投稿元:
レビューを見る
20年ぶりの再読。
大傑作ではないが、痛快でハッピーエンディングで猫が出てきてタイトルが「夏への扉」という、「読んで損はない本」というべきものの代表作。
特に日本人なら山下達郎の「夏への扉」をBGMに出来るという幸せ。
投稿元:
レビューを見る
「ぼくの飼っている猫のピートは、冬になるときまって夏への扉を探しはじめる。」
この書き出しと、表紙の猫の頭部の後ろ部分とで、特にSFファンでなくても(それどころかSFが苦手であっても)つい手に取ってしまうではないか!
そして読後感も、その書き出しの魅力に決してひけをとらない。
投稿元:
レビューを見る
SFの大御所といわれるところを読んでみた。
かなり昔の作品だけど、違和感なく(もちろん、タイムトラベルする先が2000年だから、現代からしたらむちゃな設定もあるのだが)楽しく読ませてもらった。
海外SFのとっつきにくいイメージを払拭してくれただけでもでかい。
投稿元:
レビューを見る
日本語訳が書き直されると、もっと読みやすくなるかと感じてしまった。30年以上前の著と訳で、どうしても時代を感じる表現が多いので。逆に言うと、それだけ古いのに、アイディアは斬新で、面白い。
投稿元:
レビューを見る
読み終えて、とにかく面白かった!古い小説なのに、全然古さを感じない。これはルンバかと思うようなものも出てきて、ニヤリとした。
投稿元:
レビューを見る
冷凍保存へ未来へ行ったり、時間旅行で過去へ戻ったり・・・。なんか近未来のようなそうじゃないようなお話。動物好きの私としては愛猫ピートが心配だったけど、また出会えて良かった!
投稿元:
レビューを見る
まぎれもない傑作ですね
10代の頃に読んでおきたかった。
読み終わったあとの気持ちのいい余韻もあり
この本を読んでよかったと 思います
投稿元:
レビューを見る
去年購入してからダラダラ読み続け、やっと読み終わった。序盤の1/3はなかなか読み進まなかったが、それ以降は一気に読み終えた。終わり方が映画「ショーシャンクの空に」に似ていると感じ、爽快な気分となった。
投稿元:
レビューを見る
「世のすべての猫好きに この本を捧げる」という一節から始まるハインラインのSF小説。
時間を可逆的に扱う種類の古典的作品で、
"猫SFの代表"というよく分からないポジションを不動のものにしているらしい。
ロマンチックな話かと思ったら、
前半は技術者と経営者間の世知辛い軋轢の話。
さながらFacebookのマーク・ザッカーバーグとエドゥアルド・サベリンのようだけど、
こっちのエドゥアルドは主人公より一枚上手で、なおかつ強力な危険因子を得たおかげで、
天才的技術者であるはずの主人公は手痛くやり込まれてしまう。
それはもう酷いことになるので、
半ばやけくそ気味に30年間のコールドスリープへ飛び込む事に。愛すべき猫を抱いて。
と、ここからガッチリSFの文脈に。
30年のコールドスリープに入るにあたり
資産の運用を考えるくだりが実際的で面白いです。
30年後確かに価値のあるものとは何だろう。と。
後半は話が一変し、怒濤の勢いで逆襲と伏線の回収が始まります。すげえ。
その鮮やかな展開にロマンを感じずにはいられません。
やはり主人公は天才だった。あらゆる事象はこの結末のためにあったんだ。と。
1956年に書かれている割に現在の技術を結構言い当てていて、
さすがはハインラインと言ったところ。
「彼はいつまでたっても、ドアというドアを試せば、
必ずそのひとつは夏に通じるという確信を、棄てようとしないのだ。」
確かに猫は家中の扉を開けたがる。
あれは夏への扉を探していたのかな。
ちょっぴり切ないや。
投稿元:
レビューを見る
SF久々に読みました!「ヨブ」も面白かったけどこっちはもっとさくさく読めました。もっとハインラインが読みたい。
投稿元:
レビューを見る
キャラクターがいいなー。ほのぼのでワクワク。
それにしても、作者が本当にタイムトラベルをして2000年代を見てきたとしか思えない。お掃除ロボット、電子書籍。金本位制が停止され金の貨幣としての価値が下がる一方で、ロボットの回路の素材として金が用いられるようになる、なんていう経済の予見まで。1950年代に書かれたんですよ?!
投稿元:
レビューを見る
ものすごく久しぶりに読んだSFの名作。最初に読んだのは高校生の頃で、タイムマシン・パラドックスという言葉もこの作品で覚えた。冷凍技術を使って未来に自分を助けに行くというプロットに、全く古さを覚えない。
作品がかかれた頃からはるかに「未来」になった現代でも楽しめる作品。しかし、必要な書類を取りに行くのに、空飛ぶ車に乗っていく、などと読むとさすがのSFの大家もEmailまでは予見出来なかったと、楽しくなってしまった。
投稿元:
レビューを見る
この作品の肝は、書面上でかわされる契約よりも口約束の方が達成されたときに圧倒的にロマンティーック!というテーマがあるんじゃないかと思います。
実際にこの作品の前半は、主人公が元恋人と親友から契約書面を突きつけられたりしながらやたらと何もかも奪われる過程が長ーく語られます。で、一度目の冷凍催眠を経た主人公が目覚めると、やっぱり契約していた保険会社がつぶれてると言った最悪の出来事に見舞われたりする訳です。
そんな最悪の未来を変えるためにもう一度過去に戻る主人公な訳ですが、そこで重要になってくる契約は基本口約束なわけです。
ただ、今書きながらふと思ったんですけど、約束って達成されるかどうかよりも、その約束がなされた瞬間が一番ロマンティーックなことってあると思うんですよね。
例えばジブリの『耳を澄ませば』の最後の「結婚しよう!」とかもそうですよね、正直その約束がその後どうなったのかはあまり重要なことではなくて、あの二人があのタイミングでそんな約束を交わすことこそがロマンティックなのであって、だからこそあの映画はあそこで終わる訳ですよね。
そういう意味ではこの作品中一番ロマンティックな約束は冒頭で説明されています。
猫と一緒に夏への扉を求めてドアを開けては失望するという行動が、約束しては裏切られる、それでも誰かを信じて約束を繰り返すという物語のメインストーリーを要約してくれている訳です。
信じることをやめないという約束。
この作品上で一番大切な約束は、もはや言葉でされてすらいない猫との約束なのかっ!
冒頭2〜3ページ目でこの作品は実は完成しているんじゃないか!とさえ思える訳です。
投稿元:
レビューを見る
最愛の恋人に裏切られ、自分の発明を権利もろとも騙し盗られたダニエルは、「冷凍睡眠保険ーコールドスリープー」を決意する。
なぜタイムトラベルとロマンスはこうも合うのか。特に珍しい設定では無いのに、なぜこんなにも惹きつけられるのか。
元々1976年に書かれた小説なのだが、既に2000年を経験した僕らが改めて当時のハインラインの2000年像をみるとすごく面白いです。圧倒的にリアルな近未来像。なかには本当に実現したものや、今にも実現しそうなものもあります。
ちょっとホロリとしました。すごく面白かったです。オススメです!
投稿元:
レビューを見る
1970年、発明家の主人公ダンは友人マイルズと家庭用電化製品の会社で起業をする。その後最愛の妻とも出会うが、うらぎに裏切られ、人生のどん底に落ちる。主人公は現実から逃げようと「冷凍睡眠」をしようと決める・・・。
こんなSF小説。
主人公ダンの相棒として、猫のピートが出てくるんだが、まぁこのピートの描き方の可愛い事、可愛い事。主人公ダンと猫のピートは二人とも、愛嬌のあるキャラクターで、これだけでこの小説が好きになってしまいそうなくらいだ。
内容はネタバレしちゃうから言わないが、この本でお気に入りな所は、文明の発展を肯定しているところ。過去の人がワクワクした世界こそ、この現代であって、「過去の人の夢が詰まった世界」が現代なんだってこと。これに気づくだけでなんだか、あぁ現代って良い時代だなぁ。そんで、未来にはもっとワクワクが詰まった世界にしてやろうってそう思える。
「表現」はこうでなくちゃなぁって思う。読むのはいつも、現代、未来の人。それを肯定する作品を遺す事が、いつまでたっても、その時代の人を救うんじゃないかって感じる。
とても素敵な本。心温まるキャラクター達だった。みんなどこか抜けているけど、どこか素敵なところは必ず持っていた。
とても素敵だったなぁ。