どうなっていたのだろう?
まっとうな人生を歩めたのではないか?
貧困は、体だけでなく、心も蝕んでいく。毒が前身にまわっていくように、心の隅々にまで、貧困の毒素によって犯されていく。
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ジャン・ヴァルジャンという男を主軸とした大河ドラマ。ジャン・ヴァルジャンに取り巻く他の登場人物の魅力的な描写が多く、彼だけに限らず、魅力のある人物が多いのもこの物語の魅力の一つともいえます。
いろいろな要素が詰め込まれており、悲壮感のある物語の中に、エンターテイメント性を組み込まれています。
また、ジャン・ヴァルジャンの生き様には非常に心が打たれます。『献身』とはこのことを言うのではないでしょうか。
決して、楽しい物語ではありませんが、個人的に『人間讃歌』という言葉が頭に浮かびました。
生きるとは何なのか、登場人物から問われている気がする、そんな物語でした。
本書だけでも、非常に満足ですが、
より一層楽しむために、オリジナル版の訳本も読んでみたいです。
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ポール・ベニシューによる凝縮版。
オリジナルの過剰な部分を割愛されているだけに、本筋のストーリーを素直に楽しむことができた。
ミュージカルやその映画版との違いや、逆に原作通りのところなど、改めて知ることができたのもまた一興。
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ただただヴァルジャンに共感と尊敬。
彼の人間らしさ、そして善良さに心打たれました。
後半、コゼットに関わるヴァルジャンの苦悩が切なくて悲しくてたまらなかったです。
誰よりも大切に思って手を尽くすけど彼は満たされなくて。
あんなに慈愛に満ちた行為が報われないなんて…
でもコゼットに罪があるとも言えないのがまた悲しい。
人をあれ程までに愛せてしまったことが、ヴァルジャンにとっては悲しいことだったかもしれない。
コゼットはヴァルジャンをどう思っていたのか、もっと深く知りたかったです。
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感動そして衝撃のラスト。この作品はミステリーでもあり、歴史ものでもあり、推理ものでもあり、ヒューマンものでもある。
こんな名作を今まで何故読もうとしてこなかったのか。
不朽の名作。
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読み応えありました。
あまりに長い完全版をぎゅっと凝縮してあり、読みやすかった。
舞台を観る前にもう一度映画を観ようと思う。
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名作。涙無しには読めません。特に、号泣したのは、ジャンバルジャンが、独りで彼の最も大切な鞄を開けて、中の物を丁寧に並べて涙を流すシーン。
愛おしくて、切なくて、たまらない。
親子でもない、恋人でもない、1人の小さな他人への無償の愛が愛おしい。
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映画を見て、原作にも興味を持ち読みました。映画も良かったが、原作も非常に良かった。
新訳版なので、読む事に苦労する事は無かった。
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完訳版と違い、歴史描写がはずされているためかなりよみやすくスピード感がある。何度読んでもジャン バル ジャンのような高潔な人間にはなれないだろうなぁと思います。
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953.6 ユ(2) 登録番号10417
文庫版の買い替え。
(河出書房の『世界文学全集』内にもあり。(登録番号1819~1822書庫))
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国も時代も文化もちがい、
その中でどんな人生があったのか、
人の様々な情を感じ取れるのではないでしょうか。
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ようやく読み終わった…というのが正直なところ。しかしながら、これでも原著を半分以下に削ったものの翻訳であるとのこと。
ラストまでずっと悲しい物語ではあったけども、ジャン・ヴァルジャンにほんの少しの救いが訪れて良かった。
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大作を読み終えた。新訳版なので読みやすく、挫折することなく読み終えることができた。
映画との違いも楽しみつつ、最後は本当に感動しました。
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コゼットとジャン・ヴァルジャンの逃避行にハラハラしっぱなしだった。フランス革命の頃の、不安定な社会の中で必死に生き抜いて行く彼らとマリウスの出会い。最後の全てが明らかになっていくシーンは読んでいて感動した。愛の大切さを感じた。
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タイクツ、長いなどと名の知れた作品にもかかわらず、読みづらいとの評価をされている。しかし、角川文庫版は読みやすかった。