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何かが違う。20代に読んだ時と。もっと共感したような記憶がある。なぜだろう。白樺のシーンがそうさせるのか、人間の駱駝が馴染めないのか。テニスのスポーツ小説という面では安斉Vs貝谷の熱戦のシーン、白熱している。裕子の婚約が決まってりょう平達四人で飲んだくれるシーンは共感した。夏子が気持ちにはいってこないのだろうか。女性の見方が変わったせいか。
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青い香水が付く感じ。大好きな本。
今更ですが、テニス覚えようかと思いました。
タイトルも良い。
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上下巻読了。
大学入学から卒業するまでの話で、彼らはテニス部を一から作りあげテニス漬け。若いと思った。
とにかく遼平が最初まったく魅力的に見えなかったけど、最後の方になるとすごい客観的な人間で好感すら覚えた。
亡くなった辰巳教授が好きだな。色紙とかユーモアあるし泣かせることする。「自由と潔癖こそ青春の特権」とかかっこいいこと言っちゃって、良いお人だったなー。
彼らの青春をがっつり見た気がする。
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随分前に高校生の時に読んだ本。当時は大学生のテニス・恋愛を中心とした甘酸っぱい青春小説の印象を受けたが、大人になって読み返してもやっぱり面白いです。
若さ・明るさというポジティブな青春というよりも、寂しさ・せつなさ・甘さみたいなのがちりばめられて胸が少し締め付けられるような感覚です。
大学生くらいで読むと一番面白いかも。青春小説の金字塔です。この時の宮本輝は素晴らしい。
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おそらく数十年も昔が舞台だろう。若者の心情はいつの時代も変わらぬものなんだね。心理描写や登場人物の描き方のバランスがいい。
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大学で部活(テニス)に明け暮れる主人公とその友人。
そして淡い恋(←みたいなことを、紹介に書いてあった)
わたしもテニスやってただけはあって、あの試合の精神戦みたいな部分、よくわかった。
上手いと強いは違うんだよね。
大学生ってやっぱり、社会人になる前のいわば長期休暇みたいなもので、毎日をただ行き当たりばったりに過ごしている人ばかりなんだって思ってた。
自分は、そうだし。
でもこの本は、一見そうも見えるし、実際に多分にそういう部分を含んでいたとしても、みんなどこかしらで信念をもっていたり、味のある部分をもっていたりする。
そこから滲み出すもので、みんな生き生きとしている。
人間って一枚じゃないってことに気づかせてくれる。
人の表面のその下の存在を、想像できる人間になりたいなあ。
あと、恋愛ってものはほんとにタイミングが大事ネ!
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関西+テニス+大学。
正に、青春小説。
スポーツ時々恋。王道中の王道だと思う。
故に、作者の力量がはっきりと出るのではないだろうか。
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青春小説というと、若くて明るくてつまらないという勝手な先入観がありましたが、この小説はどこか陰があって、内向的。一浪して気の進まないまま入学した燎平が悩み考え生きる姿に共感します。人と出会って人生が切りひらかれていく、その体験と自分自身がどう生きたいかを模索する意志との葛藤が感じられます。「人間は、自分の命が、いちばん大切よ」と言ったペールの言葉に考えさせられました。
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読んだのは、二十数年前になります。
知人が廃品回収に出そうとしていた書物がもったいなく思い、それらを譲り受けた中にこの本がありました。
私が読んだ本は上下巻に分かれてなく一冊の文庫本で、分厚く字も小さくて「読めるかな」と読み始めましたが、時代背景や大学の雰囲気そして登場人物などが私が在学していた頃にそっくりなのと、学生当時思い焦がれていた女性や友人に対する主人公の考え方が私とほぼ合致していたので、どんどん引き込まれていきあっという間に読んでしまいました。
それまで読書が苦手だった私を、読書好きにさせてくれた作品です。
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大学生に「おすすめの本は」と聞かれたら私は迷わずこれを勧める。 20代、それより若いうちに必ず読んで欲しい
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大阪茨木市に新設された大学。事務局まで来てなお入学手続きをするべきか否か迷っていた燎平の前に一人の娘が現れる。彼女につられるように入学手続きを済ませた燎平の、大学生活はそこから始まった…。
青春小説そのもの。今から30年近く前の小説ながら新鮮さを感じた。自らの部活バカな日々を思い出す。
テニスのルールを全く知らないので、結構な分量のテニスの試合の描写にはちょっと飽きたりもしたが、大学の仲間やテニス部の後輩、街中の不思議な店で知り合った個性的な面々、そして大人たち…雑多で統一感のない人々との出会いが、いかにも学生生活、青春の直中という感じがしてとても魅力的だ。
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大学生のうちに一度読んでおいてよかったなと思います。
まだ上しか読んでいないので何とも言えませんが…
大学生活って、結局何なんだろうなぁ。
燎平や金子みたいに、私は打ち込んだものってないんだけど、彼らが感じている”何かやり切れないもの”は私も感じる。
そんでもって
『一生に二度とない、4年間もの休暇や』
っていう安斎の言葉がやけにしっくりきた。
大学生が一体何であるか今の自分には理解出来っこないけど、10年後、20年後にこれを読み直したら、何となく解るんじゃないかと思いました。
下も楽しみ。
ちょっとメランコリックになりますが(笑)
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TV版を重ねながら読んだ。りょうへい、夏子、金子、祐子、ガリバー。
みな懐かしかった。TV版の配役は小説に沿っていたと思う。
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これこそ小説!
読んですぐ物語に入り込めた。
合宿中の燎平達4人が夜空を見ながら語り合うシーン、失恋した金子たちと善良亭でやけ食いするシーン、いずれも微笑ましく。なつかしくもある。
大学関係者としては、
「一生に二度とない、四年間もの休暇や(P228)」
「・・・俺たちは人生の基礎を、この大学生活で作ってるんや(P307)」
などの台詞が印象的。
あぁすぐに下巻読もう!
そして、昔の仲間とテニスしたくなった・・・。
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大学生活の只中にいる自分が読むと、胸に迫るものがある。テニスというスポーツ自体をやっている身からしても、テニスの描写は面白い。上手いのと強いのは違うんだよね、うん。