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初めて読んだ宮本さんの本。
確か、手紙調で進んでいくんやったかな。ずっと本棚に置いておきたい一冊です。
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井上ひさしの「十二人の手紙」を彷彿とさせる、書簡だけで構成された小説。深刻な内容のやり取りの中に、ほっとするようなこっけいな部分もある。
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じわっと泣ける。モーツァルトを聴いてみようかと思う。人間の業がテーマ。そして、すべてはつながっている。
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2005秋/こんなに感情を揺さぶられる本に初めて出会った。読んでいる間、とてもつらかった。それでも、読み終わった後に光を感じるのは宮本輝の技量なんでしょう。/200607/2回目。展開が分かっていたのですうっと読んでしまった。嫉妬ってなんだろうか。つらいね。
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浮気が発端で離婚した亜紀と靖明が交わした往復書簡のみで構成されてます。
わかりやすく言えば手紙のやりとりですね。
離婚をするに至った経緯や互いの当時の心情などがすべて書き綴られています。2人がそれぞれ辿った人生から得られるものは少なくありません。
浮気が事の始まりだったとしても、決して嫌いになったから別れたわけではなく、そうせざるをえない色んなしがらみがあったからで、環境が違えばまた違った未来があったんだなあと思う。
淡々と続いているような手紙だけれど、この手紙のやりとりに終止符が打たれる時、人は何があろうと生きていくんだなと清々しい感と共に悲しい感も味わいました。靖明はともかく、亜紀の人生が可哀想です。
知能遅れの子供と共に生きていくと決意した姿に強い人だなと思う反面、亜紀が背負った業が悲しくてなりません。
生きるという事を考えさせられる大人の恋愛小説でした。
2005.08.28読了
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手紙で綴られた元夫婦の真実。
嫉妬、悩み、恋焦がれるた二人の苦しみが・・。
深い。見事。
(8/11)
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ある韓国ドラマよりもよっぽど純愛。一度壊れた二人だからこそ、それが引き立つって感じです。手紙のやり取りだけなのに、これだけの話になるなんて・・・
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お湯に浸かりながら読んだ終盤。気が付けば、お湯は冷たくなっていました。それ程夢中になっていたのです。読み終えた今、何だかとても不思議な気持ちです。
書簡形式で物語は進みます。ある事件をきっかけに、離婚をした夫婦。紅葉の蔵王。10年の年月を経て、別れた夫婦は運命的に再会する。二人の手紙のやり取りが、優しく力強い物語を織り成す。
「生きていることと、死んでいることとは、もしかしたら同じことかもしれない。」
生きる感受性を揺さぶられた。この本を読んで、そんな気がします。
誰かに手紙が書きたくなる。
モーツァルトが聴きたくなる。
頑張って生きてみようと思う。そんな本です。
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往復書簡を通して、読者は二人の過去、現在置かれている状況を把握する。書簡の内容だけなので、読者は主人公に感情移入することもなく、純粋に第三者的に見ていられる。物語の最後は、話が解決したわけでもなく、手紙は経過を切り取ったっという感じに過ぎない。有馬と亜紀の2人が2人によって波乱万丈となった人生の、ちょうど中間地点をただえぐり取った、という感じ。手紙を書くことで到底解決できない心の問題だけど、でも文章にすることで自分を受け入れられるって教えられた気がした。整理できるのかな。人生が思いもつかない事で変わってしまう。自分もどうして思いもつかない事が起こるのかと人生不思議に思っているから共感。この書簡体の文章には、作家が描くような描写(風景とか)がないのに様子がありありと伝わってくる。不思議だ。
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きれいな文章、言葉が好き。だから宮本輝が好きなのかもしれません。その宮本輝の著書で最初に読んだのがこの本です。
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久々再読。買わされた形だったけど、でも良かった。そうじゃなかったらきっと出会えなかったか出会えたとしても遠回りしたと思う。宇宙のからくりの不思議、生命のからくりの不思議。手紙が終わるのが名残惜しくて仕方なかった。
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FMヨコハマのコーナーでかなり前に紹介されていたもの。離婚した夫婦の手紙のやり取りのみで書かれてます。
何度も読み返したくなる、後を引く作品。
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純文学に抵抗があったけれど、これを読んで景色とか空気とかを表現した一文一文にはきちんと意味があることとかを教えられた一冊。短い物語なのに、年を重ねるごとに切ない黄色い景色が愛おしくなってくる。
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離婚した夫婦が偶然にも出会い、文通が始まる。。
手紙を書くことが少なくなった今だからこそ、二人のやり取りがかけがえのないものに感じた。
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10年前に離婚した夫婦が偶然再会してはじめた手紙のやりとりが書簡形式で綴られています。
手紙、という形式なので静かで淡々としていますが、その分感情の細かな変化も伝わってくる綺麗なお話。
手紙をやりとりする内に二人は過去を消化し、現在を見つめ、最後にはそれぞれ別の未来へ向けて歩き出す。
ハッピーエンドでもバッドエンドでもありませんが、こういう愛の形もあるんですね〜。