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ベストSFにもランクインしたコニー・ウィリスの長編。
臨死体験がテーマのSFだが、ストーリーの構造は寧ろミステリに近いような……。
主人公がタイタニック号(らしきもの)の中に入ってからが本番だと思うのだが、そこに辿り着くまでがかなり長かった。
厚みの割に読み進めるのがあまり苦にならないのはいいのだが……。
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ヴィレッジブックス版の文庫が本棚の何処かに眠っていて、オールクリアもまだ読み終わっていないけど、買ってしまいました。
断言しますが自分の読書人生の中でベストテンの一位二位を争う本です。読みながら足踏みをした本は本書が始めてかも。そしてラスト・・・。これから読む人は幸せです。
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コニーウィリスの傑作。
臨死体験がテーマという風変わりさだけど、
登場人物たちがとても魅力的で、読みながらわくわくする!
後半でジョアンナの体験が何に基づくものが何か探る過程が
ミステリーのようで、おもしろくて読むのをやめられない。
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それはタイタニックなのか?だけで永遠二冊分のボリュームがだらだら続く。大した展開もない。
場面の切り替わりが突然くるのも読みにくい。
なぜこんなに評価が高いのか?こんな長いの読んだぜ的な自己満足加点が+2ぐらいあるはず。
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『犬は勘定にいれません〜』以来のコニーウィリス作品。2作目。
『犬は〜』のような登場人物が冗談を交えながらのんびりと話が進んでいくSFコメディを想像して読み始めたが、今作ではギャグの面白さもますます磨きがかかっており非常に読みやすかった。
病院内で臨死体験について調べている主人公が神経学者のリチャードとともに疑似的に臨死体験を起こし科学的に解明しようとする一方で、「臨死体験は死者からのメッセージだ!」と言って譲らないトンデモノンフィクション作家との攻防(?)を中心に繰り広げられる物語は、総合病院の中という限られた舞台にも関わらず話のネタは尽きない。
あまり書いてしまうとネタバレになってしまうが下巻のある部分で衝撃的な展開を迎え、そこからラストまでは怒濤のクライマックスになる。
そこに込められた悲しくも素晴らしい作品のメッセージは、宗教や信心を超えた普遍的なものだ。
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えーっと。
面白い、けど、引き延ばしの天才ね!ってお前のことだーっ!とか思っちゃう。
メタファーのお勉強になったなあ。
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確かに650ページ超の(それも上巻だけで)は長い。
けど、深く知りたいと思いのめりこむ人たちと、
自分が信じたい(他人に刷り込まれた)ことに
飛びつく人たちとの対比や、病院内と病院外、
わかりやすいキャラ設定(ティッシュとか)
リズムも彩りも豊かで読むのは苦にならない。
何より、各章の冒頭にある最期の言葉のように
謎多く、ドタバタしながらも、しっとりと
落ち着き、詩的なムードが根底を支配している気がして
どんな結末を迎えるのか楽しみ。
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うるさいwww
が、面白い。
要らんとこ削ったら半分くらいになりそうなんだけど、でもこの長さが苦にならず気持ちいい。
感想は下巻で。
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認知心理学者のジョアンナは神経内科医リチャードに共同研究をもちかけられ、二人は臨死体験を科学的に究明するプロジェクトに着手するのだけど、上巻だけで600ページを超えるボリュームな上、第一部の展開はゆるやかなのでちょっと長いなあって感じていました。ジョアンナ自身が被験者となり臨死体験の実験をするあたりから面白さに加速がついて、先が気になる展開に。迷路のような病院内部だとか、災害マニアの入院患者の少女、いつも閉まっているカフェテリア、アルツハイマー病の教師など、冗長に感じた部分が下巻で活きることを願い下巻へ。
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臨死体験がテーマのSF。認知心理学者のジョアンナは、神経内科医のリチャードに誘われて臨死体験の研究プロジェクトに着手する。人工的に臨死体験をひきおこし、その謎を科学的に証明しようとするが、被験者不足でジョアンナは自らプロジェクトの被験者となり、ほかの人の臨死体験や自らの体験から、すこしずつ臨死体験の謎を解明していく。
上下巻でそれぞれ650ページずつくらいの大長編。上巻の前半くらいまでは、なかなか話もすすまず医学研究の小難しい話が多かったり、話をやめない登場人物ばかりでほんとうにこの物語自体が「引き延ばしの天才」。でも、ジョアンナが「潜り」はじめてからは、一歩一歩着実に真相に近づいていき、どんどん先が気になってくる。臨死体験の謎が、予想もしてないようなことにつながっていき、展開がよめない。ジョアンナが真相にたどりつきそうでなかなかたどりつかない様子が、舞台の病院が改装工事や通行止めばかりだったり、登場人物たちが留守電やポケベルの行き違いなどでなかなか連絡がとれなかったりする描写と重なり、いろんな意味でこちらももどかしい。下巻に入るともう一気に読めてしまう。
続きは下巻のレビューで。
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とても長い。時たま、こんなに長い必要はあるのだろうか。アウトラインだけで考えると、もっとコンパクトになるはず…と思いつつ、読めてしまうという不思議。あら、上巻でほぼ解明された?!と思いつつも、下巻も同じような厚さ。ここからどう展開されていくのかを楽しみに読み進めようと思う。
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面白いけど、長かった。。下巻もあると思うと少しぐったりする。ジョアンナがちょっと考え事をしたり、メイジーに捕まっていたりする間に留守電やポケベルの件数がどんどん増えていることに他人事ながら心配になってくる。 この人の私生活(ディッシュナイト以外)が全く描かれないのも興味ぶかい。
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臨死体験を研究する医者のジョアンナ。
音、トンネル、光、天使、人生回顧、帰還命令など臨死体験者は(宗教観や先入観、聞く人による誘導もあるが)共通した内容を体験することが多い。
臨死体験とは生命においてどんな機能があるのか。
しかし、人工的に臨死体験を引き起こす研究プロジェクトはうまく行かず、ついにジョアンナは自分を被験者にする。
そしてトンネルと光の先にあったものは... とにかく前半が長くて辛いことで有名(主観です)なコニー・ウィリス。
しかしこれまでの作品は後半からの加速感が病みつきになるものばかりだった。
今回はどうなんだろうか?
今のところ、長くて辛いままだぞ?
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いつも通り最高に楽しめるんだけど、展開のエンジンがかかるまでの日常の積み重ねがけっこう辛かったりする。あと何回ミスター・マンドレイクに会えばいいのか、とか。毎回行っちゃだめと引き留めるメイジーとか。その分、それまでの経験が、マジかそうなるのかっていう具合にスパークして、楽しいです。
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トヨザキ社長オススメ、翻訳・大森ってことで入手。ただ、”航路”って言葉を、自分で勝手に”宇宙航路”と拡大解釈してて、それはSFのイメージに基づくものでもあるんだけど、で、『だとすると、こんな長編を読みきるのはしんどいかも…』って思ってた。でも蓋を開けてみると、舞台は親和性の高い病院で、内容も臨死体験に関したものと、思ってたのと大違い。安心して読み勧めることが出来た次第。SFの中では寧ろ読みやすい部類。上巻だけでかなりのボリューム感だけど、それをあまり感じさせられないくらい、リーダビリティも高い。キャラの魅力とか、秀逸な訳文とか、色んなおかげの賜物だけど。続きも楽しみ。