タイトルには納得なのだが
2014/01/23 13:59
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投稿者:愚犬転助 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の軽妙、知的な語り口のファンだが、この著者、ときどきハズす。この本もそう。タイトルは、すばらしい。同性として男の居場所のなさを嘆息する日々だが、中身にそうは新味がない。どこかで聞いたような話に終始し、著者得意のつっこみもない。女性の鼻息の前に圧倒されてしまった格好で、笑える箇所に乏しい。ま、こんなこともあるかと思う。
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投稿者:aaa - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本の一節にこんなものがあります。
女子たちははち切れんばかりだった。
私が「男子は…」と言いかけると、すかさず南さんが「キモい、ウザい」と即答した。女子は顔つきも姿勢もしっかりしている。
きちんと私の目を見据えて話すのである。「どこがウザいの?」とたずねると、
「顔、しぐさ、行動。隣の男子が息を吸ってるのが聞こえたりして。」
息も吸ってはいけないのだろうか。
「首のところをポリポリ掻いて、垢がボロボロ落ちたり。鼻くそをほじって、それをノートにつけたり口の中に入れたり。大人にもそういう男いるけど、デリカシーなさすぎ。」
次々とまくし立てる南さん。
―でも好きな男子とかいないんですか?
「普通の男子と付き合うとか絶対無理」
―なんで
「こっちが訊きたいです」
―でも好きとか言われたら?
「もっとキモい」
結局、この本の南さんは、否定し嫌悪しているだけ。 知識や人間判断力の一部だけが先に成長して、
他人の「アラ」を敏感に感じ取ることはできるようになっていますが、
その上で理解し、許容・包容する面は成長していません。
これは、成熟した精神とはいえません。単に視野と心が狭くなり、我侭度を増しているにすぎないのです。
言ってみればガキが浅知恵だけをつけて、小賢しくなってるだけに過ぎない。
でもまあ、所詮は小学生であればこんなものでしょう。
気持ち悪いのは、いい年した中年男である筆者が、こうした小学生の幼稚な精神のあり方を
非常に肯定的にとらえていること。
目くそ鼻くその男子小学生を貶めている彼女を「女子は顔つきも姿勢もしっかりしている」
とやたらと持ち上げているさまは滑稽ですらあります。
そこまで女の子に媚びて楽しいですか?
女性を貶めることは許されないのに、男を貶めることはもてはやされる世の中
2015/02/21 06:40
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投稿者:nekoko - この投稿者のレビュー一覧を見る
こういうの、男女を逆にして行えば、滅茶苦茶にたたかれると思うんですけどね
男ならばいくらでも貶めていいという安易な風潮はいい加減にしてもらいたいものです。
男児おとしめが気にかかる
2015/02/19 16:50
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投稿者:sourou - この投稿者のレビュー一覧を見る
小学生の男子がガキっぽいのは当たり前だし、
そこを手厳しく批判するっていうのもどうかと。
個人的にはこの年で「キモイウザイ」と人を見下すのが板についてしまった
女子小学生より、
くだらない馬鹿騒ぎしている男子小学生のほうがまだかわいいんじゃないか、
とも思ったり。
この人、自分自身が男なのに、男をおとしめてなにが楽しいのかな?
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■おとこと女
A.男の人は質問しないでしょ、訊かれることばかり、自分から相手をしろうとしない。
B.男は女性をセックスしたいかそうでないかに分類する、しかし、女性はセックスしたくないかそうでないかと分類するらしい。
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いや、まったくもってその通りだと思うよ。現代の日本の社会において「男は邪魔!」(ビックリマークも必須だよね)! きっと自然に任せているとまともな会話やコミュニケーションがとれないから、ルールやしきたりなど縛りを加えてきたのが古今の男たち。女たちに既得権を奪われないように、「女は非論理的だ」とか「女は穢れている」とか非論理的なことを言ってきたのが古今の男たち。
著者はインタビューで鳴らしている方らしい。この本を書こうと思ったきっかけは、そのインタビューなどを通して「男に訊いても埒が明かないということである。話をしても何ひとつ解明しない。それどころか、しばらく話を続けていると頭の芯のほうから何やらぼんやりしてきて、そもそも何を訊くために来たのか忘れそうになる」(p.12)からとのこと。男性著者が男を断罪するなんて面白そうと思って手に取ったんだけどな……。
「探究」なんて副題がついているから、何か学問的な解釈を加えて論じてくれるのかと思いきや、お手軽に古今のものから言質を拾いながら(しかも、曲解の可能性もあるのでは?)自説を展開している。男が邪魔なのは確かだと思うが、それを論じるにはちょっと材料不足でないかい? やっぱり著者も同性として、ついつい男弁護に回ってしまうということか? 図らずもかどうかわかんないけど、本書自体が男の話は的を射ないことを表してしまっている。
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読み物としてとてもおもしろかった。
しかし、「男に訊いても埒が明かない」と書く筆者の著述そのものが「埒が明かない」(笑)。
読み終わっても残るものが少なかった。
いちばん興味をひかれたのは牛の話だった。牛の世界では「オス」はいらない。精子だけあればいいという話は強烈だった。ありていにいって、オスの仕事は精子の提供がメインだから、個体は存在しなくてもいいといえばいいわけだ。でもそれじゃあ困るから人類のオスはさまざまな「言い訳」をこしらえたんじゃなかろうか。
宗教の教義をみてると特にそう思う。必死になって女を貶めてるからなあ。
なにがどうという収穫はなかったけど、読んでて面白かったから☆4つ。
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とりあえず、すごいタイトル!
「世の男性が女性に比べてどれだけダメか」をただただ書いた本。
自分自身すごくこのタイトルに共感する部分があって。
男性よりも女性のほうが圧倒的に頭いいし、生存能力も高いように思う。
ただ、ちょうどその話を姉とすると「女の子から見たらそうは思えへんで」って言われて、確かにそうかもなあってなった(笑)。
さまざまなひとの話を聞いたレポートなので、娯楽読物として、いいと思う。
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本文:強者と弱者の関係でいえば、男の子は強者の立場に置かれます。つまり、まわりが彼のことを察してくれる。人の話を聞いたり、共感したりしなくてもいい。黙っていても察してくれるから表現する必要もないんです。ところが、女の子は弱者の立場。常にまわりを察しなければならない。なので女は伝えようと努力するんです。だから表現能力が身についていくんです」⇒自分自身このように考えているときが多々ある。自分の状態を話すのが苦手で、伝えるときもうまく整理して伝えられない。
本文:――強者なんですか……。 私はつぶやいた。私も強者でないのに強者の立場にいるということか。 「学生たちの交際を見ていても、男の子は自分のほうが女の子より頭がいい、強くないとイヤなんです。同じ程度はイヤなんですよ⇒これは以前の自分を含めて多くの男性に当てはまる条件だと思う。心のどこかで男のほうが上。という思いを常に抱いているように感じる。
本文:どういうつもり?」と訊かれると絶句する。「私のこと愛してる?」なら「うん」と言えるが、続けて「どこを愛してる?」と訊かれると絶句する。絶句すると我ながら何も考えていなかったような気がして、そのことにまた絶句するのである。 「絶句した時の気持ちを表現すればいいんです」 ――大体、男の人は質問しないでしょう。訊かれることばかりで、自分から相手を知ろうとしない」⇒どこが好き?という質問がいつも怖いなと思っていた。それは相手のことを知ろうとしないからだったのか。
本文:生きているということは即ち、柔らかく弱いということ。固まって強いのは死んだも同然なのである⇒常に変化し続けることこそが大事と解釈しました。
本文:男に足りないのは妄想と共感。 昔から男は共感できないバカなのである。妄想して共感する。共感するために妄想する⇒仕事にも通じている点。これができなすぎて苦労した。
本文:オナンはその子が自分のものとならないのを知っていたので、兄の妻の所にはいった時、兄に子を得させないために地に洩らした⇒知識のため。
本文:「ぜんぜん動かなくなる。反応しなくなることがあるということなんでしょうが、実はこれが重要なんです」 ――どういうことなんでしょうか? 「野生状態で敵に襲われ、軽いダメージを受けた場合、痛がったりうずくまったりしたらアウト。すぐに食べられてしまうんです。蹴っ飛ばされても何食わぬ顔。何もなかったかのように、つまり鈍感に見えるということで身を守れるんですね」 牛は鈍いのではない。鈍いように見せているだけなのだ。弱そうに見える牛こそが実は弱肉強食の頂点であり、大地の支配者。「草食男子」も「牛男子」と解釈すれば価値も反転する。男の象徴は牛⇒牛男子。ちょっとやそっとじゃ傷ついたり、痛がるそぶりを見せない。動じないことが大事...なのかな?笑
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男はみんな、邪魔!
そういう、著者も男で、奥さんに邪魔と言われ続けているのでは?
この本を読んで、世の男性人はガッカリしたり、
少し勇気づけられたりする。。。かもしれない。
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秀実氏らしい考察。
男同士で話をすると埒が明かない。
妻にもよくいわれるが、男は邪魔なのか
というところから秀実氏の探究がはじまる。
畜産の牛社会では、種付け以外の雄はいないとは。
そもそも「社会」も男が作ったもの。
古代より女性を家庭を守り耐え忍ぶものと位置づけたのも男。
男の体面を守るために女を家に縛り付けてきたとしか思えない。
実際は仕事をするうえで男女の差はほとんどないし、
女性の方がデキたりするものだ。
となると、男女で分けるのすら意味をなさない。
体つきの違いしかないのだから。
男らしさ、女らしさというのは環境や文化が作りだしたもの。
子育ても今はそれを求めない。
晩婚化、未婚化もジェンダーフリーの副作用か。
相変わらず秀実氏の奥さまの指摘は鋭い。
草食男子や腐女子へのインタビューも面白かった。
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私の中ではかなりのヒット作品でした。
普段、妻からあれこれ言われている理由がなんとなくわかりました。本を読んでいると、男って本当にどうしようもないなーと、同じ男ながら思ってしまう本です。今の自分の立場を理解するにはよい本でした。
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相変わらず、面白い。確かに男は邪魔!なんだけど、それを自覚して行動している男もいるんだ。と妙に感心。
男装女子は同性でも理解出来ないけど。
奥さんの鋭いツッコミが至る所に散りばめられ、楽しいアクセントになっている。
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これって、著者が男性だということが新鮮な感じがする
奥様に邪魔だと言われているらしい
そう言われても、離婚することなく連れ添うのが、この年代の夫婦なのかなぁ
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私の町でも女子校はずっと昔から変わらず女子校のままですが、男子校はどんどん共学に変わり、男子校がとうとう一校だけになってしまいました。
大学で教えている友人が、作業効率を考えて男女別チーム編成にしようと提案すると女子学生は大いに賛成するけれど男子学生から女の子がいないとモチベーションが上がりませんと弱音を吐かれるそうです。
男に話を聞いても埒があかず、女に聞くと明快に埒があくのはなぜなのか?
埒があかない男を女は邪魔だと思い、それに気がつかない男。
その理由がおぼろげに書いてあるおもしろい本です。なぜおぼろげなのか?それは著者が男性だからなのかもしれません。