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かなり面食らった冒頭から、第2局、第3局へと進むにつれモヤモヤが募り、何となく殺戮ゲームに飽きてきた頃にうまく端折ってくれてなんとかラストへ。
描写を重ねれば重ねるほど、説明が後手にまわって、グロテクスさが失われていったのがとても残念。
疾走するスピード感は文章では難しい。
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上巻の勢いのまま下巻へ突入。この勢いがラストもっと膨らむかと思いきや、予想に反して萎んでしまった感じ。理紗がダークゾーンの鍵を握ってると思ったんだけどなぁ。主人公の身勝手さが嫌だったのでこのラストとオチは釈然としない。
他人から撒かれた一言の悪意の種の根強さにはゾッとするが、それを自身の中で芽吹かせ成長させてしまったら人生も詰みなのかも…。
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オチはなんとなく予想ついてたけど、後がなくなった状態での対局と、人間の暗部に関する描写はやはり圧巻。
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うーん,明日にしようと思ってたのに,読んでしまった.
とても読みやすかったからかな.ファンタジとは少し違う,例えるならゲーム小説と言った感じだろうか.手に汗握るバトル,そして最後に分かる驚愕の真相.ホラー要素があるだろうと勝手に期待してしまった分,物足りなく感じてしまった.テーブルゲームが好きな人なら,十分楽しめる作品だと思います.興味があればどうぞ!!
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軍艦島で人将棋らしき殺戮ゲームをする話。
現実と異空間が交互に語られて
結局真実がどうだったのか消化しきれず。
将棋に詳しかったらもっと楽しめたのかな。
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最終的に人間の愚かさ 汚さを描いた作品だと気付いた。
塚田という男は最終的に植物人間状態で夢の中で
愛する理沙と将棋を永遠に打ち続ける。
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感想は上巻で
私の好きなフレドリックブラウンの闘技場という短編がモチーフになっているというということで、そういう意味でも気に入りました。
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ファンタジー(異空間?)の章と現実の章が交互に書かれ進んで行くのだが、ファンタジー系のストーリーはよくできている。
ラストも納得。
しかし、現実の章はイマイチ。
伏線も拾いきれてなく、かなり中途半端。
残念。
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最初は主人公と同じく、設定把握に戸惑ったが把握できてからは、面白い本の予感。これまでにない、将棋・バーチャルリアリティーという題材で著者の引き出しの多さに感心する。
ゲームの章は面白いが、現実世界の章は平凡で最後もいまいち。尻窄みな終わり方にはガッカリ。夢落ちって。
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将棋プロを目指す主人公が突然、ゲームの駒にされて訳も分からないまま、同じ境遇の同士と殺し合いを強いられる。
後編は、前編に比べ「負けたら終わり」感が強まるせいか、より緊張感の高さを感じられた。
また、対局の合間に「断章」という形で、現実世界で何が起こっていたか、他の人物とどのような関係だったのかが少しずつ明かされる。
すべての戦いが終わった後の結末についてはやるせなさや虚しさが残る結末だった。(悪い意味ではなく)
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将棋棋士の卵の主人公塚田を含む様々な関係者が闇の中で異形の戦士として目覚める。
赤チームと青チームに分けられ、将棋のようなルールで軍艦島で7番勝負の戦闘が繰り広げられる。
勝てば元の世界に戻れると・・・
完全にファンタジーですが、それぞれの駒の特性もあり、赤チームと青チームの頭脳と心理戦が面白いです。
7番勝負とあって、一戦がそれほど長くなくスピード感もあって、一気に読んでしましました。
実世界との繋がりや回想もいい味を出しています。
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貴志 祐介氏の小説の特性と自分は考えているが、作品世界がどんなジャンルにもキッチリ当てはまらない混然さが、一つの魅力となっている。SF的でありながらファンタジーっぽくて、ホラーかと思えばミステリ的に収束して…と様々な既刊の作品において、これは正統派〇〇だ!と呼べる作品は見当たらない気がするのだ。
今作もいきなりの不条理設定から始まって、物語は加速していく。ゲーム小説?ファンタジー?と思いきや、将棋をベースにした戦略性の氏独特の創造性に、一気に持っていかれてしまう。
舞台が軍艦島で、異形のキャラ達が繰り広げるバトルは読者の好みは分かれるところだろう、個人的にはこの先のオチに期待しつつ読み終えたが…
それはないんじゃないの?貴志作品にハズレなしと思ってたけど、ちょっと期待ハードルが高すぎたのだろうか?ゲーム制は充分面白いんだけど締め方にはガッカリしてしまった。
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人間将棋というかモンスター将棋というか。緻密な戦略や戦闘描写はさすがだが、震える様な展開やそもそも戦う必然性もイマイチで、ややダラけた感じに。貴志祐介大好きなので、少し期待が大き過ぎたか。
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夢オチってだけで評価しない人もいるみたいだけど、それもまたどうなの?
個人的には夢を失い愛する人も失った男の悲哀みたいのが猛烈に共感しちゃったりみたいな。
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貴志祐介 著「ダークゾーン(下)」を読みました。
異空間で続く壮絶な7番勝負、主人公の塚田率いる赤軍は1勝2敗の劣勢で第4局を迎える。果たして塚田は勝利を得、無事現実世界に戻れるのか。
7番勝負のそれぞれの戦いによってこの戦いの特徴が描き出され、読んでいる自分もこの異世界に入り込み、一緒に戦っているほどの臨場感を覚えました。
しかし、そこはただの勝負ではなく、一瞬の隙も許されない生死を賭けた死闘であり、見逃すことのできない展開が次々と起こり、ページをめくる手が止まりませんでした。
また、その戦いの狭間に挿入されるエピソードによって、なぜ、塚田がこの戦いをすることになったのか、なぜ、戦いの場が軍艦島なのかという大きな謎が少しずつ明らかになり、一気に結末まで読み進めてしまいました。
人というものは、ダークゾーンという無間地獄に落とされてしまうような心の暗い部分を誰でも持っているのかもしれません。
その心の闇としっかり向き合って生きる力を付けていきたいと思いました。