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小説のように頭から読むのではなく、たまにパラパラめくって、なるほどーって思う。そんな読み方が、私には合ってるな。
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人生とは?
一文一文噛み締めながら読む。
すると、日常の些細な悩みや不満などから、ぐっと自分をズームアウトし、
宇宙の中に漂いながら、「生きる」、という普遍的なテーマに近づくことができる。
時代が変わっても、あまりにそのテーマと著者の主張が普遍的なのに驚かざるを得ない。
かめばかむほど味が出る、そんな本。
立ち止まらないとならないと思ったときに読み返す本。
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僕の愛読書、というか人生の指南書のひとつです。
「嫉妬心をなくするためには、自信を持てと言われる。だが自信は如何にして生ずるのであるか。自分で物を作ることによって。嫉妬からは何物も作られない。人間は物を作ることによって自己を作り、かくて個性になる。個性的な人間ほど嫉妬的でない。個性を離れて幸福が存在しないことはこの事実からも理解されるであろう。」
「機嫌がよいこと、丁寧なこと、親切なこと、寛大なこと、等々、幸福はつねに外に現れる。歌わぬ詩人というものは真の詩人でない如く、単に内面的であるというような幸福は真の幸福ではないであろう。幸福は表現的なものである。鳥の歌うが如くおのずから外に現れて他の人を幸福にするものが真の幸福である。」
もう60年以上前に書かれた文章だけれども、今でも真実を射抜く輝きを放っていますよね。「嫉妬について」、「幸福について」に限らず『人生論ノート』にはこういった名文句が溢れています。
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何度読んでも、新たな発見がある。何度も~読んでも分からない。 ページ数は本当に少ないんだけど、厚みのある本だと思う。
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死について、幸福について、懐疑について、偽善について
、個性についてなど人生というものを、作者自身の観点か
ら書かれていた。少し難しい内容だったが、頑張って読ん
で見た。人生はああだこうだ言える年ではないが、少しは
分かった気がする。自分の人生今一度見直してみたい。
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よく自分の心に波風を立ててしまったり嵐をおこしてしまいがちな私なのですが、
その都度じっくり読み返して、じんわり浸りたくなるようなことが一杯詰まっている本です。
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20年以上前に母からもらったのだけど、それからしばらくして
母とけんかしてしまい(私が悪かったので仕方がない)、
片っ端からモノを捨てる時期があった。賞状とか(笑)
この本も一度捨てた。
それで、あたらしく買うことに。
治安維持法と三木清のことが、私の中ではつながらないんだけど
それは今度考えておくことにしよう。
哲学者の論述というのは、文学と違って二律背反制を
根本としている。だからその言葉というのは難しくても
仕方ないのではないかと思ったりもする。
エッセーは別。
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確か、授業用に買ったのだけれど、結局でずに終わったもの。
哲学的な経験と知識を基にして、倫理を解いたもの、
というといいのだろうか。
これはいつか再読の必要がありだなと感じた。
言葉がすーっと入ってきて、なるほどなぁと思わされる箇所が多い。
難解そうに見えて意外とわかりやすく、
ふっと、ときおり、一つの項目に考えをめぐらさときに、
この本をめくるといいかもしれない。
「死」や「孤独」など23題について記されているので。
印象にのこったところ。
「孤独」:「われわれは孤独を知っている限りものにはほろぼされず、
ものに滅ぼされるのは孤独を知らない時である」
「われわれが孤独に迫るのは表現だけであり、
孤独を超えるには自己の表現活動をおいてほかない」
「利己主義」:「利己主義者は期待しない人間である、信用しない人間である。それゆえに己の猜疑によって苦しめられるのである」
「利己主義者は自分のことを合理的な人間だと感じている。
しかし彼は彼の理知の限界が想像力の欠乏にあることを知らないのである」
「感傷」:「感傷は自分のうちにとどまっているだけであって、
決して中へと入っていくわけではない=思索にはなりえない」
「それゆえ、感傷的である人間は決して深くはなりえない。
あくまで無害であるだけである、過去を生きるだけである」
(そして、過去こそがエンターテインメントであり、
現在こそが純文学である)
「仮説」:「仮説はある意味で論理よりも根源的で、論理も仮説から生まれる」「思想だけでなく人生も仮説的である、それゆえに人生は実験的なのだ」
「全ての確実なものは不確実から生まれてくる、その逆はない」
(慣習や常識というものは確実となったもの)
「偽善」:「偽善者にはフィクショナルなものへの、誠意も熱情もなければ、
創造力がない。それゆえに阿諛する。阿諛は他を惑わせ、腐敗させる最低のものである」
「娯楽」:「娯楽は本来は生活とひとつであらねばならない。しかし、現代は娯楽が生活から切り離され逃げ場となってしまっている(意訳)」「創造する娯楽が必要」
「希望」:「失われる希望は希望ではなく期待である。希望は生ける力であり、希望を持っている者はそれゆえに生命そのものが若い。希望はまた、確固たる存在である」
「旅」:「どこからきてどこへと行くのかそれが人生であるが、そんなものわかりはしない。わかりはしないがそれゆえに人生は実に旅なのである」
「個性」:「個性は獲得しなければならないもの。個性を獲得するには、無限の心を知らなければならない。つまり、愛の心を持ち創造することが必要となる。そして、創造し自己を見出し、自己を否定することで、自らを愛して個性を獲得するのである」
とこんな感じでしょうか。
この一冊はたぶん、思考や思索型の人間なら得られるものが大きい反面で、危険な一冊でもあると思われる。なぜならば、ストレートに真理をついてきて、それゆえに残酷なくら���に鋭い刃の言葉たちが襲い掛かってくるからである。厳選された言葉たちからは無駄な肉がそぎ落とされているために、それゆえに、衒いも無く突き刺さってしまうのだ。
しかし、著者は最後のほうで、「とはいえ、自分もまだまだこんなの実践できてないけどねぇ」みたいなことを言っている。
そういうあっけらかんとした姿勢に好感が持てる。
どうにも獄死してしまったみたいだけだ。たぶん、マルキシストだったことが、禍いしたのでしょうね。
個人的には感傷はあってもいいと思う。
ただ感傷を感傷で終わらせないためにそれを創作へと結びつける、
たしかにそれは大事だと思う。感傷だけならばいつしかそれが風化してしまうかもしれないから、だからしっかりと形に残しておく。冷静に考えればそれは自分がやったことではあるまいかと感じる。
そうなのだ。ここに記されているってことは自分でもわかっていることで、自分でもやってきたことが多い。そういう意味でこのひとと俺は割合近しいタイプの人間だろうと感じる。個性の獲得にしろ、人生の旅情感にしろ、娯楽への創造性、そしてそれを生活に取りこむことなどはたしかにその通りだ。
しかし、それでも、偽善と感傷の項は読んでいてすごく痛かった。
痛かったけれど、それだけに真理をついているのだろうと感じる。
無論、かくある必要などはないのだ。
これは、ひとつの在り方の提示でしかないのだから。
ただ、思うのだ。哲学はあまりにも残酷すぎる学問だと。
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11.05.02読了。ながーく読んでた、三ヶ月くらい。三木さんの考え方はしっくりくる。洞察が時を超えて現代にもピタリと当てはまる。他の作品も読むべし。要旨つくるべし。
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人生論ノート 三木 清
http://yamatoiebakawa.blogspot.com/2011/05/18-01.html
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「孤独は山になく、街にある」
倫理の教科書で見かけたこの言葉に惹かれて、この本を買った。人間に関わるさまざまな事象、感情について優しく考察する。
なぜだか、「優しい」と言いたくなる本。こちらに語りかけもしないし、決してやわらかい表現を使っているわけでもないのに、その言葉からは不思議とあたたかみが感じられる。
悩んだ時や悲しい時、怒った時、どうすればいいかわからない時、この本を開く。答えはでなくとも、気持ちは楽になる。好きな本はたくさんあるけれど、座右の書というに最も相応しいのはこの本をおいて他にない。
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何回も読み返して、難しいけど理解できたところもあったし、まだ自分には無理なところもあった。
手元に置いておきたかった。
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今年度初めて読み終えた本かも。この春に4年の大学生活を送った大阪を離れ、東京にやって来た。働き初めたわけではなく、引き続き学生だ。そして東京も半年と経たずに離れる予定。なので今は少し慌ただしい。したがってあまり読書がはかどらない。
さてこの本については、うーむ、おもしろくない。なにが言いたいのか分からん。せめて1文だけでも心に残る部分を見つけようとしたけどそれも叶わなかった。
最初の章が「死について」だったので、僕のもっとも興味のあるところなのだけど、年取るとまわりの人が死んでいって死が身近になるし惹かれるよねーとか、そんなことしか書いてなかった気がする。その時点で失望してそれ以降は適当に読み飛ばしたけれど、延々と言葉遊びをしてるようにしか思えなかった。◯◯が人生のほとんどだ、と言ったあとで、また別のことを人生そのものだ、とか言ってる感じ。
きっと、難しすぎて僕の頭では理解できないということなんでしょう。
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高校生の頃に始めてこの書を手に取った。今から思えば、無謀な挑戦だった。
それ以来四半世紀にわたって、度々に読み返しては新たな発見を見出している。もちろん、これからも新たな発見があるのだろう。楽しみなことだ。
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ずっと手元に置いておきたい本。ことあるごとに、読み返している。項目ごとに章が分かれているので、その日の気分でつまみ読みができる。虚栄心と名誉心の違いについては非常に納得がいった。