紙の本
映画とはかなり違う
2020/05/07 07:16
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投稿者:のび太君 - この投稿者のレビュー一覧を見る
クラークによる小説はモノリスやHALについての説明がされていて映画とはかなり違い、それが魅力となっている。
紙の本
クラーク版『2001年宇宙の旅』
2001/07/27 05:06
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トリフィド - この投稿者のレビュー一覧を見る
知らぬもののいないSF映画の最高峰、スタンリー・キューブリック監督作品『2001年宇宙の旅』の小説版である。
SF者は必読であるのはもちろんのこと、映画を見て少しでも心に残るものがあった人も、ぜひ本書を手に取って戴きたい。
しかしこの本にあの不可解な映画の真相が記されているとは期待しない方がよい。映画がこの本に書かれていることに縛られていると考えるべきではないのだ。これはキューブリックの映画版『2001年宇宙の旅』の解説書ではない。あくまでもアーサー・C・クラーク版『2001年宇宙の旅』なのである。
オールドファンの中には、1977年に出された旧版(ハヤカワSF文庫の243番だ)を読んでしまったので、この「決定版」はチェックしていないという人もいるのではないだろうか。そういう人にもぜひこの本をおすすめする。
訳者の伊藤典夫氏は多大な思い入れを持ってこの本に取り組んでいるようで、まさに「決定版」、大変丁寧に作られた本である。
新たにつけられたクラークの新版序文 —15ページある— は、けっこう読みごたえがある。そして本文、時代に合わせて訳語をアップデートし、全面的に訳を見直したとのこと(新訳同然だそうだ)。さらに、「映画と小説のあいだで」と題する訳者あとがき —20ページある— も、大変に読みごたえがある。伊藤氏による映画版に関する考察が綴られており、いろいろと気づかされ、また考えさせられた。
というわけで、まだの人は早く読みましょう。
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きっかけは5年前ほどNHKで著者が出ていた番組。その後小説、映画を見る。ボブ・サップの入場曲は同タイトルの映画の有名な曲、R・シュトラウス」の『ツァラトゥストラはかく語りき。』大感動。ニーチェへと惹かれるきっかけともなる。モノリスに導かれるD・ボーマンと関係性から離れてゆく自分を重ね、その後の自分に思いを馳せた。現在進行中の、破滅と再生の物語。
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スタンリー・キューブリックの名作。発売から数十年たった今も決して色あせない。世界で最初のSF超大作であり、最初でもっとも偉大な映画を作ってしまったことにキューブリックの偉大さを感じることができます。
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小説版 クラークの筆による土星への宇宙の旅
難解な映画版に対する最高の解説書だが、それだけではない美しい文章も魅力
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映画が視覚・聴覚にダイレクトに(そしてストイックに)訴えかけてきたあの世界観を、ロジカルな文脈を追って読み返すというのはとても面白い。個人的には映画が先でよかった。キューブリックのセンスと対照的な著者のおしゃべり具合(前書きは特に楽しい苦笑い)が功を奏して、あのナンセンスでシュールで暗示的世界観と物語を惜しみなく叩き付けてくれる。後半のぶっとびなんでもアリ感はなんだか映画より強いけれど。
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いつの時代に何の目的で作られたのかも分からない四角い黒い物体が月で発見された。
宇宙飛行士ボーマンは、本人にすら真の目的を秘密に土星への飛行任務に旅立った。
人工知能を持ったHAL9000の反乱?故障?により、仲間の4人を失い、たった一人で土星へと辿り着いたボーマンは一体そこで何を見たのか。
飛行途中の細かい描写や、HALとの対決のシーンに、想像が膨らんでわくわくした。
2001年がとっくに過ぎた今だから、僕にも想像が出来るけど、これが発表された当時に読んだらきっと全然意味が分からなかったんだろうなぁ。と考えると、すごいなぁ!と思う。
結末は、どう解釈すればいいんだろう!?と思ったけれど、全体的に面白かった。映画も観てみたい。
2008.4.23〜5.2。
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スタンリー・キューブリックがアーサー・C・クラークと組んで作成した映画版はすでに見ておりましたが、クラークがなくなったって、本屋で特集コーナーが組まれていたことから購入してきた次第です。
キューブリックの映画は見ました。驚くほど美しい映像と、観念的な内容に初見の時は唖然としたものでした。すでにある程度情報を得て見ていたので、難解すぎて頭を悩ますというところまではいかなかったものの、解釈の仕方についてはいろいろ考えたものでした^^
それで、クラークの小説の方ですが、こちらは映画と同時並行的に作られていたもので、映画とは若干の違いがあります。ディスカバリー号の目的地が木星だった映画版と異なり、小説版では土星の衛星ヤペタスになっていました。他にもちょろちょろとあるのですが、割愛。
なによりも大きな違いは、小説版の方は、起こっている事象がわかりやすく解説されていることですね。おかげで読んだときには奇妙な納得感につつまれたものでした。面白かったです。
名作SFの一つ、オススメです^^
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俺にも、モノリスが瞬いてくれる日があったらなぁと
最近説に思います。
ああ、知恵がほしい。・・・
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この本を入れるの忘れてました。
映画もまた素晴しい。
この時代のSF映画に出てくる女性陣が非人間的で好みのタイプすぎる。
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この本が出た時にはフィクションだったことが、今は現実になっている。
まるでちょっとした預言書のような本。
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太古の昔。〈月をみるもの〉の群の近くにあらわれたモノリス。進化し始めるヒトザル達。
2001年月で発見されたモノリス。調査の結果木星からの電波を受信。木星探査船ディスカバリーの調査。コンピューターHALの反乱。乗員4人の死。一人生き残ったボーマンの探索。新たなモノリスとスターゲートの発見。
2009年7月27日購入
2010年8月29日読了
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海底牧場からはまり、このシリーズの読破へ。
キューブリックの映画はずいぶん前にみたけれど、
これはまた少し異なり、その小説の書き方まで見えて新鮮。
描写も飽きないのに、話の展開もスムーズ。
すさまじい構成力。
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この映画版は過去に何年もBest1に輝き続けていた金字塔。
本の方は、ハヤカワ書房の名を
SFファン以外にも知らしめたのではないかしら‥。
SF界の偉大なる一冊。SFという言葉をポピュラーにした名作。
300年前に出現した謎の石板。月面で発見された同じ石板。
HAL9000の反乱。ボーマンの見たものは?
‥これはいったいどういうこと?
読者に疑問符を投げかけながらも、
解釈は人それぞれでいい的な
ミステリアス&クールな筆致はさすが,アーサー・C・クラーク!
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映画のブルーレイ購入を機に再読。
映画とは違ってすごく論理的で、納得できる内容。
2009年12月頃読了。