紙の本
やっと読み終わった
2002/01/09 09:39
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投稿者:FAT - この投稿者のレビュー一覧を見る
あっちこっちで評判のフロスト・シリーズの最新刊『夜のフロスト』、やっと読み終わりましたよ。でも、とっても評価の高い作品とは言え、シリーズ第3弾の『夜のフロスト』に着手するには、やっぱり最初から順番に行かないとね。だから、同シリーズの第1弾『クリスマスのフロスト』、第2弾『フロスト日和』と順に読んでみた。
いや〜、長かったよ、ホント。だって、『クリスマスのフロスト』が534ページ、『フロスト日和』が714ページ。そして、最新刊の『夜のフロスト』は761ページと長い、長い。合計で2000ページを超えてるんだよね。2001年から2002年までの年末年始は、結局このシリーズにかかりっきり。でも、全然飽きないで読めたね。
さて、逆のことを言うようだが、このシリーズ、必ずしも順番に読まなくても良いかも知れない。そもそも『クリスマスのフロスト』の結構どきどきするエンディングの顛末が、『フロスト日和』で全然触れられていないんだから。第1弾で説明されて、その後のシリーズで触れられるエピソードは、フロスト警部の奥さんの話と勲章を貰った話だけじゃないかな。勿論、どちらのエピソードもフロスト警部のパーソナリティーを作った大事な所なのかもしれないが、それを知らなくても話の辻褄は通る。それに何と言っても、フロスト・シリーズの醍醐味は、マレット署長との掛け合いに見られるような、フロスト警部の下品さとだめさにある。ストーリーというか、事件の展開自体はまぁ補足的なんだよね。
なお、このコメントはフロスト・シリーズへのオマージュだから、どの巻にコメントを付けても良かったのだけれど、とりあえず今回は、「書評」が付いていない『クリスマスのフロスト』の所に載っけてみましたので、あしからず。
紙の本
たった数日の間に
2002/04/28 20:48
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投稿者:よんひゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
以前から評判は聞いていた本だったのだが、うわさにたがわず、とても楽しめた。
いつもよれよれの風体なのに、ほんとうは有能な刑事、というあたりは「刑事コロンボ」を思わせるが、いつもクールなコロンボに対して、フロストはもっと人間くささがぷんぷんしている。
たった数日の間に、いくつもの事件がからみあって展開していく。キャラクター造形、ストーリーテリング、どちらも申し分なしである。
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超下品でワーカホリックな名物刑事・フロスト警部が活躍するシリーズの第1弾です。コネタ満載、人物のキャラクター設定もよく、非常に楽しめる小説です。CATVではドラマの放送もやってます。
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全編に溢れるフロスト警部の下品なジョークも読後感はなんとも爽やかな冬晴れの空という感じだ。モジュラー型の警察小説の体裁ながら嵌るところはキッチリとはめ、一切の妥協なき理詰めのストーリーはほろ苦くも暖かなラストへと読者を導くこと請け合い。現代のゴシック的スリラーである。
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こんな楽しい本は久しぶり〜。皮肉なユーモアが笑いを誘い頬っぺたが痛いほど!フロスト警部のキャラがめちゃいい。小さい事件がごちゃごちゃ出てくるのに、プロットがとてもしっかりしているので、思考がアチコチに飛ばずスラリと読める。フロスト警部ってすご〜く謎。下品なことを平気で言うし、家族がいないせいかワーカーホーリックだし・・・で、もしかしたら本当は寂しがり屋でテレ屋なのかな?と思えば、ただのバカ?とも思うし。プライヴェートにカナリ興味があるわ。
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結構な長さなのにそれを感じさせないくらいの面白さでぐいぐい引っ張る。推理の余地はそんなに無いような気もするけどとにかくフロスト警部のキャラクターが面白すぎる。さらに次々に起こる色々な事件にどんどん関係していってしまうという展開も、下手したら散漫になりそうなところテクニックでそんなことが全く気にならないようになってる。
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イギリスが誇るちょっと駄目で、それでいて大いに愛すべきおじさん刑事、フロスト氏シリーズの第一作。
イギリスではドラマ化され国民的娯楽小説となってるみたい。
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フロスト警部は下品で下世話、しかしどうしようもなく「人間」。
複数の事件が同時進行するスピード感はさすが元脚本家。
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フロストシリーズ。
「刑事コロンボ」をもっとむさくるしくしたイメージで、声は何故か「両津勘吉」なんだな、私の中では。
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笑えてハラハラして腹を立ててびっくりして応援して切なくなってホッとして優しい気持ちになる。愛すべきフロスト警部!
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これはキャラもの。鳥山明のごく初期の作品にこういうのあったなあということを思い出した。こういう不良社員が実はすごい(と見せかけてすごくない、というのがフロストのいいところなのだが)という設定が好きなので、例えば美味しんぼの主人公とかも好きなんだけど、まあいいですよねこういうのも。同時期に読んだ残りの二つのミステリが素晴らしすぎたので印象が落ちるけども。ただひとつ言えば、こういう個性豊かな警官の面々がたくさん出てきてわやわやって話はマンガで描いたほうが面白いと思うんだよな。
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2008年5月28日読了。「このミステリーがすごい!」1995年の海外編第4位、総合でも11位の作品。片田舎の町の、やる気のない警部ジャック・フロストがパートナーの新米刑事とともに、下品な冗談や愚痴をしきりに飛ばしながら連続発生する事件たちに挑む。見た目はまずいが鋭い脳を持つ、のはコロンボなどのパターンだがこのフロスト警部は芯からやる気と事務処理能力がないようだ・・・。登場人物たちの移動も、事件が発生・解決するテンポがよく、楽しめた。続編も数多く出ている人気シリーズのようだ。
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フロスト警部の話を読むのはコレで3作目。順番的には大分間違っておりますが…
抜けてるんだか冴えてるんだか、故意なのか偶然なのか。有能なんだか無能なんだかなフロスト警部。あらゆる人に対して平等の立場でいると言う事はとても難しいことだと思うのです。ただフロスト警部は自分もとんでもないヘマをやらかすし面倒もかける代わりに他人の人間らしい間違いや性質に寛大な面がある。それだけでもこんなおまわりさん(この名称は警部なので違うでしょうが…)街に一人はいたら良いのに、と思う理由になるのです。
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このシリーズは、劣化しないで全部面白いよな〜。ただシリーズ全部読むと、話がごっちゃになってしまうという罠。1年くらいすると話忘れちゃうので、何度でも読めるのもうれしい。
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このミスで「夜のフロスト」が取り上げられ一躍日本でも有名になったフロスト警部のデビュー作。
作者は元々ミステリのラジオドラマなどを執筆している作家で、小説は寡作とのこと。
英米などではドラマにもなっていて有名。(日本だと古畑さんくらいの位置か?)
見事なスピード展開の警察小説で、あれよあれよというま事件が起こり解決していく。
掴みもOK。終盤になってプロローグを読み返して「あ〜」
各所にヒントも散らばっているので再読してもおもしろい。
これで十分満足なんだけど、夜のフロストは更におもしろいのかと思うとわくわくする。
(でも次作のフロスト日和を読んでからにします)