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「ベニスの商人」の悪役シャイロック。金が払えなければ肉をよこせ、と約束させるような人間ですが、現代の銀行マンは彼の子供といえるでしょうか?そもそも銀行がそんなに特殊な世界か?と思っているので、そんなこといったら居間の世の中みんなシャイロックの子供になってしまいそうです。逆に銀行もただの一企業、自分の勤め先に当てはめて考えてみると、同僚、上司、誰でも登場人物の中に似たタイプがいる。その点感情移入はしやくいです。解説にもありますが、多くの登場人物と、その書き分けがこの小説の一番の特徴。身近な人に当てはめて読むと面白いかもしれません。ミステリとしては、ここまできて新事実を出しちゃっていいのか、というのが気になりますが、まぁこれはこれで。
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池井戸潤ということで、もちろん銀行モノ。
これホント面白かった。
最初は銀行モノの短編集かと思ったんやけど。
中盤からそれぞれの章が面白いように絡んできて。
気づけば長編やった。
この人の話は銀行を舞台に事件を絡めて、銀行でのそれぞれの人物の立場が絡んでホント面白い。
自分の昇進のためにひたすら保身する人。
銀行という組織で上司にはむかうはずがないのに、はむかう新人。
自分の立場関係なく不正を暴こうとする人。
色んな人物の心情、行動が交差して臨場感がたっぷり。
ハラハラしながら読んだ。
やっと不正が暴かれる・・・ってときに、支店長が検査員の過去について話し始めて・・・って部分の展開はホント面白かった。
推理小説としては犯人の暴露もその後についてもアッサリしてるけど。
そこに至るまでの経緯がすごい読み応えありました。
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銀行という独特の社会で生きる人々を1つの支店を通じて、誰かの目線で繰り広げられる短編集。
かと思いきや…ある日、100万円という札束が忽然と消えたことから巻き起こる奇妙な事件…。それぞれが別物だと思っていた話しが微妙に絡み合って謎を呼ぶ。
新規開拓・顧客管理・癒着・ノイローゼ・栄転・昇進・行員の疾走…。
昇進をかけた男たちのヒューマンでありながら、隠れた汚職の実態を暴いていくミステリ。
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銀行を舞台として起こるさまざまな状況と行員たちの人間模様を写しだした作品。各短編がうまく絡み合いを見せ長編小説のように読み込めます。
華やかに見える銀行の裏側が、細かくディテールまで表現されていて臨場感あふれています。
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随分と積読のままになってしまってた1冊。銀行の日常話がむずい…面白かったけど、理解力が足りなかった。『流星ワゴン』と同じく、男の人が書く家族のお話、って感じ。ミステリ要素難しかったけどあって嬉しかったです。
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慶応卒の銀行マンが書いているだけあって、内部事情についての描写は流石と言えます。が、いかんせん知識が追いつかないのでさっぱりでした。
ミステリ要素や、群像劇的な物語があるのでそこら辺は楽しめるかなあと。
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面白かったぁ!前情報なしで読んで正解。
東京第一銀行長原支店勤務の銀行員によるオムニバスストーリー。お客様第一主義を掲げながら本部の定めた目標達成に目の色を変える支店長、立身出世しか目に入らずしょっちゅう部下を叱り飛ばす副支店長、成績が奮わない営業マン、怒られてばかりの係長と色々な立場の人が登場する。
目標達成へのプレッシャーや大黒柱であることの誇り、出世欲等から、彼らは仕事に目を向けざるを得ない。
エリート職に思える銀行員だが、人間が働いている以上、どろどろした感情を含むドラマがある。
はじめの2~3話は正義は勝つというか努力は報われる的な話。
しばらくは主人公が入れ替わり支店の人間模様を紹介。
そして様々な謎から、一本の仮説が飛び出してくる。
ノルマ達成に喘ぐ管理職が主人公の1話を面白いと思った時点で「私の感性はこれを面白いと思うのか」とショックを感じた。が、社会人だからこそ分かる面白さがある。守るべき家族を持っていれば、きっと涙が出ている。
読書の面白さを久々に満喫した。
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いつもの池井戸節もありながら、ミステリ要素もあり面白かった。脈絡のなさそうな?短編を並べて一つの物語にするのは「新参者」でも見たけど、結構好きかも。
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ただの短編かと思って半分くらいまではだらだら読んでいたけど、突如スリリングな展開になり、そのまま最後まで一息で読んでしまった。すっきり、するのかしないのか、でも逆にそれを希望ととらえていいような、とにかく読後の余韻に浸れます。でもやっぱりすごい。絶対的に面白い。
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とある町にある銀行の支店での働くサラリーマンを中心に、
支店で起こったいくつかの事件、その家族について、
出世争い等などが描かれていました。
池井戸さんの作品って、どうしても引き込まれてしまい
スラスラ読んでしまうんですよね。
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2011/5/1読了。舞台は同じで、ひとつの事件を後半は追っていくが、短編集なのと、「結局あれはどうなったんだっけ?」と曖昧な部分が気持ち悪い…
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一つの銀行の支店を舞台として、様々な人間の視点で描かれるショートミステリィ
一見短編集かと思いきや5遍目あたりから、全てを貫くミステリィの軸が浮かび上がる
構成は面白い
宮部女史の長い長い殺人?だか、、、
色々な財布の視点でストーリーが展開する手法を思い出す
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働く人間として、感じてるプレッシャーや悩みを等身大に感じられる内容で、はまった。企業小説だけでなく、ミステリ要素もあり、おもしろい。池井戸小説は、読めば読む程はまるな〜
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「下町ロケット」に続く池井戸作品2冊目。帯にあった、
「あなたは誰のために生きていますか?
何のために働いていますか?」
というフレーズが心に引っ掛かって手にした一冊。
「シャイロック」っていうのは、シェークスピアの「ヴェニスの商人」に出てくる強欲な金貸しなんだって。
とある銀行の支店を舞台にしたお話なんだけど、章ごとに主人公が変わる。その主人公が抱える悩みや葛藤が描かれる一方、それらが入り交じりながら現金100万円の紛失と架空融資、失踪事件が……。
途中からどんどん引き込まれていく感じがスゴイ。
俺は何のために生きて、働いているんだろう?
組織に身を置いて働くということは、楽しいことばかりではない。
むしろ理不尽なことや人間関係、その他いろんな煩わしいことと向き合わなければいけない。
もっと笑って、楽しみながら毎日を過ごしたい。働きたいなぁ。
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最近直木賞をとった元三菱銀出身の作家さん。
メガバンクの都内郊外支店が舞台だけど、最初からあるある!ってシーンの連続でリアルでした。
ミステリの部分はまぁ、おまけ程度かな。銀行員の方は是非一読下さい。