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2010/08/13 重松清らしい短編。吃音の村内先生の話す「本当に大切なこと」がひとつひとつ生徒に届くのが嬉しかった。子供のそばにいるってこーゆうことなんや。
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自分のことをわかってくれる人がいないとか、居場所がないとか思ってしまいがちなのだけれど、自分の気持ちを伝えてみようとしたことがあるだろうか、と自問したくなりました。これを読んで、本気でしゃべってないから理解してもらえないし、相手の話していることを本気で聞いていないから距離も縮まらないんだと気が付きました。「うまくしゃべれないとひとりぼっちになってしまう」という村内先生の言葉を読んで、病気で耳が聞こえなかった頃の悩みを思い出して涙が出ました。ひとりぼっちになりたくないから嘘でコーティングしちゃうっていうのもわかるなぁ……。嫌われてもいいから、本気で話せる自分になりたいと思いました。最初の話と最後の話がすごく好きです。
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ムラウチという吃音の非常勤講師が登場する短編集。
重松清が吃音の主人公を題材に書くのは「きよしこ」に続き二作目。
とっても良い本だった。ステキな気持ちになれる。
中学時代を思い出し、懐かしくもなった。
こういう本を読むと、教師もステキな職業だなぁと思う。
ムラウチのような立派な先生にはなれないけど、子どもたちの一番大切な時期を共に過ごし、少なからず影響を与えられる仕事。なんかいい。
とても難しい仕事だと思うけど、やってみたいと思う。
作品の内、「ハンカチ」「おまもり」が特にオススメ。
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購入者:仲村(2010.7.8)返却:(2010.8.20)
うまく言葉が話せない(吃音)の非常勤の先生と、何か問題を抱えている生徒とのお話です。非常勤なので、いくつかの学校での生徒の物語が収録されています。
本を読み始めて、真っ先に高校時代の恩師のことを思い出しました。物語に出てくる、村内先生と同じ、国語の先生でした。個人的に補習をしてくれたおかげで、短大に進学もできましたし、いつも私のことを気にかけてくれて、何度か本気で叱ってもくれました。
その先生に出会えたことの幸せを、再認識させてくれた本でした。
切ないお話もありましたが、最後には、心が温かくなれる本です。温かさを求めている人にはおススメです。
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ひとりぼっちの生徒に寄り添ってくれるムラウチ先生。
こんな先生が自分の学生時代にもいたらなあと。
自分と重ねるところがあり、泣きそうになった。
重松清らしい心温まる話たち。
4年以上経ってから再読。
やはり良い話。ムラウチ先生、最高。
こうやって、村内先生がそばにいてくれたから「間に合った」生徒たち。
現実の大人たちに忘れないでいてほしいな。
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吃音の村内先生。
どもって聞き取りづらいけど、
本当に大切なことしか言わない。
大切なことはうまく言えなくてもちゃんと伝わるんだ。
なんだか懐かしい先生。
「間に合ってよかった」
わたしも間に合ったかな。
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非常勤講師としていろいろな学校を回る村内先生。どのお話に出てくる子もなにかしらのこころの葛藤を抱える。吃音のある先生、大切なことだけを一生懸命話す。子どもたちが自分を嫌いになる前に”間に合った”と生徒と寄り添うことで子どもたちは何かを感じとり、前へ進んでいく。
中学時代は純粋に大人の世界や矛盾を感じ取る年頃。どのお話にもかつての自分の一端がみえるような気がして切なくなった。いつのまにか大人になった部分、見ぬふりをして棚上げにしている部分を痛感した。私も当時村内先生に出会っていたら自分を好きに慣れていたかも、と感じた良書。
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この本に登場するムラウチ先生のような人に出会って、人生が変わる人も絶対いる、と思う。
「子どもの頃に出会いたかったひとをヒーローの定義とするなら、やはり『青い鳥』は僕にとって紛れもないヒーロー物語なのである」という著者自身の振り返りに同感である。
授業がとても上手、運動神経抜群、の先生は確かにヒーローなのかもしれない。ただ、ムラウチ先生のような、”子ども一人ひとりにそっと寄り添うことができる先生”も同様にヒーローだよな、と思う。むしろ、著者自身のヒーローの定義を自分にも当てはめるならば、まさしくこのムラウチ先生は私にとってもヒーローといえるだろう。
この先生のように自分がなれるか、と言われれば分からない。ただ、この先生の考え方は絶対に子どもと関わる上では”大切”。事あるごとに読み返していきたい一冊である。
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先に阿部寛が主演した映画「青い鳥」を観ていてむちゃ良かった。本は吃音持ちの教師と問題を抱えた中学生との心を通わせた8つの短編でどれも感動!こんな先生がそばにいてくれたら…でも、本を読めば会える!これこそドラマ化したらいいのに…阿部寛で!
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村内先生はうまくしゃべれない
村内先生に会いたいと思うけどきっと私はきちんと話すことができないだろうなあ・・・
一つ一つの話がとてもさわやかに終わるので気持ちがいい小説。
感動
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辰巳さんに借りた本。村内先生の一言がすごくささった。全ストーリーに号泣してしまった。一番は交通事故のお父さんの話。最後の紙袋の中身が柿になっていたところは、たった2行くらいなのに頭に浮かんできて気持ちのいい涙が出た!!将来子供に読ませたい本
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2010.9.14
教師を目指す人間にとって大切なことがたくさん書かれたお話でした。
いろんな生徒がいるんだから、いろんな教師がいるべき。
その「いろんな」の1人になれるように頑張ろう。
心のあったかくなる小説でした。
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伝えることが苦手なひと。でも大事なことだけ必死で伝える。大事なことはそばにいること。一人ぼっちにしないこと。
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叱咤激励はしないけれど必要な時に近くにいてくれる、そういう大人の存在って子供にとってとても大事だと思います。大人にとっても同じだな。そういう人が身近にいるということは幸せなこと。
この本に出て来る村内先生が吃りながら口にする言葉は本当にたいせつなことばかり。先生のように人の心に寄り添える人になりたい。
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国語の先生なのにうまく話せない村内先生。うまく話せないから、大事な事だけ、何度もつっかえて、どもりながら一生懸命話す。先生は生徒を助けたとも救ったとも言わない。『間に合って良かった』と言う。こ~んな先生、学生時代出会っていたら、もう少し素直になってたかな~。