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本作品で秀逸だと感じた箇所。
身内が目の前で亡くなり、悲しみながら
「…もう駄目なのね」
と言っている脇で
「残念ながら、既に彼の中で全ての細胞が、崩壊の一途を辿っている」
と平然と言ってのける櫻子さん。萌えます。
それにしても不思議な空気感を持った小説だと感じる。謎を解いていくのだからミステリーなんでしょう。しかも人が死にます。しかし、人の死を扱いながらもドロドロとした感じが全くしない。
多分、主人公の櫻子さんが、死体を目の前にしても感情を表に出さず、ひたすら冷静に死因を分析しているからなんでしょうね。
前作に引き続き今作でも殺人犯人がいなかったり、殺人犯人がいたとしても犯人に焦点が当てていないのも、ドロドロしない理由の一つだと感じました。
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櫻子さんシリーズ第二弾。相変わらず櫻子さんと館脇少年が動くと死体にぶち当たる。
前作同様櫻子さんが持つ知識で淡々と解決していく。今回も哀しい事件が多いけれど、少しだけ救いのある前向きなラストになっている。切ないけれど、重くなりすぎず、不思議な世界観のミステリー。
キャラが定まってきたのか微妙に変化したのか、前作よりも櫻子さんの不器用な優しさが際立っていて微笑ましい。櫻子さんのお母さんについても、徐々に明らかになっていきそうなので、今後が楽しみ。
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旭川が舞台と聞いて、5巻まで出ているらしいが、とりあえず2巻まで読んでみた。
1巻に引き続き、タイトルにもなっている櫻子さんの、「骨好きのお嬢様」という風変わりなキャラを生かして物語が進行していく。
テーマである「骨」と「北海道」に関して、1巻よりもさらにテーマが深くなっている。
特に旭川ネタについて、1巻ではまだあまり旭川描写は出てこなかったものの、2巻「骨と石榴と夏休み」では、ローカルネタがこれでもかというほど出てくる。
旭川市科学館(サイパル)、スタバ(恐らく日本最北のスタバ)、バナナ焼き、ジュンドッグ、ホットドッグ(恐らく「ホットドック」の間違いか?)、新子焼き、塩ホルモン、豚トロ、外焼き、などなど。
他にも、「科学館の近くの大型書店」って「コーチャンフォー」か?とか、地元ネタが色々と分かってしまっておもしろい。
特に、「あなたのおうちはどこですか」に出てきた「ラベンダー公園」は私の実家のすぐ近くの公園で、子供の頃によく遊びにいっていたので、とても懐かしかった。
環状線の近くのコンビニとか交番とか、あそこではないかと思い当たる節が・・・。
交番は公営住宅の近くだし。ラベンダー公園もそう遠くはない。
こんなにローカルネタ満載の本が、全国で売られていて、「王様のブランチ」などでも紹介されていることに驚きである。
1巻で「この街には、いたる所に退廃や、停滞といった、鈍重な空気が漂っている。」「旭川の人間は、生来変化と異端を嫌うのだ。」と紹介されていた旭川だが、なんだかんだ言って、作者の方は旭川のことが好きなんだろうと思う。
そんな旭川が、このような小説の舞台になるということに驚き、喜ばしく、誇りに思う。
旭川関係者にも、北海道好きにも、ミステリ好きにも、いろいろな人に読んでもらいたい小説。
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1、崖下の人骨
2、深夜に出歩く幼児
3、豪勢な屋敷に一族大集合
2が一番面白かった
ラストにかけてなかなか緊迫した展開
両足で跳べるのは2歳半前後
でも早朝の病院は普通留守電では?
3はありがち。
ちょっと舞台劇みたいな感じ
1は同級生の美少女や老人介護の話も絡めて
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巻数わかりずらいので、シリーズ2巻め。
②
目次
プロローグ
第壱骨 夏に眠る骨 アニメ➡第3話
第壱骨 あなたのおうちはどこですか?
アニメ➡第2話
第参骨 殺されてもいい人
エピローグ
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骨を愛するお嬢様、櫻子さんシリーズ第2弾。
櫻子さんと主人公の館脇少年との馴れ初めのシーン等が無いなあと思いつつ、途中から本書が1作目でないこと気がついた。
謎解きとしては普通。
3編とも家族ネタ、内2編は読後感のよいものではなかった。
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骨を愛する櫻子さんと一緒にいると、平凡な高校生の僕まで事件に巻き込まれていく...。
読んでて思ったけど、これ3作目みたい。てっきり櫻子さんと僕がくっつくもんだと思ってたけど、、櫻子さんには婚約者がいるようだし、あらら?って感じ。
ミステリーとしては、まぁ、まぁ。ってところかな。ライトなミステリ。
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骨をこよなく愛する櫻子さんと櫻子さんに振り回される正太郎。今回は白骨死体発見、迷子の幼児発見からお家探し、富豪大家族の豪華パーティ出席。少しずつ登場キャラも増えてきたけど一方で毎回会話には出てくるのに実際登場しない櫻子さんの婚約者在原さんには早く登場願いたい。毎回櫻子さんが語る法医学豆知識は「へ〜」と思うけど会話のネタにはできないな・・・。
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多分これは2冊目なのでしょうが、図書館に一冊目がなかったのと、それでも読んでみたかったので二冊目からだけど読んでしまった。
ウジ虫の話は川瀬七緒さんの著書のを彷彿とさせられた。
ちゃんと1冊目も読んでみたいと思います。
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アニメ化されたのをきっかけに読み始めたシリーズ、2作目である。骨に関すること、法医学の知識を存分に発揮する櫻子さんだが、性格の面では最初の頃と比べると子供とじゃれあうシーンなど子供好きな一面もあり、とっつきやすくなっていると感じる。正太郎と櫻子さんとのぎこちなさも改善しつつある。短編となっていて軽く読める印象だが、最後の話は親族間の複雑な事情などが絡み、展開だったが、家政婦の奈々子に子供ができ、重く悲しみのあるものから温かい展開で終わる感じ。櫻子さんの家族写真が出てきて、今後二人の周辺などに期待したい。
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つくづく北海道への愛情が詰まってるなーと思う一冊。話の中に仕掛けられた救いに、この小説を読んで良かったーと、本気で思いました。変わってるけどすごく人間臭い、櫻子さんの姿がまたひとつ見られて、ますますはまってしまいそうです。
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『骨』に対して強い執着を持つ20代半ばの標本士・九条櫻子と旭川市在住の高校生・舘脇正太郎が人の死に絡む事件の謎を解明していく短編集。
前回よりも『骨』との関連性が強くなっていますし、櫻子が検死に関する知識も持ち合わせているという設定も活かされており、大分こなれて来た印象を受けます。
また、今回は正太郎の他にも女子高生の鴻上百合子、3歳児・いいちゃん、警官の内海などサブキャラクターが豊富なお陰で、櫻子の変人ぶりが引き立っています。
ベストは【あなたのおうちはどこですか?】。いいちゃんが真夜中に裸足で彷徨っているという不穏な謎が興味を引きますし、真相はいいちゃんの幼児語が鮮やかに繋がります。
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23/01/2016 読了
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2016年初読了作品かなw
前々から気になっていたけど、
アニメ化されたことをきっかけに集めた本作品。
収録作品の
・夏に眠る骨
・あなたのおうちはどこですか
上記2作品はアニメでも放送されたため、
先にアニメを見た自分には新鮮味がなかった。
でも、本の中の櫻子さんは、アニメよりも可愛らしいかな?と思いました。
そして本巻最終話の「殺されてもいい人」は、
ちょっと後味が悪かった。
骨はまったく関係なかってけど、
人間性のお話だったなあと思います。
櫻子さんの知識には仰天。本当にこんな人おるのかなあw
ストーリー性があるというよりは、
お話一つ一つが独立しているので、読みやすい。
次の巻を読むのが楽しみです!
END.
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ここまで妙齢の独身女性に好かれる男子高校生っているか?~当麻で鍾乳洞を見たついでに寄ったハイキングコースで白骨化した遺体を発見した。70歳を過ぎた女性で10m上の崖から落ちて首を折り亡くなったらしい。自殺で決着したが,館脇正太郎の同級生の祖母で,祖父の面倒を見てきた人だった。その絵を見て自殺ではなく,事故だと櫻子は言う。迷子の3歳ほどの女の子を正太郎は30度を超す未明に保護した。交番の巡査は家を捜すために手伝いを求め,手掛かりを掴むために正太郎は櫻子を起こす。肘を折った形跡を見つけて外科医から家を突き止めると,母親が地下収納庫を守るように息絶えており,犯人が包丁を手に襲ってきた。薔子が実家の祖父の卒寿の祝いに行くのに付き合うと,当主がその夜に心筋梗塞で亡くなった。翌夜,無宗教で通夜を行わない一家が酒を呑み始めると,誰が殺したのか言い合いが始まり,やがて告白合戦となった。若い家政婦の腹には二十数番目の子が…~男主人公はペットだな! もうちょっと読んでみるかぁ…。旭川って確かに行ったけど,東京より北で三番目に大きな町だとは思わなかったなぁ
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図書館で。
アニメで見たなあというお話しがようやく出てきたような。そして北海道には結構スケールの大きいお金持ちが居るんだなぁ…。ジャンドッグだかなる未知の食べ物が気になるところです。焼肉も気になる。
アニメより櫻子さんの婚約者さんの存在が大きいですね。きちんと出てきてはないけれども。