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今年の大河は山本八重。綾瀬はるか主演ということで、否が応でも盛り上がります。八重についての本も多く出されているようで、本書もそのひとつ。
もともとは幕末の会津藩について紹介した本なのでしょう。八重については、どうもあとからつけた印象あり。。
会津藩といえば、武士道、精神論というところなんでしょうが、本書では一方での戦略のなさ(場当たり主義的な)、リーダーシップの欠如(責任者不在的な)に焦点を当てています。それと対比した、西郷隆盛を中心とした薩長政府軍の時代に乗った勢いと、合理的近代的な軍隊としての違いも興味深い。
最後の落城の場面の物凄さと女性たちの勇ましさについて、詳しく読んだのは初めてでした。同じ日本人がこのように戦ったのがほんの150年前という事実に驚かされるとともに、戦後日本の(まれにみる)平和な時代のありがたさを実感します。
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大河ドラマが始まるので興味本位で購入。確かに会津落城の経緯は分かるが、八重に関しては明らかに後付け。文章自体も好みではない。
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冷静な視点から淡々と落城までを追っている。
藩の皆が会津のためにという思いなのに、各自の動きがバラバラだったり出遅れたり判断ミスも重なってどんどん悪い方へ向かうのが何とも言えない。
八重の苦しくても生き抜くという決意、命懸けで戦いに臨んだ会津の女性たちの覚悟は新しい時代にきっと受け継がれているのだろう。
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「ハンサムウーマン」と呼ばれた女性の原点は会津にあった。
凄まじいほどの団結力をもって挑み、薩長政府軍を相手に、死闘を演じた会津藩。
不安と混乱のなかで、会津の女性たちがとった行動は、どのようなものであったのか。
主君・松平容保の義姉・照姫を中心に数百人もの女性が篭城し、一糸乱れぬ戦闘を続けた。
特に八重は最新式のスペンサー銃で、土佐兵に壊滅的打撃を与えるほどだったという。
炊事、洗濯、看護、弾薬製造など多方面で藩を支えた女性たち抜きではありえなかった。
会津で懸命に生きた若き日の八重らを追う一冊です。
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文章が論文調で読みにくく、おもしろいという感じではなかった。しかし、資料の引用が多く、意見の押し付けのような雰囲気はなかったので、史実をなるべく正確に伝えようという気持ちが感じられた。八重さんブームに乗っかった感じで、八重が中心におかれている感じはなく、この内容ならむしろ松平容保の視点であったり、戦った男性の立場の方が良いと思う。会津の戦い方についてはよくわかり、会津のもろさも読んでいて感じた。忠誠で、頭のいい人がたくさんいる藩であっただろうに、それがとても惜しい。