紙の本
『COM』がつなげる漫画の環(わ)、友だちの環。合言葉は、「好きなんだわ」。
2010/04/30 22:15
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:東の風 - この投稿者のレビュー一覧を見る
一冊の漫画本から生まれる出会い、そのかけがえのない楽しみと喜びとを綴っていくシリーズ。今回は、多くても三話くらいで完結していた(と思います)これまでの連作エピソード型スタイルとは趣を異にし、一冊まるごと、「共に」と題した長編仕立ての話になっています。
1967年(昭和四十二年)に、手塚治虫が先頭に立って創刊された月刊漫画雑誌『COM(こむ)』。日本の漫画界に大きな影響を与えた雑誌を核として、“あきら書店”、“ねこたま堂”、そして“金魚屋”という三つの漫画専門古書店のそれぞれのエピソード、登場人物がつながっていきます。『COM』が本書の中心にあって、あたかも太陽の引力に引きつけられ、吸い寄せられる感じで、三つの話がひとつに合わさっていく。前半はそれほどでもなかったのですが、別々の話が収束していく後半から終盤にかけての展開が面白かった! パズルのピースが寄り集まってひとつの絵柄となる、そんな話の楽しさ、面白さがありました。
本書の中で紹介されていた『COM』創刊号での手塚治虫のことばがいいですね。<COM──それはCOMICS(まんが)の略。COM──それはCOMPANION(仲間・友だち)の略。そしてCOMMUNICATION(伝えること・報道)の略。つまり、まんがを愛する仲間たちに、まんが家のほんとうの心を伝える新しいコミック・マガジン──そんなことを考えて、わたしたちはこの雑誌のタイトルを「COM(こむ)」と決めた。(後略)> この言葉がいくつかの断片として配されたその真ん中に、「金魚屋古書店」に集う常連メンバーを描いた絵のコマがある見開き二頁。漫画が取り持つ縁、好きなものに夢中になる人たちの心に生まれる共感、あたたかみが伝わってきて、じんとしてしまった。
それにしても、「金魚屋」のダンジョン(地下の書庫)に一度、私も行ってみたいなあ。入ったら、二度と出られなくなりそうだけど。
紙の本
「俺とシバさんとトメさんが原稿チェックして赤入れるんで」
2021/02/07 09:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:きん☆ぎん☆すなご - この投稿者のレビュー一覧を見る
漫画の紹介は無しです。手塚治虫が手がけた漫画雑誌「COM」の紹介と、雑誌に作品を掲載した作家の紹介のお話し。漫画本は、掲載される雑誌あっての物なんでしょうが、週刊や月刊で切れ切れに読むのは好きじゃないなぁ。
投稿元:
レビューを見る
今回は一冊で一つの話(長編)。いつものキャラクタの愛あり悩みありな感じを長いスパンで読めて、すごく良かった。
投稿元:
レビューを見る
今回は雑誌『COM』を中心にした手塚治虫のマンガに対する想いへのオマージュ。
長編?wです。
あ、ちなみに僕は『ジュン』派です。w
特に第68話は、資料的にも読み応え有り♪
村尾といっしょに泣きました。(爆w
で
ひとつだけケチ付け。w
110Pの壊れた段差の高さが、高過ぎかと・・・w
あれじゃ~小学生のみのる君は部屋に上がるの一苦労っす。w
膝下くらいのはずが、腰上くらいの高さだし・・・(汗^^
ちょっと、いただけないコマかなぁ~と・・・w
失礼しました。
投稿元:
レビューを見る
万引きについて考える話なのかと思ったらそうでもなかった。
相変わらず登場キャラがみんな漫画好きで気持ちがいい。
羨ましいなぁ。
投稿元:
レビューを見る
一巻丸々使ってのオールキャスト連載 読み応えありました
あとコミックスが密かに600円の時代になった 支払いの時に違和感を感じた
投稿元:
レビューを見る
金魚屋って短編も良いけど、こういう連作短編で一つの長編というのも更に良いねぇ。マンガ書評家への道へ私も進んでみたいっす
投稿元:
レビューを見る
いよいよ2ケタ台突入。
今回は1冊丸々で1つのお話でした。
シバさんが書いた相関図見て、これまでマンガを通じて育まれてきた人間関係の素晴らしさを改めて実感。
投稿元:
レビューを見る
今までは1〜2話完結型だったけど、初の長編ということで、一冊で1話。登場人物が増えたからできる群像劇ですね、面白い。河井キングの笹山さんへのアドバイスがいちばん響いたかもしれない。
投稿元:
レビューを見る
2010/04/30:ねこたま堂さんの名言に感じ入ったものの、登録しようとしたときに野本という名前が出てこなかった&ピンとこなかったのでねこたま堂で名言登録。
投稿元:
レビューを見る
実在の漫画を題材にした「漫画好きのための漫画」もとうとう10巻。
今回は、1冊の単行本で長編を掲載。
年の金魚屋古書店の目録づくりのために集まる常連。他の古書店で発生したキャリアウーマンの万引きも絡んで、10巻までに築いてきた各々のキャラクターの個性が生かされた長編になっています。
手塚治虫氏の虫プロが発行した漫画雑誌「COM」を軸に話は展開されますが、今回は漫画よりは常連のストーリーを楽しむ一冊になっていますので、今回は万人にお薦めというわけにはいかず……ですね。
投稿元:
レビューを見る
珍しく1巻通してのお話。
それぞれのストーリーがだんだんリンクしていって最後は1つに。
登場する漫画自体は少なかったけど、たまにはこういうのも良い。
投稿元:
レビューを見る
安定しておもしろい
10巻ではめずらしく1冊で1話になっている
こんな長編は初めて?
それぞれ展開しつつ繋がっていて良かったです
でもシバさんと菜月さんは相変わらず?w
投稿元:
レビューを見る
やっぱりこれを読むとマンガっていいな。
マンガ読みたいなって思う。
COM。読んでみたいなー。
ねこたまさんの改装がイキでよかった!
投稿元:
レビューを見る
今回は、COMの歴史。なんか、ためになるわぁ。
しかし、あだち 充も、竹宮 惠子も、COMから出てきたとは知らなかったです。凄い。
そして、手塚 治虫が手を離して、自分の物語に専念していったという考察が、物語として素晴らしいですね。
「JUN」は、あれだけ手塚 治虫は否定したのに、それでも、COMに載ったというのも凄いです。
やっぱり、恐るべし手塚 治虫。「マンガの神さま」の称号は伊達ではないです。