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旧家に生きる戦後から平成に至る三代の女性を描いたちょっと不思議な物語。メインの3人の女性はもちろん周りの登場人物も時代を反映していて本当に魅力的に巧く描かれている。とにかく面白い、ぐいぐい読ませる素敵な作品でした。
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3世代にわたる女たちの人生の系譜…だけど、ドライでときどき面白い文体でサラッと読めます。最初から最後まで万葉さまが可愛らしかった。
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ミステリーではないのですね。タイトルからして、勝手に小野不由美さんのような感じだと思ってました。まったく違いました。
細かい所まで丁寧に描写されていて、読みやすかったです。
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創元推理から出てるからミステリかと思ったら全然違うかった。
なんというか、文体が色っぽい。別に色っぽいシーンなんてありませんが。薄ら怖いというか、背筋がさわっとする感じが常につきまとっていて、気持ち悪いような、ちょっとクセになるような。人物像と時代性がリンクしていて背景もきっちりしているし、面白い。あの女の人たちの描き方は女の人でないと無理だな!
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見事です!文体や、ところどころの飛躍というかぶっとんだ設定はやや好みが分かれるところかもしれません。でもお勧め!女たちの年代記であり、ミステリであり、その“時代感”というか…歴史、風俗、政治、思想その他諸々をぐっとリアルなものとして感じさせてくれる。かなり骨太な作品です。
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これは…すごくよかった。すごくおもしろかった。
鳥取の旧家に生きる3代の女性たちとその一族、そして彼らを取り巻く日本という国の物語だ。
1つの家族、個人を通して時代を読むということ。歴史という時代のうねりの中で必死に生きる個人を見るということ。どちらも同じようでいて、しかしたとえば民俗学においてこの2つは決して同じ手法ではない。たぶん。それが、物語の中では平然と両立するから不思議だ。ここには、3人の女性の人生と、戦後の日本が歩んできためまぐるしい歴史が所狭しと描かれている。
そして、冒頭で提示され、最後の最後で鮮やかに明かされるひとつの謎。わくわくして、悲しくて、寂しい。この本からは、「書物の力」みたいなものを感じる。そんなものがあればの話だけど。
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おもしろい。
神話的な世界から入り、現代の苦悩へと続く。
時代時代のファッションが取り込まれ、懐かしさとユーモアがいい。
やっぱり現代の若者である瞳子に共感する部分が大きい。
でも、きっとその時代時代に生きた人々も同じような悩みを抱えていたのではないかという気もする。
ただ、定職に就くことという固定観念が崩れ、人生の選択という面での、あからさまな自由の前では、悩みが深くなるのは確かな気がする。
全共闘世代が、時代の変化とともに簡単にサラリーマンへと変貌した、そこにも苦悩はあったはずだ。
そうだとすると、今という時代に特有の悩みとは、なんだろう。
なんとなくでも生きて行けてしまうというのは、確かに物質的に豊かな今特有の状況とも考えられるが。
仕事ってなんだろうなぁ・・・
なんてことを就職前の今しみじみと考えてみる。
苦しさと悲しさの違いってどこにあるんだろう?
わかるようなわからないような。
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面白かった! 第3部は推理小説といわれたりしているけど、謎については途中でわかってしまったが、そんなこと関係なく読み応えがあった。
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赤朽葉家の女三代の物語。
時代背景にも共感できて確かに面白かったんだけど…なんというか「ジュニア小説出身」という印象が拭えない。
特に毛毬と鋼鉄天使のくだり。
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荒唐無稽で、はちゃめちゃで・・なのに、とても骨太でリアリティを感じた。
美しくて優しい物語だったな。
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桜庭一樹さんの作品をすべてよんだわけではないですが、ベスト3を選べと言われたらこの赤朽葉家の伝説、私の男、砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない。の三つです。
その中でも、先が気になりわくわくしながら、授業そっちのけで読んだのがこの作品でした
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壮大なストーリー。万葉の話は時代小説、毛毬の話は漫画っぽくて、瞳子の話はミステリー。自分に一番近い時代設定は毛毬なんだろうけど、瞳子の時代が一番共感できたかも。一見へんな名前の登場人物だけど「名前が運命を決めるのではなく、運命が名前を決める」っていう言葉にひかれた。
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小気味良いほどのリズムで進む展開と、魅力的なキャラクター、時折挟まれる強烈な視覚的イメージに魅せられて、一気に読んだ。
不思議な力を持つ祖母から始まる女性の三代記、という意味ではアジェンデの「精霊たちの家」、読んだ感じではガルシア・マルケスの「百年の孤独」の強い影響を感じさせつつ、よい意味でより軽さのある、娯楽作として読める作品だった。それでいて安っぽいコピーのような感じがしないのは、先行作品がすでに現代の古典としての地位を確立しているおかげでもあるだろうが、やはり僭越だが作者の力量だと思う。
若者文化の変遷や、男らしく生きられない男の系譜(戦争に耐えられず精神を病んだ振袖男、完全無欠の跡取り息子のようでいて同性愛者だった泪、異性愛者で甲子園のヒーローと言う分かりやすい男らしさの記号を持ちながらも草食男子のユタカ)を読みとれるところも魅力だった。分かりやすい男らしさや女らしさを、よりよい未来への信頼を、私たちが徐々に失ってきたことについての物語でもあるのだろう。
難を言えば、決して冗長ではないのだけれど、読者を信頼してさらにもっと説明を減らしてもいいんじゃないかと思ったのと、謎が全然謎じゃない(提示された直後には大体想像がつく)ので、★4つ。
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祖母の話から母へ、母から娘である「わたし」へ。時代背景もしっかりと描写されていました。祖母の千里眼が軸です。やっぱり表現が素敵だなあ。
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南米コロンビアを舞台とした『百年の孤独』のオマージュが鳥取県でもできちゃうっていうのがおもしろいと思った。