投稿元:
レビューを見る
林房雄まで来ておいて、結局福沢諭吉か、、、という印象。数少ない「良心的保守派」、良心的故にこれが限界かとも思わせる。残念。
投稿元:
レビューを見る
80年代のアンソロジー的な懐古はあまりに秀逸。
滲み居るように胸に刻み込んで来ます。
自分たちはこの時代の人間なんだと思うのですが。
最近大学の大掛かりなOB会で名簿を作りたい旨述べて来たのです。
そこに平成の表記はありませんでした。
自分たちこそ「平成」を実際に名乗り、この御代の終焉の
総括というか、まあなんかあるんじゃないのかなって。
西暦要求されている時点で「こいつ等とはなんか違う」そう感じました。
東京或は関東で豊かな都市文明を浴びていたのでしょう。
実家に帰りUターン就職でまさしく田舎モノになりきり意識の面で決定的な違いがある(上下ではないですよ)だろうと
彼処(都心)に居ると見喪うものがあるのでしょう。おそらくは、見喪ったことすらも忘れてしまっているようなもの。
投稿元:
レビューを見る
「日本の宿命」佐伯啓思著、新潮新書、2013.01.20
223p ¥756 C0210 (2023.05.08読了)(2014.07.14購入)(2013.02.10/3刷)
【目次】
まえがき
第一章 「橋下現象」のイヤな感じ
第二章 総理の品格は、国民の品格
第三章 無脊椎の国、ニッポン
第四章 日本は本当に独立国か
第五章 真珠湾攻撃から70年
第六章 開国という強迫観念
第七章 開国と維新の精神
第八章 福沢諭吉と近代日本の矛盾
第九章 1980年代論
あとがき
☆関連図書(既読)
「体制維新-大阪都」橋下徹・堺屋太一著、文春新書、2011.10.31
「大臣 増補版」菅直人著、岩波新書、2009.12.18
「秘録 東京裁判」清瀬一郎著、読売新聞社、1967..
「東京裁判(上)」児島襄著、中公新書、1971.03.25
「東京裁判(下)」児島襄著、中公新書、1971.04.25
「TPP亡国論」中野剛志著、集英社新書、2011.03.22
「間違いだらけのTPP」東谷暁著、朝日新書、2011.05.30
「大東亜戦争肯定論」林房雄著、番町書房、1965..
「続・大東亜戦争肯定論」林房雄著、番町書房、1965..
「代表的日本人」内村鑑三著・鈴木範久訳、岩波文庫、1995.07.17
「福沢諭吉「学問のすすめ」」福沢諭吉著・佐藤きむ訳、角川ソフィア文庫、2006.02.25
「学問のすすめ」福沢諭吉著・伊藤正雄訳、現代教養文庫、1977.06.15
「文明論之概略」福沢諭吉著、岩波文庫、1931.05.30
「「文明論之概略」を読む(上)」丸山真男著、岩波新書、1986.01.20
「「文明論之概略」を読む(中)」丸山真男著、岩波新書、1986.03.27
「「文明論之概略」を読む(下)」丸山真男著、岩波新書、1986.11.20
「戦艦大和」吉田満著、角川文庫、1968.07.20
「「欲望」と資本主義」佐伯啓思著、講談社現代新書、1993.06.20
「「市民」とは誰か」佐伯啓思著、PHP新書、1997.07.04
「アダム・スミスの誤算 幻想のグローバル資本主義(上)」佐伯啓思著、PHP新書、1999.06.04
「総理の資質とは何か」佐伯啓思著、小学館文庫、2002.06.01
「新「帝国」アメリカを解剖する」佐伯啓思著、ちくま新書、2003.05.10
「自由と民主主義をもうやめる」佐伯啓思著、幻冬舎新書、2008.11.30
「反・幸福論」佐伯啓思著、新潮新書、2012.01.20
(「BOOK」データベースより)
何かがおかしい。「嫌な感じ」がどうにも消えない。カリスマが現れても新政府ができても高邁な理想を掲げられても、絶望的いらだちが治まらないのは、なぜなのか?橋下現象、政権交代、国境騒乱等混沌の真因はどこにあるのか?維新、大戦、高度成長期等の転機から自由、平等、民主、経済成長、ヒューマニズムの追求こそが幸福であるという、この国が負わされた近代主義を徹底的に懐疑する。稀代の思想家からの鋭い一撃。