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有名な冒頭部分しか知らなかったので読んでみた。
もちろん小説なので文字だけだが、綺麗な風景が頭に浮かんでくる。
ページ数は多くないが、含意があらゆるところにあるように感じた。
その分、本のボリューム以上に面白さがあった。
また、駒子も島村も言ってることがコロコロ変わることが多いので着いていくのが大変だった。
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島村には虚しい徒労と思われる、遠い憧憬とも哀れまれる、駒子の生き方が、彼女自身への価値で、凛と撥の音に溢れ出るのであろう。
日頃無駄だと思われることも、積み重なればその人の生き様、価値になるのだと感じた。
景色の、特に星空の描写が臨場感があって素敵だと思った。
駒子がうざったく感じた。
2人の会話が難しくてすごく考えてしまったりした。話が前後で全く違ったり、飛び飛びで理解するのに苦労した。
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すべてを文にして語らない、それが川端康成の作風だと思うし『雪国』ではそれが特に顕著だと思う。
寒々とした風景の描写はひたすら美しい。
星空の描写が特に好きです。
自分にとっては意味の内容なことが他人からすると生きていく理由になるというのは今でも通じるテーマ。
小説なのに、文豪なのに『書かないこと』を徹底して必要最低限な言葉で構成された作品なので、一から十まで説明してほしい人からすれば読み取るのが難しい。
文章からいかに『察する』かが求められる。
すべてを咀嚼できているとは思えないのでまた時間を空けて読んでみます。
駒子は一生懸命で哀れでかわいい。
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めちゃよかった
情景描写と心情描写が丁寧で世界観がしっかりしてた
最後にはは入り込んでて大きな動きはないんだけど一つ一つのセリフが心にくる
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「なんとなく好きで、その時は好きだとも言わなかった人の方が、いつまでもなつかしいのね。忘れられないのね。」
「人間は薄く滑らかな皮膚を愛し合っているのだ」
綺麗な日本語であるが故に難解だけど、どこか心に響くものがある
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kindle unlimited にあったので読んでみた。
情景などがパっとイメージできるのだが、なぜだか入ってこない文章だった。
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好きな小説トップ10に入る。
最後の「あの子、気が違うわ。気が違うわ」的なセリフ(細かい言い回しは忘れた)が忘れられない。小説で「狂気を残しつつフェードアウト」する描写って結構難しくないですか、最高難度とは言わないけど…書く側で想像したら卒倒しそう。(限りなく透明に近いブルーとかも狂気のフェードアウトだったかも)
「透明」「不安」「恍惚」「死」「陰影」このあたりの表現が神がかってる気がする。好きすぎる。
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雪国の温泉宿で芸者遊びをする男女の話。といえばそうだけれど。
その行為が褒められたものではないにせよ、背徳的な行為とまでは言えない時代、ひとつのカルチャーだった頃の話。
芸者遊びというにはあまりに透明で退廃的。そして雪の清潔さと炎の美しさが色を加える。
物語は衝撃的な結末を迎えるが、その結末はどんな形であってもよかった。
最初から読者も、主人公たちも知っていた結末であったことが読み終わるとわかる。
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この年で読んで良かったと思わされた。
愛の虚しさ、報われなさを突きつけられ、切なく、苦しい気持ちになった。
印象に残った文→p131 ほんとうに人を好きになれるのは、もう女だけなんですから
愛だけでない。人生はどうしても虚しく、つらいと思ってしまう時がある。そういう厳しさを、雪国の寒さでむしろ和らげているかのような小説だった。
川端康成の文章は何が起こるということが大事なのではない。淡々とした日々の中に、静の中に刻々と動が流れていて、諸行無常の人生の哀愁を淡々と描いているのである。
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有名な冒頭以外に一度も読んだことがなかったので今更ながら読んでみました。ストーリーとして云々よりも描写が美しくて忘れられません。芸者駒子のか弱さと強さを共に持ち合わせたひたむきな生き様が静かに深く胸に染み渡ってくるようでした。しかしながら最初から最後まで駒子の情熱に対してしまむらは冷静すぎて、なんと罪作りな男のだろうと腹立たしくも感じました。妻子ある島村が何故に駒子に惹かれたのだろうと思うとそれはまさしく雪に晒すとより白くなる縮と同じで、彼は駒子を通して自分の中の濁った部分を浄化しようとしてたのではないか?と思います。駒子はそれを知って泣いたのでしょうね。ラストシーンが冒頭に増して良かったです。
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米津玄師のorionに、真白な陶器みたいな声という歌詞があるが、雪国の白い陶器に薄紅を刷いたような皮膚というのを連想させた。
スキィ、ヴェエル、ポスタア、ウィスキィ、カアテン、クリイム、ストオヴ、大正や昭和初期らしい表記で、宮沢賢治感もあって、好き。
濃深縹色、玉蜀黍(とうもろこし)色、檜皮(ひわだ)色、桑染(くわぞめ)色、紅葉の銹(さび)色、、、日本の伝統色による表現が多かった。
表現がこれまで読んだどんな作品よりも深くて素敵で驚いた。読んでよかった。
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白息まで伝わるような風景描写に、昭和初期の艶かしさ溢れる大人の人間模様が浮き上がる。過ごした事の無い古き日本の情景なのに、どこか懐かしさを感じる。
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川端康成、雪国。
この作者、作品名は知っていたけれど初めて読了。
景色や空気感に透明感があり、描写が美しい。
内容や話の展開、これって言って特に響かず。
美しい日本画を見ているような作品。
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トンネルを越えることで、主人公島村にとっての別世界が立ち現れる。それが「雪国」である。そこには仮初めの出逢いがあり、駒子、葉子というふたりの女とこちら側にいる妻との間を揺れ動いている
。そして、島村は、妻に対する罪の意識もなく、夢の中にいるようである。最近の仮想現実とよく似ている。テクノロジーがどれだけ進歩しようが、ヒトという種の本質は変わらないのかもしれない。
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高橋一生と奈緒のドラマ『雪国』を見て読んでみようと。
情景描写が美しい。日本語、言葉が美しい。うつくしいなあ、だけでも読んでいられる。
雪国という別世界で、徒労感や無力感やある種のあこがれを持って(つまり優しいような、でも、どこかシラーっとしたような目で)、情熱や必死さ哀しさを、ただみてる。乾いて言ってしまうと、情熱や主体性を取り戻したいと思ってる男の話?