紙の本
真面目な人は読まないでください。特にがちがちの本格ミステリ・ファンは。
2004/01/25 22:37
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投稿者:のらねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ビール片手に読み始めたのも効いているのでしょうけど、読みながら所々で声を上げて笑いました。特に、繰り返される中村警部補とダイエーホークス&日本シリーズネタは最高。
この作品に限ったことではないけど、殊能作品はちょっとしたユーモアというかくすぐりが非常にうまい。
一応「名探偵」ということになっている石動戯作にしても、「美濃牛」での登場以来、どこか三の線を引きづっているし、ことにこの作品の場合、ミステリだと思って読み始めると途中からどんどんアレなほうになっていて、外見から和食だと思って口に入れたら劇辛の四川料理だった、みたいな驚きがあります。
いや、真偽のほどは確かではないけど、「読了後本気で怒ったミステリ・ファンがいた」という噂が囁かれるの、非常によく分かる気がします。真面目な人であればあるほど、怒るんだろうな、こういうのは。
一宿一飯、ではないけど、拾われたことをここまで恩義に感じる石動の助手のアントニオは漢である、と、思った。石動よりもこっちのがよっぽど主役っぽい。
酩酊亭亭主
電子書籍
これはこれでアリ
2021/07/23 14:50
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投稿者:midnight-sun - この投稿者のレビュー一覧を見る
賛否両論渦巻いたミステリーの問題作のブックツリーで知って読みました。読者を楽しませる要素が各所に盛り込まれていて、思わずニヤリとさせられます。
紙の本
とんでもないどんでん返し
2020/05/05 10:43
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
ウーンこれはどう表現すればいいミステリーか、果たしてミステリーとさえ言えるのか?すっごく難しいです!事件は早々に起こるし、名探偵も早くから登場しているのですが。ようやく推理し始めて解決?と思ったところで、ある種とんでもないどんでん返し。エッ?そういうジャンルの話なの?!となり。あまり他に見たことのないタイプの『ミステリー』です。
紙の本
オカルトだねっ!
2004/10/07 16:53
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投稿者:うさしー - この投稿者のレビュー一覧を見る
参りました。
石動戯作さんのシリーズはミステリではなくオカルトだったのです。
前作「美濃牛」でちょっと怪しい方向に流れてはいたのですが、「黒い仏」で決定!
ミステリだと思って読むと「?」になってしまいます。
だって、このオチだとなんでもアリになってしまうもの。
この際、このシリーズは中国出身のアントニオをもっと前面に出して、もっと怪しくしたほうが楽しめるかも?
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京極夏彦氏の『うぶめの夏』は、「アンフェアだ」と云われているが、内容は非常に興味深く、読み物としてきちんと成立している。
それに対してこの『黒い仏』は、駄作としか云いようがない。思いつきで書いたのではなかろうか。文章は兎も角、内容は小学生が書きそうな酷いレベルだ。ミステリとしても読み物としても価値のない物ではないだろうか。
「ガチガチのミステリ・ファンは読むな」等と、この作品を言い訳がましく云う人間も出てくるのだろうが、読み物として読んだとしてもつまらないのだから、そりゃ文句も言われるわ。フェアだろうがアンフェアだろうがどちらでも良い。無料の本ならばこれでも良いが、金を取っているのだからちゃんと書けよ・・・と思ってしまった。
作者は兎も角、編集者はこれをボツにして書き直させるべきだったと思う。
値段を変えて、100円ショップにでも陳列してください。
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2005.01.07購入。まあ、この作品についていけるかどうかはシャマランの映画を許せるかどうかと同じくらいの難題だ。本格系が好きな人には耐えられないのでは。わたしは、なんだよ、そういう話かよ!って突っ込みたくなった。探偵が、ある金持ちに依頼されて宝を探しに行くのだが、それとは全く関係のないところで、いろいろとどろどろしたことが起こって、なおかつ主人公の探偵はそれを知らないまま話が進む訳です。はあ。
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ここで気を落とさず、次いってみよう。
ミステリなんて思わず読めば面白いよっ。
名探偵の助手初登場の巻。私は彼結構好きです。最後のしめかたも好きです(ドキドキわくわく感)。
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九世紀の天台僧・円載にまつわる唐の秘宝探しと、一つの指紋も残されていない部屋で発見された身元不明死体。無関係に見える二つの事柄の接点とは?日本シリーズに沸く福岡、その裏で跋扈する二つの力。複雑怪奇な事件の解を、名探偵・石動戯作は、導き出せるのか?賛否両論、前代未聞、超絶技巧の問題作
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あぁなんてこと!!
殊能さんはまっとうなミステリィを書く人だと思っていたのに。
こりゃ賛否両論あるでしょうねぇ。
ミステリィ色の強いSFって感じか。
一応納得の行く謎解き解説があるんだけど、真実は別。
その真実が…そりゃないでしょう!って感じなのさ。
殊能さんの遊び心なのか、単に行き詰っておかしくなってしまったのか。
わたしは騙された感でいっぱい。
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「2002年版SFが読みたい」でトップテン入り。だが果たしてSFなんだろうか…。
いや、SFの定義は人によって違う。
そして、私のSFの定義はかなり幅広い。
しかし、これをSFのベストテンに選んでしまってよいものだろうか。
一応、裏表紙のあらすじや、帯の煽りを見る限りにおいては、推理小説くさい。
実際、途中まではそうなのだ。
しかし、それを根底から覆してしまう。
賛否両論、前代未聞なのもうなずける。
推理小説としても、SFとしてもなんとなく中途半端な気がしてしまう。
でも、別にこの小説は嫌いじゃない。
すらすらと読めるくらいに面白い。
ただ、ちょっと物足りない。
「黒い仏」では、物語の核心に迫る前に話が終わってしまう。
それは、主人公の探偵すら見通せない事実があるからだ。
普通の人間には、表面の物事しか見えてないのだということを、痛感させられる。
それでも、「黒い仏」の端端にちりばめられた人知を超えた世界は、想像力を程よく刺激してくれる。例えば、助手のアントニオの過去なんて、それだけでも長編小説になりそうな勢いだ。
「黒い仏」の終わりは、そのまま新しい物語への幕開けだ。
しかし、普通の人間である我々には、その続きを見ることが出来ない。
それがなんとも口惜しい。
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ハサミ男がかなりツボだったので期待して買ったのですが、正直「なんだこれ?」な作品でした。推理小説かと思いきや、SFの話でございました。
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石動戯作シリーズ。
本格ミステリファンが読んだら、間違いなく壁に叩きつけるであろう作品。
先入観無しに読めば楽しめると思うのだけれど。
探偵が一番真相から離れているってのも珍しいかと。
ネタバレ気味だが、「ニャルラトテップ」と聞いてニヤッと出来る人には特におすすめ。
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【殊能将之作品その3】【石動シリーズその2】「ハサミ男」「美濃牛」はただの名刺代わりに過ぎなかった。あーいった作品が書ける作家の最新作は?っと期待させておいてトンデモないオチをつける。つまり前二作そのものがミス・リードだったのだ(いや違うか)。 ◆関係ないかもしれないが初見の「サイン」はつまらなかった、でも今となっては愛しい映画である。そういうやっかいな作品なのが「黒い仏」である。 ◆明石散人「鳥玄坊」シリーズの雰囲気。 ◆週間少年ジャンプの10週打ち切りマンガのラスト。 ◆結構好きなはずなのに、まだ1回しか読んでない。 ◆こう言う行儀の悪い事をする作家がもっと増えれば良いのに。
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<内容>
九世紀の天台僧・円載にまつわる唐の秘宝探しと、一つの指紋も残されていない部屋で発見された身元不明死体。無関係に見える二つの事柄の接点とは?日本シリーズに沸く福岡、その裏で跋扈する二つの力。複雑怪奇な事件の解を、名探偵・石動戯作は、導き出せるのか?賛否両論、前代未聞、超絶技巧の問題作。
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なんじゃこりゃー!!
そんな感想です。コレ読んでの反応は、「面白い!」か「こんなんナシやわー」のどっちかだと思います。
ちなみに私は「面白い!」でした。個人的に助手が強すぎてとても好きです。