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日本人には非常に難しい事だが、日本経済の今の状況打破するためには、一人一人が起業家と同種のメンタリティーを持って、変革を恐れないで自ら判断をして事に当たらなくてはいけない。シンプルながら、的を得たストーリーにてそれを表現している。
自分も、米国企業には勤めていた当時、色々な社内構造変革プロジェクトに参加させてもらったり、はたまた90年代の日米構造協議の米国通商メンバーと関わった事がある。当時はまだ若く経験も限られていたので、彼らの思考回路や進め方に非常に違和感を覚えて反発したものだが、今になって、実は本質的には日本がそういう考え方を獲得していかないと、今の世界経済社会においては通用しない事を痛感している。ゲームの土俵が変かった場合、その環境に合わせるか、その土俵から降りるかしか無いが、今の日本には土俵を降りるというオプションは無い。
是非とも部下にもお勧めしたい本なのだが、実はこの手の感覚は、読者だけでは得られないのだ。。。。著者の三枝さんも、やはり自分が中に入っていたからこそ分かって、これでは駄目なんだという意識が湧いてきたのだろうが、その経験がない者が読書だけで同レベルの感覚が得られるのかはどうか…
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トップがやるべきことと、リーダーがやることをもっと明確化しないとダメだー、というところから入りました。
自分の会社だったら、あれを売るための戦略として…というイメージが湧いたり、気づきをたくさんいただきました!
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三枝さん本人の事例。主人公の出来が良すぎる感はあるが、考え方や施策の順序などは教科書として良い。
(内容)
1970年代の米国の例から、社長直下に権限の強すぎる戦略部門を置くと、現場との解離が問題となり望ましくないと言える。むしろライン長に戦略立案の能力をつけさせたり、戦略がたてられる社員をライン長に据えることが望ましい。
(窺えること)
ポストコンサルの転職先として、社長室や戦略部門の引き合いも多いが、それよりもライン長のような職のほうが会社にとっても本人のキャリアにとってもよいのではないか
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以前にも確か読んだことがある本ながら、改めて読んでも気づきを得られる名著。時代背景など異なる部分はありつつ、不変の部分が含まれており素晴らしい。
自身が主人公の年代となり、よりリアリティをもって感じ取れて非常によき。
成長再投資の話など本質をついた論点多く素晴らしい。
メモ
・もともと企業戦略論は現実を単純化して問題の核心に迫るのが役割である。単刀直入に問題の本質に切り込むのが戦略論の目的。
・優れた戦略は優れてリーダーシップと結びついてこそ初めて大きな効果を生む。
・仕事の優先順位重要。トップの重要な経営資源の一つが時間なのだから。
・生ぬるい会社に共通した特徴は社員のエネルギーが内向していること。
・ルート1企業とルート3企業の違い。
・目標や計画がはっきりしているから、外形的に成功でも本人の中では失敗という経験が蓄積されていく。それが経営の因果律。
・画期的な成果を収めるマーケティング戦略はしましま営業マンのそれまでの常識や習性に逆らうなよ持っている。新しい商品に対するマーケティング戦略は個々の営業マンが思いつかないことを営業のトップレベルで開発しなければならない。
・企業戦略の中で、セグメンテーションほど創造性を求められるものは他にない。
・フィリップコトラー セグメンテーションが効果的である条件
測定可能、到達可能、十分な規模
・プロだけがプロを育てることができる。プロを育成するためには、その組織にプロの上司や教官がいなければならない。
・もともと人間志向の経営者はもっと戦略志向に、戦略志向の人はもっと人間志向にと壁を反対側に越える努力をする必要がある
・現状認識、対策と戦略、アクションプラン
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戦略プロフェッショナル
シェア逆転の企業変革ドラマ
三枝匡
2021年3月18日読了。
ダイヤモンド社で1991年に刊行されたものを2001年に文庫化したもの。
以来2018年で第42刷も版を重ねるベストセラー。
主人公の広川は大手鉄鋼会社から医療機器会社に出向し経営再建のために奔走する。
作中の広川は作者の三枝さんがモデルとなっており、実際の企業戦略、交渉、組織の人や雰囲気、再建のために行ったことなどを事実に即して物語にしたもの。
30年も前の話だが実際にあった話であり、企業戦略の普遍的な内容(今も参考になりそうな)もあり勉強になる。
分かりやすく書いてあって、キレイなサクセスストーリーっぽさはあるが、本当はもっとドロドロとしたトラブル、苦労もあったという。
経営トップの責任や、組織においてやはりトップの優秀さ、判断というものが与える影響は大きいのだなと読んでいて思った。特に小規模〜中規模にかけてはなおさらトップの言葉や行動が部下に響きやすいもの。
企業戦略の肝
プロダクト・ライフサイクル
企業戦略論の多くはこの考え方を包含してるか、暗に前提としてる。
メーカーであれば製品の市場価値と競争の形態変化によって競合に打ち勝つカギも変化してくる。自社の製品の立ち位置は市場のどこにあるのかの見極めは重要。
再投資サイクルと企業活性化。
成長戦略のポイントは「絞り」と「集中」。どんな小さな市場セグメントであれナンバーワンになることは重要。
企業戦略とはもともと「絞り」「捨てる」ための道具である。
戦略は十分にシンプルか
良い戦略とは極めて単純明快である。時間をかけて説明できない戦略は大体悪い戦略であることが多い。
いかにシンプルに落とし込むかが大事。
人間臭さと戦略
著者曰く、日本で経営者として成功するためには、戦略性とリーダーシップだけではまだ足りないと言う。
トップとしての人間性ら包容力、あるいは「男の愛敬」みたいなものがないと、日本では人の上に立つことができない。
しかしこれを両立させるのは意外に難しい。
人間臭いスタイルの経営者は戦略的な思考を嫌うことが多い、あるいは苦手に感じる傾向にある。
一方で、戦略重視の人はどちらかというと人間的にクールで人に対して冷たくなることが出来る。あるいは見られがち。と言ったように両立は簡単ではない。
経営者としてはどちらの立場としても一方の壁を乗り越えなければ、経営者としての成長はないと。
経営という仕事は、目の前の仕事(業務)とは異なる能力や技術が必要であることを感じさせる一冊で勉強になりました。
組織の上を目指したい人はいまある仕事の知識経験だけでなく、経営、企業戦略も勉強が必要ですね。
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2021.1.2
人生を変えるおすすめ本「サバイバル力を身に付ける本 9選」(元リクルート 全国営業成績一位、リピート9割超の研修講師)伊庭正康Youtubeより
https://www.youtube.com/watch?v=wU9gjEFBT6o
三枝匡サンの本をAmazon検索したときに出てきた
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これは素晴らしい。今、自分の部門の閉塞感を変えるためにも部門みんな読んだほうがいいなぁ。
目標掲げるだけではなく、戦略まではリーダーが考えて、作戦はみんなで考える、だよね。OLPあるけど、部門の目標に紐つくところは上が考えないとだね。それを促すように下からもコミュニケーションせねば。
広川かっこいい。
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主にセグメンテーションについて色濃く書かれた作品。もちろん、三枝さんならではな表現やマインドを刺激する言葉も多い。戦略という概念を勉強するのにオススメ。
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筆者の体験談をケース仕立てにまとめ、戦略プロフェッショナルの要諦とともに取り纏めた一冊。優れた戦略は優れたリーダーシップと結びついてこそ威力を発揮する。
というのは納得感が非常にあり、どちらか一方だけでもダメなのだと再認識した。経営戦略の要諦は絞りと集中。絞りとは、捨てること。というところにエッセンスが詰まっているように思え、これはビジネスを越えて人生にも当てはまると感じる。
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めちゃくちゃ面白い。リアル。日本とアメリカのビジネスマンの意識、スピード感の違いに愕然とさせられる。
優れた戦略論はしがらみなどお構いなしに、問題の本質に切り込む
ベンチャーキャピタルが気にすることは、その事業の粗利率 コストと値付けの関係をはかるため
朝から晩まで競合を意識する
競合ポジションの仮説を立てる方法は2つのチャートを使え!
→プロダクトライフサイクル
→プロダクトポートフォリオ
価格は相手が受けるメリットで決まる。価格決めは客のロジックを読むゲームである
プランニングを繰り返すことでカンの体得が加速され、ただ経験に頼るだけの人よりもはるかにカンの冴えた経営者ができあがる
問題の根源 私の場合
→営業の活動に絞りが無い
→製品の良さを説明するための道具が足りない
抽象的な方針ではダメ。営業マン一人ひとりに具体的なユーザー名をあげて、朝から晩まで、寝ても覚めても、どこが攻撃対象かはっきりわかるようにして欲しい
新しいセグメンテーションを創り出す企業が勝ちを収める。セグメンテーション要素は、戦略目的に完璧に合致していないといけない
セグメンテーションは超大事。絞りと捨てるための道具
★何をするか
担当企業の経営者になるとして、自社の競合ポジションを理解する
セグメンテーションを行う マネージャー、先輩とディスカッションする
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冷静なやる気を引き出してもらった。
競合分析
仮説 本学は学生の主体性の喚起が他大学より足りないのではないか。(まずはどんな切り口とか指標で「主体性喚起」を比較するかを見出さないとならない。)
セグメンテーション
入試のリクルーティングにおいて、「修学意欲、向上心は高いけど現状の学力は中堅」の高校から学生を入学させる。
進捗管理
各学年ごとの成長到達目標に対する達成度合いはどんなもんか。(まずは達成目標自体の確認から汗)
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実話をベースにした物語で戦略とはどのようなものかと言う事を上手く表現出来ている。著者は、日本のBCGの採用1号で当時の時代背景含め知る事が出来る。古い本であるが、当時懸念していた日本の弱点が現在、問題になっている。
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実務におとしこんで、読み進められる為、非常に実用的な上に、実用書でもありながら、ケーススタディベースで書かれているため、読み易い。
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日本と米国のスピード感は現代にも当てはまりそうで、非常に面白かった。
方針の落とし込み方もリアルで自分が仕事をする際に活かせるのでは?、と考えることのできる本でした。