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結局何が言いたかったのか?
文章の美しさだけで読み終わった感じです!
若い周(あまね)の死を巡って、姉の緋紗子さん、同級生の浩介と結衣さん、周の恋人ジャン・クロード
周の遺骨をサハラ砂漠にまくために4人でパリから出発する
色々な人の目線で書かれている
映画のような作品です
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ざっくり表現すると、散骨の旅。でもその過程で亡くなった周の旅した道を辿って、それぞれ得るもの失うものがあって、新たな気持ちに気付いて。あたたかいけど、泣きたくなる一冊。
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「僕が死んだら、遺灰をサハラに撒いてほしい」。パリの旅行代理店に勤める緋沙子は、若くして逝った弟の遺言を叶えるため、モロッコを旅することになる。同行者は、弟の友人だった浩介・結衣という若いカップルと、中年のフランス人男性。資産家の彼はゲイであり、晩年の弟と同居していた。互いを理解できないままに、さまざまな事情を抱えながら、4人は異国を旅する。ムスリムのガイド・サイードも加わり、異文化に触れていくなかで4人は徐々に、互いの抱える問題や思いに気がついていく。そんな折、仕事のトラブルから浩介がパリに戻ることになり・・・・・・。 魂の拠りどころを求めて彷徨う男女の姿を通じて、同性愛、姉弟の愛など多様な愛のかたちを描いた意欲作。
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恋人との事実婚状態、幼馴染、友情、同性愛…
周の遺言によって旅に出ることとなった4人の男女。
生と死を感じる時間の中で、それぞれが愛の形に向き合っていく物語。
お互いを想う気持ちは確かでもそれを表す形が同じではないばかりに悩み苦しむことは多々あること。
自分がその違いを受け入れて、それでも一緒にいたいと思えるか、そうではないのか…
また、考えさせられる部分が多くあったのと同時に、旅の中の情景描写がとても美しかったのが印象的でした。
特にラストシーンにかけてのサハラ砂漠の様子は息を飲むほど。まるで自分もそこにいるかのような錯覚と感動を覚えました。
久しぶりに心揺さぶられる作品に出会えました。
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冬休みの読書として、なんとなく選んだ本。
久々の村山由佳だった。
色遣いが綺麗。
キャラが好き。
大きくて鈍くさいけど、チャーミングな男性を表現するのがうまいなぁと思う。
好きなシーンが一部分あったけど、人生に潤いを与えてくれる、それだけの本。
再読はしない。
札幌市の図書館で借りた本。
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イスラム教について説明書を読むより、この小説を通して理解できたところが多々あった。ラマダンは修行と内省の時。貧富も地位も関係なくみんな一緒にお腹がすく。神様の前ではみんな一緒ということを思い出す。インドネシアにてアザーンを聴きながら読めて良かった。
そして後半にかけてのモロッコの情景が浮かぶような描写の数々。"自分が生きているのだということをこれほどまでに感じたのは初めてだった"と砂漠の中をらくだに乗りながら思う。生命の感じられない砂漠で生命を強く感じようと人は祈っているのかもしれない。
愛のカタチについても考えさせられる本だった。
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「僕が死んだら遺灰砂漠にをまいてくれ」
ここから周、(あまね)ーサハラに巻いてくれの本人
姉の久遠緋沙子、
周の恋人「?」ジャンクロード、パルスヴァル
早川結衣
奥村浩介
そしてガイドのサイード、アリ、砂漠への
旅がはじまる。
それぞれの語り口で、
彼らの想いが伝わる、もちろん本音も実に面白い。
タンジェ??フェス??
モロッコ、マラケッシュ
アルジェリアは
名前くらいはわかる。
本文よりー
タンジェは
バロゥズ、ギンズバーグも
ケルアックも
タンジェのこのサロンに集まってきた。
(知らないなぁ「恥ずかし」)
(ドラクロワ
マティス「このへんはわかる」
マティスは絵に光と色彩を与えたのはタンジェでそうだ。ふーん。、マティスは好きだな。)
ピエールロティェもサシャエルベケットも
流石にローリンクストーンズは知ってるよね、ー
ここまで本文
タンジェという場所に誘惑され通い詰めたということらしい。
やはり舞台が海外だと
別な面白さがある。
わぁびっくりした
サイードの案内で
スークの建物に入っていった描写
なんかねぇ、
前に観た映画「セックファンドザシテイ」の場面を思い浮かべてたなんとなんと
そうだったんだ!
すごくない「自分」自画自賛。映像が結びついたことにえらい興奮(なんじゃぁ)
たぶんはじめての、村山由佳。前読んだかもしれないけど〜
ほんといって、後p〜10ほど残ってるけど
忘れそうだからレビューにした。
作者の言いたいことなどはわかってないかもとりあえず感想を書いた。
最後は〜
ちゃんと落としてる。ー遥かなる水の音の意味がわかるのか!
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2021年5月19日読了。
パリに住む周は「死んだら遺灰をサハラ砂漠に巻いてほしい」と遺言を残し死んだ。
ルームメイトでゲイのジャン・クロードと同じくパリに住む姉、同級生の浩介と結衣が遺言を守るべく、サハラ砂漠までを旅する。
物語は登場人物一人称の視点で、章立てされておりそれぞれの視点を通して進んでいく。
ところどころに死んだはずの周が出てきて、これも周の視点でみんなを俯瞰するように書かれている。
結果はわかっているのだが、そこにどのように聞けるするのか?
また、サハラ砂漠に向かうのみ題名である「水の音」がどう絡むのかが興味深い。
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情景が目の前に浮かんできて旅しているような気持ちになるから好きと友人に勧められ読み始めました。
一人の死をきっかけに共に旅をすることになった4人の話という感じでしたが、後半になるとモロッコやサハラ砂漠の情景がたしかに目の前に浮かんできて一気に読み進めてしまいました。他にも人の命、宗教、多様性、なども考えさせられる部分もあるお話でした。
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私もよく、オタクゴトで死ぬほど嬉しいことがあると私の遺灰はどこどこに撒いてくれという表現をしてきたのですが、死後の自分の魂が宿る場所(自分の気持ちが一番強く残る場所)がどこかと聞かれたら、私はやっぱり国立競技場だろうなと思った。
さて、各登場人物の心の声を追っていく中で(周の声は物語的にやや蛇足に感じたけど)、一番に感じたメッセージとしては、「言わないことの美徳」が根強いこの国ですが、特に「好き」と思う気持ちについてはそれってやっぱり違うよねと。推しは推せるときに推せも同じだけど、好きな人に好きと伝えられる環境に甘えてはいけなくて、自分にとっても相手にとっても有限なこの時間にきちんと伝えることの重要性を再認識したと共に、私自身、一度も実ったことはなくても笑、好きな人に気持ちを伝えてきたことをもっと誇りに思おうと思いました。
(たまたま、レンブラントの身震いを読んだ後に読み始めたので、砂漠の情景はAIでも見分けにくいほど人間の肌と酷似していると知った上で、座って心地が良いというのもなんとなくわかるな〜とか思った)
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一人の青年の「僕が死んだら、その灰をサハラにまいてくれないかな」という希望を叶えるために、青年の姉、恋人、友人2人の4人が共にモロッコへと旅立つ物語。
モロッコの美しい景色の描写が見事で、まるで共に旅をしているかのように楽しめた。
また、ガイドとの会話の中でイスラム教の「ラマダン(断食)」に対する考え方についても触れていて、これも印象深かった。
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フランスの都市からモロッコの様々な市街地を経てサハラ砂漠まで大切な人の遺灰を弔う物語で、
ロードムービーを観ているかの様な感覚で読み入り浸りました。純愛小説にはとどまらないスケール感があり今までの作品とはまた異なった純度に満ち満ちたインパクトで、異国情緒ただよう感動的でもある作品でした。
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再読
とにかく、モロッコの風景描写が素敵。
フェズの旧市街、マラケシュの市場、サハラ砂漠…まるで自分も一緒に旅しているような気分になる。
写真や映像以上に、文字だけで匂いや光、その場の空気感までもが頭の中に広がる。
ミントティー、ヘンナの刺青、ファティマの手…現地で見てみたいな。
風景描写もだけど、心理描写もとても繊細。
周の遺言で、サハラに遺灰をまく旅に出る4人。
弔いの旅の中で、彼らがそれぞれ大切な人への想い、自分自身の内側を見つめ直していく。
姿のない周が、彼らに寄り添う。
切なく悲しい旅のはずなのに、どことなく穏やかで優しさを感じる。
ラストまで読んで、タイトルに納得。
目に浮かぶような鮮やかな風景と、目には見えない心の動きのコントラスト。
両方を存分に味わえる、極上の小説。
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弔いというひとつの目的のために集まった 4 人とガイドのはずなのに、なんとちぐはぐな集団なのか。[more]それぞれの越し方があり、それぞれの思いがあるのだけど、まさに「雨降って地固まる」のごとく落ち着くのはよくあるパターンか。魂 (というものがあるとして) を最後に受け止めるのが、超越的存在としての自然というのは、あながち悪くは無いとは思う。