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みんなのレビュー110件

みんなの評価4.1

評価内訳

110 件中 1 件~ 15 件を表示

ハチャメチャぶりにもう夢中

2006/01/25 19:57

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ピエロ - この投稿者のレビュー一覧を見る

町中が賑やかにざわついているクリスマス近く、ロンドンから離れた田舎町デントンの警察署では失踪した少女の捜索や銀行強盗未遂などなど事件が次々と起きて、そんな賑やかさには関係なく大忙し。署内きっての切れ者と評判のアレン警部は捜査中に病気で倒れ、その全責任はフロスト警部の上へとまわってくる。このフロスト、下品で毒舌家、警察署長の小言も尻目に、事件へと猛然と立ち向かっていくが・・・。
下品で毒舌な警察官というとジョイス・ポーターのドーヴァー警部が有名ですが、こちらのジャック・フロストもなかなかのもの。だらしなくてヘマばかり、そのヘマをなんとかごまかそうと必死になる、近くにいたら迷惑この上ないはずなのに、なぜか憎めない男。このフロスト警部と部下の若い刑事や出世欲の強い署長ら警察署の同僚らと共に次々起きる事件の調査にあたる警察小説の秀作です。
かなりの厚さなのですが、フロスト警部のハチャメチャぶりにもう夢中、あまり気にならず、というよりはもっともっと長く読んでいたいと思うほど、シリーズ次作を読むのが楽しみです。

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かっこいいだけが、ヒーローではない。

2012/02/14 18:54

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:更夜 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 このR.D.ウィングフィールドのフロスト警部ものというのは、大変評価が高いシリーズです。
1994年の投票などのミステリ海外部門で、第一位を総なめにしたので当時、ハードボイルド小説、
ミステリなど読んでいた私は手にとってはみたのですが読めませんでした。
今回、一気読みに近く読めたのはなんなのだろう、と思います。
ただ、この本は2001年でなんと29版というのにその人気を感じました。

 このミステリは、イギリスの架空の田舎町、デントンを舞台にしていますが、なんといっても
タイトルにある「クリスマス」これがキーです。クリスマス前の事件。
デントンは北部の町らしく、ものすごく寒いのです。大雪が降り、地面は凍り、とにかく
「さむいっ」小説です。読んでいて、もう寒さががちがちに伝わります。

 クリスマス前の日曜日、教会の日曜学校に行った8歳の女の子が失踪する。
地元警察は、女の子の行方を探しますが・・・捜査の指揮をすることになったのは
「デントン警察の悩みの種」ジャック・フロスト警部。
中年で、うだつがあがらず、よれよれの汚いスーツを着て、口から出るのは下品な言葉ばかり。
勝手な行動で、マレット署長の言うことなど全くきかないマイペースというか、猪突猛進。

 部下としてつけられるのは、クライブ・バーナードという丁度、ロンドンから配属になった
若い2年目の刑事。しかし、このクライブというのは警察長閣下の甥っ子。
言うなればサラブレッドというところです。
このクライブという青年が、ロンドンから僻地の北の町に配属されて、なんとかロンドン風に
田舎者を見返そうと、まだまだ、生意気、怖いもの知らずです。
700ポンドもした、ぱりっとしたスーツで捜査に参加するものの、口の悪いフロスト警部には「変なスーツ」と
かなわない。この物語は、日曜日から始まって木曜日までの5日間の物語なのですが、
だんだんクライブ君のカッコイイスーツが、いかに汚れまくっていくか・・・が、ちょっとした
楽しみです。もう、フロスト警部、クライブのことを「坊や」としか言いません。

 フロスト警部は口では下品で、傍若無人、しかし、大変優秀なのですが、それを
「汚いけれどかっこいい」とは描かず、「汚くてカッコ悪い」そのままで突っ切るところがすごいのです。

 だんだんフロスト警部というのは、妻を癌でなくしたばかりの喪失感を抱えていることや
観察眼が鋭く、長年の経験からの直感が鋭いことや、弱い者にはさりげない気配りをする、
または、同僚が言うように「自慢をしない。名誉なんか全く気にしない。自分をよく見せようという
虚栄心が全くない」ということがわかるのですが、そのとたん、下ネタや与太話をして、
クライブ君をがっかりさせる。

 音楽でメロディというのは大事ですが、この小説で次々と起る事件がメロディとしたら、フロスト警部
他の人間模様が、実は音楽にはとても大事なベース音、低音部分を支えているというのがよくわかります。
マレット署長とフロスト警部は正反対な性格ですからお互い、嫌いあって、会えば皮肉や嫌味の
やりとりですが、ある部分ではお互いがその警察の仕事ということにかけては一目置いている、
というのがさらりと描かれます。
事件の真相もありますが、意外なのはそれだけではありません。ジャック・フロストという人は
わかりやすいようで、実はわかりにくい、そこが明かされる部分に新鮮な驚きを覚えました。
 
 もうひとつこの物語がユニークなのは、出てくる食べ物、料理が見事に「不味い」
ぬるいビールをうんざりして飲みながらフロスト警部は言います。
「うちの署の食堂のお茶もこれくらい暖かいとありがたいね」
 
 ウィットに飛んだユーモアというより、寒い北の田舎町のどんくささ、のようなものを作者がとても
あたたかく見ている、というのがよくわかるさりげない描写がとても巧みです。
かっこいいだけが、ヒーローではなくなりつつある時代の幕開けだったのか、と今になって思います。
 

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やっと読み終わった

2002/01/09 09:39

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:FAT - この投稿者のレビュー一覧を見る

 あっちこっちで評判のフロスト・シリーズの最新刊『夜のフロスト』、やっと読み終わりましたよ。でも、とっても評価の高い作品とは言え、シリーズ第3弾の『夜のフロスト』に着手するには、やっぱり最初から順番に行かないとね。だから、同シリーズの第1弾『クリスマスのフロスト』、第2弾『フロスト日和』と順に読んでみた。
 いや〜、長かったよ、ホント。だって、『クリスマスのフロスト』が534ページ、『フロスト日和』が714ページ。そして、最新刊の『夜のフロスト』は761ページと長い、長い。合計で2000ページを超えてるんだよね。2001年から2002年までの年末年始は、結局このシリーズにかかりっきり。でも、全然飽きないで読めたね。

 さて、逆のことを言うようだが、このシリーズ、必ずしも順番に読まなくても良いかも知れない。そもそも『クリスマスのフロスト』の結構どきどきするエンディングの顛末が、『フロスト日和』で全然触れられていないんだから。第1弾で説明されて、その後のシリーズで触れられるエピソードは、フロスト警部の奥さんの話と勲章を貰った話だけじゃないかな。勿論、どちらのエピソードもフロスト警部のパーソナリティーを作った大事な所なのかもしれないが、それを知らなくても話の辻褄は通る。それに何と言っても、フロスト・シリーズの醍醐味は、マレット署長との掛け合いに見られるような、フロスト警部の下品さとだめさにある。ストーリーというか、事件の展開自体はまぁ補足的なんだよね。

 なお、このコメントはフロスト・シリーズへのオマージュだから、どの巻にコメントを付けても良かったのだけれど、とりあえず今回は、「書評」が付いていない『クリスマスのフロスト』の所に載っけてみましたので、あしからず。

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たった数日の間に

2002/04/28 20:48

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:よんひゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

以前から評判は聞いていた本だったのだが、うわさにたがわず、とても楽しめた。

いつもよれよれの風体なのに、ほんとうは有能な刑事、というあたりは「刑事コロンボ」を思わせるが、いつもクールなコロンボに対して、フロストはもっと人間くささがぷんぷんしている。

たった数日の間に、いくつもの事件がからみあって展開していく。キャラクター造形、ストーリーテリング、どちらも申し分なしである。

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カッコ悪く人間臭さに満ちた、ハードボイルド小説

2020/01/23 22:11

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ゲイリーゲイリー - この投稿者のレビュー一覧を見る

本作の最大の魅力は何といっても主人公である、フロスト警部のキャラクターだろう。
規律や上司からの指示などを軽視し、書類仕事は大の苦手で更にガサツでもある。
ここまで聞くと何事にも縛られない一匹狼的なカッコイイキャラクターを想像しがちだが、フロスト警部は自らの生き方を貫くためではなく、ただ単に面倒くさいからというだけでこの様な生き方になっているのである。

この様にハードボイルド小説特有のカッコ良さを一切排除し、人間味に溢れたフロスト警部。
本作を読み進めるうちに不思議と彼の言動の虜になってしまうのである。
個人的に、ストリンガー巡査とのやり取りのシーンと自己嫌悪の余りクライブに自らの過去を話すシーンを読み、更にフロスト警部を好きになった。

冗談ばかりを口にし論理的思考などより己の直感を頼りに捜査を進めるフロスト警部に、翻弄される新米刑事のクライブや署長のマレットなどの脇役の個性も様々である。

また、本作の魅力はキャラクターの個性だけに留まらない。
行方不明の少女や、銀行の玄関を破壊しようとする者の狙い、更には身元不明の白骨体の謎といった複数の謎が同時に展開されるのも本作の魅力だ。

奇をてらったことをせず、非常にオーソドックスな謎解きと奇抜な登場人物達が織りなす本作はミステ小説初心者でも大いに楽しめることが出来ると思う。

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警察小説の本流に漂う異端の名物警官

2002/02/27 22:34

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:キイスミアキ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 口は最悪に悪いが、人の良さから人気抜群の警部ジャック・フロストが初登場。読みごたえたっぷりの長編ミステリで、イギリスを舞台にした本格的な──もしくは、本格ミステリ的な──犯人探しが楽しめる。
 
 冒頭に主人公フロストの身に起こることが描写され、それ自体がフロストの身に何が起こったのかという謎を提起している。ドラマ化もされている人気キャラクター、フロスト警部が初登場するに申し分のない、とても巧みな構成だ。この謎は一番最後にまで引っ張られていて、しっかりと落ちるのが快感。
 
 フロスト警部の話し言葉が魅力的で、死体の話を好むところなどは、翻訳も含めて上手い笑いがある。会って間もない他人に対して、自分の心情をあっさりと吐露してしまうようなところや、一見、周りの人を不幸にしてしまうようでいて、一転、ものすごい運の良さを発揮して自分にも周りの人にも良い出来事を起こしてしまうという、フロストのおかしな人柄が楽しくて、魅力的だ。
 
 彼の性格が、このシリーズの人気を約束させたといっても過言ではないだろう。マリックのギデオンシリーズが生みだした警察小説の流れに存在しながら、独特の可笑しさを持ち合わせているのは、フロストの下品さが警察小説にありがちなリアルさを求めるが故の冷たさや、つまらなさを、料理の中で強烈に個性を発揮するハーブのようにかき消してしまっているからだろう。
 
 探偵のタイプとして適当なのは、天然の直感型。彼の特徴を挙げるとしたら、マフラーと下品な台詞。これで魅力的な名探偵となるのだから、フロスト警部は只者ではない。
 
 このシリーズは、続きも読まなくては。

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2004/10/06 18:59

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2004/10/22 08:27

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2004/11/21 23:46

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2005/02/12 01:46

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2006/01/19 17:37

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2006/07/12 16:34

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2006/08/17 16:07

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2006/09/17 20:00

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2006/11/16 02:50

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