- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
最高の珠玉作品
2012/02/29 02:31
17人中、14人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐伯洋一 - この投稿者のレビュー一覧を見る
めぞん一刻は、およそ今から30年前の日本が舞台となっている。時計坂という架空の地名が舞台となっているが、実際にはどうやら当時作者の高橋が居住していた北久留米駅あたりがモデルになっているようだ。自分たちの街こそがモデルであるということを住民たちは大いに喜び、それに関連する本まで出ている。そこまでさせてしまう原動力は、すなわちこの漫画があまりにも面白いからであるという一言に尽きる。陳腐な表現ではあるが、これ以外に適切な修飾は見当たらない。
どういう話なのか。主人公は、当時浪人生だった五代という青年で、めぞん一刻という下宿の一室に居住していた。その住人達はあまりに個性的で、五代は今度こそ出て行ってやると思い立ったところに、ヒロインの音無響子という女性が新たな管理人となって現れる。そのあまりの魅力に、一目ぼれし、ひとつ屋根の下で珠玉のコメディーが始まるわけである。一見、なんのことはない。しかし、その作中経過期間は10年近くに及び、物語の幅はきわめて広く、味わい深さは尋常ではない。読者は間違いなく、時の経過にある種の懐かしさとともに共感を覚え、魅力的な世界観にあっという間に引きづり込まれるはずである。
何が魅力的なのかといえば、何と言ったってヒロインの魅力であることはだれしも否定できない。彼女はまだ22歳であるものの未亡人であり、現世の男に容易に気を許さない。他方でただ優しいだけ、ただ家事は完ぺき、ただ美人というだけではなく、非常なるやきもち焼きで嫉妬深い欠点を持つ。しかしそこがまた魅力的なんだろう。まさに著者高橋は、理想の女性像のひとつの完成形を描いている。高橋はそれに関して全く他の追随を許さず、男性作家ではちょっと描ききれない部分かもしれない。
男性読者と女性読者ではまるで本書の見方も変わるだろう。男性は、おそらくあっという間にヒロインに惚れ込んでしまうはずである。女性は、もっと純粋にコメディーを楽しめると思う。
私はヒロインももちろん素晴らしいと思うが、この本を面白くしているのは、めぞん一刻に住む超個性的な住人達によるところも大きい。四谷という人は、職業不明・年齢不詳・趣味はノゾキ、以上というプロフィールである。見た目は、ガンダムのブライト艦長とドラゴンボールの天津飯を一つ鍋で煮込んだお堅い感じだが、職業はどう見ても無職そうなのだが、そうでもなさそうでもある。たまに出かけるのだが、何をしているのか住人も知らない。
結局、漫画界でも最大の謎となっているようで、読者にもぜひ当ててみてほしい。分かったらぜひ書評として投書していただきたい。秘密工作員説もあるが、あんな暇でおもしろい工作員なんかいないだろう。
有名漫画で読まないモノはほぼない私だが、ここ30年間で最も「読後、温かい」作品である。まず間違いないタイトルとして、チャンスがあれば必ず一読をお勧めしたい。そして、新刷の在庫は以外と少なく、BK1でも手に入らない巻(例えば4巻はアマゾンにもない」がちらほら出てきていることを強く警告したい。偉そうだが。
ラブコメ
2017/06/08 11:59
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ペンギン - この投稿者のレビュー一覧を見る
五代くんは、住人からバカ扱いされてるけど、根が素直ないい人だと思う。他人の気持ちはコントロールできると思っている人とか、自分は女性の心が分かると思っている男よりずっと好感が持てる。
今の人でも楽しめます
2016/06/22 04:42
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Maron - この投稿者のレビュー一覧を見る
定期掲載時に読んでいたので、今となっては設定が古いかなぁ、との気持ちで読み返してみました。確かにピンク電話とか、携帯電話がない等はあるのですが、基本はラブ・コメディーなので、今の人でも十分楽しめると思います。
懐かしい記憶
2018/12/22 20:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:有理 - この投稿者のレビュー一覧を見る
リアルタイムで読んでいました。不朽の名作です。久しぶりに手にとった感想は、ギャグの感覚が少し古いかな?というもの。でも、そんなかんじは、話数がすすむうちに消えてなくなり、あっという間に一刻館の世界に引き込まれます。ストーリーテラー、さすがです!