(元)女子高生が世界を変える
2016/09/07 12:53
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みどりのお魚 - この投稿者のレビュー一覧を見る
化学マニアの主人公が、立法晶窒化炭素『ふわふわ』を生成して、世界を変えてゆくストーリー。
主人公たちが『ふわふわ』を商業化して、財を成してゆく設定がユニークだった。
しかし、「面白かったか?」と訊かれると、正直、微妙。
アイデアと発想力には舌を巻くが、「ハラハラ」も「ドキドキ」もない上に、序盤で目的が提示されるタイプの小説でもないので、読んでいて退屈に感じる部分が多かった。
化学が好きな人や、未来の世界を夢想するのが好きな人は、たぶんもっと楽しめるのだと思う。
投稿元:
レビューを見る
野尻抱介の技術開発系のSFは前向きなので、読んでいて気持ちがいい。実際にはこんなにとんとん拍子には進まずいろいろ困難があるんだろうけど。ふとした思いつきを実現するために努力する、こんなふうに仕事が進んだら楽しいだろうなと思う。
投稿元:
レビューを見る
野尻抱介の本はロケットガール以来。裏を見て「浜松西高校」というのが目に留まって買ってしまった(^^;
とってもおもしろかった。
ダイヤモンドより固くて、真空を抱いた空気より軽い物質か…見つけたとして、ああいう発想になるのがすごいな。
スターフォッグが出てきたときはどうなるんだろと思ったけど、有人飛行も一応成功したわけだし、めでたしめでたしかな(^^;
投稿元:
レビューを見る
序盤の会社を大きくしていく場面は面白かったんだけど、それ以降の話にはついていけず。
物理とか化学とかワカンネーヨ。
響子については面白かったけどね。
非常に読み手を選ぶ作品。
投稿元:
レビューを見る
これがラノベレーベルから出ていたってのが不思議だw
正直、物語として面白いかといわれると微妙である。
この作品を読んで楽しいと感じるところは、
SF的な科学理論ベースとした
新しい発見と、そこから広がる可能性への期待感。
そこで感じるわくわく感だと思うのですが、
せっかく生まれたわくわく感は、物語の展開で
結構あっさりと薄れていってしまいます。
唯一のラノベ要素である霧子ですらその原因の一つと感じました。
つまりレビュアーの方とかが良く言うカタルシスってやつが
感じづらいってところが難点なのでしょうか。
最後の最後のアレはきっとカタルシスと呼べるものなんだろうけど、
まあ、意味が解っても(理解できてない可能性は否定できませんがw)
ウィット効いたジョークにしか感じませんw
でもやっぱり瞬間的なわくわく感は良かったですね。
理論部分は長くて眠くなりましたがw
多角的な視点があって、しっかりと芯のあるSFだなと感じました。
魂の錯覚なんかはSAOのフラクトライトと真逆の考えですよねw
ベース作品として素晴らしいんじゃないかと思います。
これをベースにもっとラノベ系な作家さんに書かせたり、
大改稿の脚本つけてアニメや映画作ってみたら
また違った面白さがうまれそうですね。
投稿元:
レビューを見る
技術SFは、科学肯定なので好きだ。ディストピアも悪くないけど、人類は、上へ上へ手を伸ばして笑っていて欲しい。
投稿元:
レビューを見る
野尻抱介やっぱ好きだなー。
突拍子もない展開の中に、芯を外さない科学的考察。
限りなく日常に近いところから、無限の時間と距離を隔てた世界まで一気に風呂敷を広げるなんて、なかなかできやしませんぜ奥さん。
ラスト近くに描かれる以下のセリフには目からウロコであった。
「人間の自意識は、自己と周囲の環境との関わりを類推することで生まれる、一種の錯覚です」
まぁ、信じたくはない話ではあるが。
この作品を2001年に発表してるなんて、ああ、野尻抱介はやはり凄いぞ。小川一水と甲乙つけがたいな、いやマジで。
詰め込みすぎてふわふわになってしまったが85点(100点満点)。
投稿元:
レビューを見る
沈黙のフライバイや一連のピアピア動画作品の元になったかのような野尻さんらしい作品だと思いました。
野尻さんの作品はどれも明るいSFが多いので気楽に読めるのがうれしいですね。
しかし、使われてる言葉等は良くわからんものも多いので後で調べる楽しみもあるという。
2度美味しい作品なのがまた良いですw
投稿元:
レビューを見る
最後三人が笑い転げているのは、不死になれるなら精神を情報にする必要などなく肉体のまま宇宙に行くことが出来るからですよね!夢のある話で面白かったです。初野尻さんでしたが、ピアピアも読んでみようと思います。
投稿元:
レビューを見る
2012 7/19読了。WonderGooで購入。
化学部長をしている女子高生が、実験中の落雷事故をきっかけにダイアモンドよりも固く、空気よりも軽い物質を生成する。
その再生成にも成功した彼女はそれを「ふわふわ」と名付け、楽して生きるためのお金を稼ぐべく、部員の実家の工場を借りて量産に乗り出す。
そんな風にして始まった新物質作成と、そのしばらく後から始まる、新たな物質が何をもたらすかの話。
「空気よりも軽くてすごく頑丈な物質があったら」というifからはじめて宇宙に至る、野尻抱介らしさ抜群でうれしくなるような小説だった。
それにしてもこれ、元はファミ通文庫だったとか・・・米澤穂信とかもそうだけど、ラノベの間口は広すぎるな(汗)
投稿元:
レビューを見る
科学や物理等、難しい専門用語が頻繁に出て来る。その分野が得意だったらより楽しめたのに、、。不得意でも充分に楽しめます。
投稿元:
レビューを見る
夢の新素材小説の夢にまで見た復刊。
「努力しないで生きるため」で始まる物語だが、当初の目的は完全に置き去りにされラストシーンまで突っ走る。
とある発明ひとつで世界を変え、さらに行けるところまでとどまらない勢いは、まるでドラえもんの道具が一つ手に入ったような高揚感と夢の広がりを感じる。
投稿元:
レビューを見る
ふわふわ、という不思議道具が織り成すSF。
名前が可愛いのに1つ1つのエピソードが現実的でさくさくと小気味よく進むので読みやすい。
1個の物理法則変わるだけでSFだよなぁと思わせる。
(実際は1つどころじゃないからね)
投稿元:
レビューを見る
この作者の作品はかの名作、太陽の簒奪者しか読んだことがなく、本作も表紙のライトノベル感がどうにも抵抗があったため、読むかどうか悩んでいたが、読んでみると十分にSFであり、まあ肩の力を抜きながら楽しむことができた。話としては楽して生きることを目的としておきながら、自らが偶然作った世界を変える新素材のあり方に、自らが振り回されながらも、自ら名付けたふわふわという世界観で切り開いていく話であり、話の展開が早すぎることと、多くのSF的なガジェットと用語についていければ、十分に楽しめる。ただし、新素材だけでも十分に話が広がっているのに、更にファーストコンタクトまで話を広げ、どうやって話を収斂させるのかと心配させられたが、最後に肉を持った人間として変われる可能性を示し、明るい未来を描いたことで広げた風呂敷を畳んだのは見事。それにしても結構、古い話であるが、既に退役となったシャトル代替という話は兎も角、未だに話としては古びていない。
投稿元:
レビューを見る
早川でSFでふわふわで元がラノベ文庫で、と、全く内容がわからないまま購入。ちなみに氏の作品も初めてなので、本当に偶然に読んだのですが大当たり。今年は当たり本に出会う率が高くて嬉しいやら貧乏やら。
化学の知識も科学の知識もほとんどないので、難しい単語が実在するものか架空のものなのか、一から辞書を引いて確かめねばならないけれど、なんせ、ふわふわ。社長はゆるゆる。
後輩くんは血筋を最大限に発揮し凄まじい交渉能力を見せているけど、トップがふわふわなので、全く眉間にシワを寄せることなく読めました。半端にでも知識があればもっと楽しめるのでしょうか。無ければないで楽しめることは体験できました。
SFって、少し不思議で、少しふわふわ、なのかもしれない。とてもわくわく読めました。