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紙の本
だから、新書を疑いなさい
2010/02/17 08:41
10人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
新書には本書にもあるように魅力がたくさんある。廉価、携帯性、コンパクト、読みやすい、などなど。だから、新書は嫌いではない。
ただ、昨今の出版事情をみていると、あまりにも安易に新書が作られているように思う。
ひと昔前であれば、新書は専門書一歩手前の入門書的信憑性の高いものであったが、今書店にあふれる新書は玉石混交になりすぎている。
新書だから信用できるというレベルにはない。読者は新書であったも、よく吟味しないといけない。
しかも、これは読者側の問題になるかもしれないが、安易に新書に解答を求めすぎているように感じる。
それは読書という場におけるインターネット検索に近い。インターネット検索は便利である。その効用は十分評価していいが、学びの場での振幅が限られている。
これは氾濫するビジネス本にもいえるが、問いを自身で考え解くのではなく、答えを優先しすぎている。最近の新書事情もそのように見えてしまう。
著者が推奨する「新書を三冊同時にまとめて購入し、会社帰りに喫茶店で三時間ほどかけて拾い読みし、メモをつくる」方法を否定しないが、「だから、新書を読みなさい」とまではいえない。
これは出版社へのお願いであるが、出版不況のなか、なんとか売上げを確保したいという企業事情はあるだろうが、安易な新書作りにながれるのではなく、じっくりと腰のすわった内容の新書出版を心掛けてもらいたい。
新書が出版界のデフレ対応型商品になってはいけない。
◆この書評のこぼれ話は「本のブログ ほん☆たす」でお読みいただけます。
紙の本
だから、ナナメに読みました
2011/11/29 10:32
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:koo± - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近、読書のスピードについて考えています。
速読派。遅読派。どちらも長短あります。私的には新書・実用書は速読、小説など文芸書は遅読が理想だと感じています。
数ある新書を効率的かつスピーディーに吸収する。そんな秘伝のノウハウを本著は惜しげもなく伝授してくれます。ちょっと書物としてスカスカ感はありますが。とても参考になりました。
●情報チャンネルをガチャガチャとザッピング
ザッピングという言葉をご存知でしょうか? テレビを視聴している際にリモコンを操作してチャンネルをしきりに切り替える行為。情報のおいしいトコだけを高速にかい摘む意味にも使われます。ツイッターなんてその最たる例ですね。その手法を大胆に取り入れた著者の読書スタイル。そう、その実態は・・・。
みなさん読んでのお楽しみ。
ということにしておきます。ここで解説してしまうと、本著の存在意義がなくなってしまいそうなので。実際それぐらい情報量が少ないんですよ。同じこと何度も言ってるし。ブログの記事を無理やり引き伸ばして書籍にしたような感。だから、ナナメ読みさせてもらいました。
●ネット検索するように気軽な感覚で
新書って、昔は堅くて難解なものでした。学術書の入門編といった趣き。僕も若い頃、かっこつけて小脇に抱えていた思い出があります。分かりもしないくせにね。
それが何時から様変わりしたのでしょうか。とてもライトで読みやすいものが随分と増えました。取り扱う題材も豊富で実に多様化しています。ネット検索するようなナナメ読み感覚で、気軽に新書に触れていきたいですね。
※「です・ます調」レビュー100本ノック。12本目。
紙の本
新書の役立て方楽しみ方
2018/08/10 11:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ヒトコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
若い時から読書傾向が小説より歴史やノンフィクションだったので、
新書本の新刊はわりとチェックする。
昔は岩波と中央公論くらいだったが、
今やレーベルも増えてテーマも様々玉石混交で書店の新書棚は中々魅力的だ。
という訳でタイトルに惹かれて読んでみた。
主にビジネスパーソン向けに書かれているので、
趣味の読書が中心の私には合わない部分もあったが、
1つのテーマについて見解違う2冊とロングセラー1冊を読んでみる、は同感。
9年前の著作なので、電子版には触れず
新書は比較的安価で手軽に携帯出来るのを利点としている。
今は本書の電子版も出ているが、著者の電子書籍利用法も聞いてみたい。
電子書籍
情報を絞り込むことでみえるものもある
2018/11/04 16:47
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:cisqua - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は情報収集媒体なら他にもあるところを、あえて「新書」にフォーカスした点が重要です。
新書は出版社が必ず出すといってもいいくらいメジャーな出版方法なので、各社差別化した内容でありながら、
形式的な制限もあってか、ある程度型で読めることが特徴でしょう。
幅広いジャンルの中でも型通りの記載を取っているおかげで、自身の積極的でない分野にも挑戦しやすく、
情報収集媒体というには良い素材であると、本書を読み気づきを得ました。
情報収集する際にどこから手をつければよいかわからない方や、新書よりその他の情報収集媒体のほうが
優れていると考えていらっしゃる方に、ひとつの気づきを与えてくれるかもしれません。