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表紙を見て買うのをためらってしまったんだけど、
橋本紡さんの著作はなんとなく好きなので購入。
元々ライトノベルとして刊行されたものなんですね。
帯にもあるように、SFでもファンタジーでも伝奇でもないので、
ライトノベルっぽくない。
橋本さんもこれを書いてから一般文芸の方に鞍替えしたようだし、
本人にとってはターニングポイントだったんだろうな。
三重県伊勢市のとある病院。急性肝炎で入院したものの、
さほど重症でもなく元気有り余る高校生、戎崎裕一が主人公。
夜中に抜け出しては友人宅で遊ぶ日々を繰り返していたが、
その罰で同い年の患者、秋庭里香の相手をすることに。
心臓に病を持つ里香はとてもかわいかったのだが
とんでもなくワガママで裕一はいつも振り回される。
そして、そのうちに好意を持つようになって…
というように、今となってはありふれてしまった感のある
パターンの物語かな。
タイトルからも分かるように、あくまでもシリーズの出だし。
今後どうなっていくのか、ちょっと期待。
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新聞の紹介記事(装丁買いのコラムで紹介)がきっかけで読んでみました。
ラノベとしてヒット後、改稿された単行本をもとにして再文庫化した作品とのこと。
もともとがラノベだけに気楽に読めました。
ヒロインの里香は心臓病で長期入院しており、死が隣人の状態です。主人公の裕一は個人的にはヘタレだと思いますが、愛すべきキャラクターです。
しかし、主人公の裕一は無茶しすぎです。肝炎で入院中なのに病院を抜け出すし、雨に打たれて風邪ひいて高熱を出す始末。
夏目医師はなにか哀しい過去があるようです。今後、明らかにされそう。
主人公の親友の司くん、看護師の亜希子さんがいい味だしてます。
続きも読んでみようと思います。
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美しすぎる。一言に表せばそう言う他ないでしょう。最近の小説で言えば夏川草介『神様のカルテ』に似た救われる話なのですが、ライトノベルと侮る勿れ、これは傑作ですよ。読んで下されば分かると思うのですが、舞台である三重県伊勢市に足を運びたくなる、そんな気持ちにもさせてくれます。
ヒロインの里香との関係も注目です。病室であまり会いに行けないし、彼女には重い病気がある。もうもどかし過ぎて何も言えません。ここは電撃文庫版も読んで頂きたい所ですが、標準語と方言の違いで彼らの思いがよく分かったり、理解できなかったりと変わるかもしれません。実際僕は解釈が変わった人間です。方言という物は、僕たちが解らないエネルギーを秘めているのでしょう。方言は彼らの距離を縮めることができるのです。
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勧められてからずっと探していた本。やっと入手。しかも巻を追うごとに高評価だったので、大人買い。
しかし、1巻は前半退屈で後半からスピードアップしたものの…
やっぱりラノベだからかな?ラノベのわりには丁寧にじっくり書いてる気もするけど…エロ本の下りや喧嘩中がやけに長かったり…極め付けは、どれも登場人物が好きになれない。司だけはぃぃ人です。
ただ、単に期待しすぎた感じかな?
すごいつまらないわけではないんだけど。
大人買いしたので頑張って読みます!
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裕一アホやね~~~。こんなんありえへんって思ってても、読み続けずにはいられない。自分を振り返ると、高校生の頃って恋愛自体に憧れて、好きな子に夢中になって、エッチなことも想像して、今から考えると赤面するような愚か者であったかも・・・裕一頑張れ!もっと深く考えて行動できるようになれ!(ってそうなったら話が面白くなくなるんだけど。)
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【永遠の青春小説、ここに再び!】17歳の裕一は入院先の病院で本好きの絶世の美少女里香に出会う。世界一ワガママな彼女は難病を抱えていた。大人気シリーズ第一巻。
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元は電撃文庫として出版されていて、一般文庫化したので、普通に読んでも面白いのかな、と以前から気になっていた。しかし文春文庫だったとは!意外。
肝炎で入院中の主人公裕一。退院を間近に控え、賑やかに過ごしていた。そこへ、ワガママで気の強い里香に出会う。重病患者を抱える棟に入院中の里香。僕は彼女と出会い、恋をするー。
気持ちもなんとなく通じ合い、終了間際、絶妙のタイミングで里香の主治医夏目が登場。裕一に嫌がらせをするとんでもないその性格に、次巻も読もうかなとうっかり思う。
そうはいっても中身は軽い。が、文章はラノベほどひどくない。
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一昔前に半月ブームを巻き起こした同作ラノベの完全文庫版ということで試しに読んでみました。
青春小説として、とてもよかったです。軽すぎず重すぎず、思春期のどうにもならない閉塞的な感じとキラキラした感じ。箱庭みたいな病院で繰り広げられる、ごく普通のボーイミーツガール。これがラノベ読者層にヒットしたのは作者の力量でしょうね。作者の方はSNSでの問題発言が物議を醸したりして、ちょっと穿った見方をしていたのですが、作品は別だと感じました。エディプスコンプレックスの話とも取れますが、憎かった父親との心温まるエピソードなんかはホロリときました。全4巻とのことですが、挿絵がないので初稿ラノベ版も読んでみたいです。