シャイロックの子供たち
著者 池井戸 潤
「半沢直樹」シリーズのドラマ化で大ブレイクした著者が、「ぼくの小説の書き方を決定づけた記念碑的な一冊」と語る本作。とある銀行の支店で起きた現金紛失事件。女子行員に疑いがか...
シャイロックの子供たち
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商品説明
「半沢直樹」シリーズのドラマ化で大ブレイクした著者が、「ぼくの小説の書き方を決定づけた記念碑的な一冊」と語る本作。とある銀行の支店で起きた現金紛失事件。女子行員に疑いがかかるが、別の男が失踪!? “叩き上げ”の誇り、格差のある社内恋愛、家族への思い、上がらない成績……事件の裏に透ける行員たちの人間的葛藤。銀行という組織を通して、普通に働き、普通に暮らすことの幸福と困難さを鮮烈に描いた傑作群像劇。
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書店員レビュー
ある町の銀行の支店で...
ジュンク堂書店那覇店さん
ある町の銀行の支店で起こった、現金失踪事件。女子行員に疑いがかかるが、別の男が失踪・・・!?
池井戸潤が書いた経済ミステリー小説で、元銀行員である著者が描く、臨場感あふれる職場風景と、謎解きの道具として金融のロジックを使った著者ならではの斬新なストーリーになっています。
著者「ぼくの小説の小説の書き方を決定づけた記念碑的な一冊。」オススメの一冊です。
半沢直樹シリーズのもとになったうような物語
2020/05/07 22:39
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
舞台は、東京大田区長原駅前の東京第一銀行長原支店。もちろん架空の銀行だけど長原駅は実在する。
日本のモノつくり工場が集まる蒲田に近く、ちょっと高級住宅地な雰囲気を持つような場所。本書は、その銀行で繰り広がる銀行員たちの日常を描いた短編集。半沢直樹シリーズと似たテイストを持つが、巻き起こる問題は、大問題でも大ピンチでもなく、そこがかえってリアリティがあり、途中からフィクションであるということを忘れて読んだ。銀行のみならず、いまだ日本のどの会社にもありそうな話。
シャイロックの子供たち
2016/04/30 01:05
5人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:[s] - この投稿者のレビュー一覧を見る
“たたき上げ”の誇り、格差のある社内恋愛、家族への思い、上らない成績
元銀行員の池井戸氏だからこそ描ける一冊だと思う。
シャイロックの子供たち
2018/12/03 23:53
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たぬき - この投稿者のレビュー一覧を見る
一度普通の書籍で読みました。なんだかやりきれない、でも銀行員としてやってはいけないことがある。支店長、副支店長は自分たちの出世と保身、一銀行員はおかれた所で必死に頑張る、人間の業の深さ、弱さをみせられたような感じがします。
池井戸先生には長原支店でのその後の続編をお願いします。
カネと出世をめぐる魑魅魍魎の世界
2023/05/28 00:23
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くにさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
大手都市銀行が舞台となっているが、どこの業界にもある世界。ただ一線を越えるか越えないかの違い。これにオンナが絡まないだけ著者は紳士でスマート。
良い本です
2024/08/29 11:55
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
久しぶりの池井戸作品です。銀行内部の業務やそこでの様々な人間関係を、平易な文章でありながら的確に表現していきます。結末は一気に進んでいきます。
余韻が凄いです
2023/11/27 07:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:飛行白秋男 - この投稿者のレビュー一覧を見る
池井戸作品の素晴らしさを改めて感じられる作品でした。
TVドラマを先に観たのですが、本でも同じかそれ以上のワクワク感が得られました。
私も元銀行員ですが卒業して時間が経っているので、池井戸氏の銀行業務の細かい描写に昔が思い出され、『それあるある』『そうでしたそうでした』『私が務めた銀行と「業務課」と「営業課」の呼び名が逆だなあ』等々感激したり懐かがったりしました。
内容もミステリーで複雑に人物が絡まってすごいです。
解説の霜月蒼氏も書かれてますが人物がフルネームで登場してばっちり個性が描かれています。すごいです。
ぜひご一読ください。
そういうことだったのかっ!?
2023/04/26 10:02
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たぁ。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画化されたので、読んでみました。(映画は見ませんが) 事件の裏にそれぞれのドラマがあり、連作短編集かと思った流れから、突如として長編ミステリへと変わり、先が気になって気になって、、、からのぉ~ えぇ~!?そういうこと!!! で終わりました。本当におもしろかったです。
結果もミステリアス
2023/04/13 08:56
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ランディ・B/M - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初は短編集なのかと読み進んでいたら、前半のエピソードが伏線になって最後に一転二展三展と展開し、結果は読者の想像に任せるかのようなミステリアスな結末。前半はやや退屈だったが、最後は一気に読み進めることができ、映画はまた違う展開のようで、そちらも見たくなった。
こんな銀行には金を預けたくない
2023/03/07 15:53
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:touch - この投稿者のレビュー一覧を見る
小説のモデルとなる長原駅は、うちの近所。
駅前には本当に銀行もあって、馴染みの通りもよく出てくる。
まあ、それは置いといて・・・。
読み初めは、この銀行で起きる様々な事件の短編集かと思ったが、100万円の現金紛失事件から、物語は一気に展開していく。
それにしても、パワハラ上司、嫌な同僚など、勤めたくない会社の典型のような銀行。
一応、パワハラ上司にも頑張ってきた過去があり、それなりに共感するところもあるけれど。
そして、登場人物が皆、何かしら脛に傷持つ身であるのも、小説としては面白い。
唯一、部下思いのいい上司だと思った西木でさえ・・・。
先日、WOWOWでドラマ化していたのを観たが(映画は観てないが)、ここらへんは、小説の方が奥深かったかな。
池井戸潤氏は、金融業界に疎い私のようなものにも、銀行内部のことが分かるように書いてくれている(しかも説明臭くなく)。
だから、ストーリーに集中して読むことができる。
駅前のあの銀行は、まさかこんなことになってないよな、と前を通るたびに空想している今日この頃である。
シャイロックの子供たち(文春文庫)
2023/02/28 08:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ごんちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
銀行の内幕が短編でつづられ、最後消えた10億円の真相に迫るというミステリー小説でした。騙した不動産ブローカーの石本と西木が赤坂支店で知り合いであり、最後に港から上がった死体が石本だとすると西木は生きていて大金をてにしたことになるというミステリーで面白いしかけの本だと思いました。
サラリーマンへの応援歌
2014/04/12 23:32
6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「シャイロックの子供たち」は東京第一銀行長原支店の行員たち各自を主人公にした短編集の体裁なのだけど、実は一つの現金紛失事件を皮切りに不正、犯罪がそれぞれの視点から断片的に描き出されてて、その小さなパズルを集めていくと意外なところに辿り着く感じのミステリー。一編ごとに展開される人生ドラマ、家族との絆、あるいは崩壊した家庭と組織の論理に翻弄される普通の人たちの義憤、やるせなさ等がとても細やかに描写され、サラリーマンのための応援歌のよう。
さすが!!
2016/05/07 13:24
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:imikuto - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者お得意の連作短編集。
銀行が舞台の群像劇スタイルの連作推理小説です。
痛快性や爽快さこそなく、やや暗めだが、満足度は高い。
こういう作品こそ池井戸作品らしいのではと思います。
でも本書は茶の間の映像作品としてはちょっと地味で物足りない。
ドラマでしか氏の作品に接していないファンには、本書のような作品をぜひ読んでもらいたい。
ザ・銀行員
2013/11/16 06:51
6人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しん - この投稿者のレビュー一覧を見る
銀行を取り巻く環境で仕事をする人にいつ起こってもおかしくない事象を私たちに教えてくれる・・そんな印象です。銀行員でなくとも普段業務上でも何かと考えさせられる内容も盛りだくさんです。銀行員って大変だな・・・・・。
短編集の集合が長編になっている
2016/07/17 14:20
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:melon - この投稿者のレビュー一覧を見る
池井戸の作品ってどれも似たような勧善懲悪なので、「単純な」悪がのさばっている部分というのはフラストレーションがたまるんですよね。
しかしこの作品は短編集の集合体になっているため、そういったことに陥ることなく読める点で、池井戸作品の中では読んでいて気分が悪くないです。またそういった短編集だったはずなのに、結果的に長編になっているという点でも魅力的だと思います。
※単純な悪ではなく、悪にも正義というものがあればそれほどフラストレーションってたまらないと思うんですよ。正義対悪ではなく、正義対正義(見方を変えれば悪対悪)という構造でこそ深く作品の中に入り込んでいろいろ考えると思うんです。
途中でやめられないパターン
2018/05/05 22:26
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
「ベニスの商人」の登場人物の名前を冠していることからも想像できるように銀行が舞台の小説です。
銀行員はつらいよ、みたいな連作短篇かな、と思って読んでいくと、ずっと話はつながっていて、しかも犯罪のからんだ謎解きになっていくという、途中でやめられないパターンでした。