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海の近くの情景、心情の揺らぎが目に浮かぶ
2020/09/15 23:00
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投稿者:くらげ - この投稿者のレビュー一覧を見る
絵を見ることが好きなみのりと、父の影響で個性的な絵を描くようになった木島。絵、という1つの共通項を軸に徐々に距離を縮めていく、思春期の真っ直ぐな関係性が描かれている。七里ヶ浜が出てくるなど、海辺の街を舞台に描かれる、繊細な心情の揺らぎが印象的。
授業の合間に落書きをする感じ、周囲と自我のズレ、大切にしたい友達など、自分が学生時代に見てきた風景と重なる部分があり没入感がある。
家庭や学校において器用に振る舞えない主人公のみのりが漫画家の叔父や印象的な絵を描く木島など、絵にまつわる人たちには親しみを持っていく様子から、自分も孤独だった学生時代に、何か心の拠り所になるものを中心に自分の世界を据えることで自己を保っていたことを思い出した。
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揺れる思春期・自分の内と外を築き上げる思春期。
そんな時の舟に乗り揺られている高校生の 村田みのり と 木島悟。
それぞれ と ふたり の物語。
大人の目にはどうでもいいことに映るのに たまらなく切ないこと とか
大勢の中で自分だけが浮いているような居心地の悪さ とか
only one でいたいのに one of them になってしまう情けなさ とか
ある人の前でだけ 消えてなくなりそうになる自分 とか。
不安定だけど限りなくパワーを秘めたあやうく確固とした思春期が
どのページにもある。
じゎりと沁み出すように涙が浮かんだ。
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店頭ポップに惹かれて図書館で探した本。変に今風に擦れていないけど、どこかアンバランスな高校生の話ってのはすごく好きです。いかにも!的なのはダメだけど。
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やっぱり良いよ。『黄色い目の魚』本当に好き。なんだか取り残されて、なんだか悲しい、強くなろうとして必死、でも友達を知るんだわ、っていう少女の話だったけど、それが長編になって帰ってきて、みのりは高校生にもなった。やっぱりすれてる男の子木島君とであって、通ちゃんへの愛とはちょっとちがう愛を知って、なんだかいろんな日常が過ぎて。私は彼らみたいにはなれない。だけど、みているだけならできる。悲しいけれど、そんな冷静な、強い人間にはなれない。だけど、好きだなぁ。こういう人たち。
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だいすきな一冊。読みきりでここまで素敵にはまったのは初めてです。2人の関係はあたしの理想の恋愛。甘いだけじゃなくて、大切で守りたいからこそすれ違ってしまう気持ちとか。
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すこし人付き合いが苦手なみのりと、似顔絵描きの木島は共に高校生。
木島の描いた「息が詰まるくらいにヤなところばかりが似てる」クラスメイトの似顔絵に「私も人のヤなとこばっかり見えてしまって、そんな自分がムカつくくらいくらいキライなのに、そんな自分を必死で隠そうとしているのに、堂々と絵にしやがって!」とキレルみのり。
そんな木島も「マジになるのって、こわくない?自分の限界とか見えちゃいそうで。」と本気で物事と向き合うことから逃げていた。
そんな二人が関わり合ってお互いに成長していく物語。
言葉にできない感情をうまくとらえていて。
みのりも木島も自分の心にまっすぐ正直で。
わたしにも世界と折り合いをつけられずに、戸惑っていた時代が確かにありましたね。
年齢を重ねて、大分汚れてきてしまったわたしには、まぶしくうつりました。
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絵を描くこととサッカーが好きな高校生木島と、絵とおじさんの通ちゃんだけが好きな高校生みのり。
ひょんなことからみのりが木島のモチーフになって、木島はみのりを追いかける事になります。まっすぐだからゆえに様々な事に悩むけど、その度にお互いの存在に励まされて、あたしが今まで読んだ中でいちばん好きでいちばん忘れられない本。
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よかった!!二人の視点でストーリーが展開。前半はイマイチだったけど、読み進めていくうちにハルるハマる!
(2005.3.18読了)
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マジになるのって、こわくない?自分の限界とか見えちゃいそうで。<木島悟、16歳>世界で最高の場所は、叔父の通ちゃんのアトリエ。ずっと、ここに居られたらいいと思ってた。キライなものを、みんな閉め出して…。<村田みのり、16歳>鎌倉、葉山を舞台に木島とみのり、ふたりの語りで綴られるまっすぐな気持ちと揺れる想い。等身大の高校生の姿を描く。
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青春小説の決定版。
これは、ほんまに惹かれる。
こんな風に嫉妬したなぁって感じ。もんもんしてるときにお勧め
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模試の問題で出ていて引き込まれ、思わず探してしまった本。淡々とした日常なのに全く飽きが来なくて、さらっと読めてしまう。読みながらまるで自分もそこに居るかのような錯覚を受けるほどに、読み手を惹き込む力を持っていると感じた。一風変わった考え方とまっすぐな姿勢がすごく好き。2人のその後がどうなるのか気になる。
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模試の問題文として出会い、惹かれるものがあって読んでみて、そして大好きになった本。主人公達の繊細な心の動きにハッとさせられたり、ドキドキしたり、涙が出そうになったり。青春は切ないけど、失うものばかりじゃない。とりあえず初めて進研模試に感謝。南無。
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「絵」という、二人の共通項をを通してつづられる、みのりと木島、16歳ふたりの物語。
幼い頃にいなくなった父親の影を引きずって、「絵」にも、部活動のサッカーにも、いまひとつ本気になりきれない木島。
好きなのは「絵」と、絵描きであるおじさんだけ。好きも嫌いもはっきりしすぎていて、親とも友達とも、うまくやっていけず浮いてしまうみのり。
似顔絵が得意な木島なのに、みのりの顔だけ、上手く描くことができない・・・
切なくて懐かしい。
私にもこんな時代があったなぁと思い出す。
何もかも上手くはできなかった、やたらじたばたしていた16の頃。
もう16歳ではない大人のための物語だと思います。
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ときめいた、の一言でしょうか。こんなにまっすぐに心の中に落ちてきた恋愛ってないです。恥かしいほどに、一生懸命で、愛しい。
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母親がいらんから持っていきと帰り際に渡された本。
黄色い目の魚の章がよかったが、あとは蛇足な感じがする青春恋愛小説。
お近くの図書館にあるなら読んでみてもいいかも。