電子書籍
台湾が好きな日本人に是非読んでほしい
2018/11/29 20:44
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投稿者:ポンちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦中戦後にかけて男たちが何を思って奔走したのか、何を大切にしたのか、その子供たちは何を最後に見るのか。何故台湾人が日本人に親切なのか、金門島は何故台湾の領土なのか・・・長年の疑問がようやく解けました。最後の記念式典のシーンは涙なしには読めません。私たちは歴史の行く先に立っている、そう思える一冊でした。
紙の本
タイトルに偽りなし
2015/12/07 10:06
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投稿者:かとう - この投稿者のレビュー一覧を見る
国共内戦後の数十年にわたって隠された真実を、現在の台湾政府及び軍が認め、関係者遺族に感謝を表明するところで泣けました。
紙の本
陸軍中将根本博の奇跡
2015/10/22 10:28
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投稿者:如水 - この投稿者のレビュー一覧を見る
門田氏が、能く調べて書いてくれたことを感謝します。確かに天皇陛下の命令に逆らったように見えますが、邦人を含め何十万人のシベリヤ抑留者を防いだ素晴らしい将軍がいたことを知り、嬉しく思いました。かつ蒋介石に恩返しをしたいと密出国までして素晴らしい戦果を挙げて、静に帰国するなど楽しく読ませていただきました。
紙の本
日本人として知るべき
2023/04/17 08:14
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投稿者:バベル - この投稿者のレビュー一覧を見る
現在、、中国と台湾との間に政治的な問題が生じているが、この様な出来事に日本人が関わっていたとは知らなかった。これに限らず、日本人はもっと日本人を知るべきであると思った。
電子書籍
台湾の歴史に興味あり
2017/11/15 23:32
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投稿者:ねずみごっこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
手に取った本書ですが、歴史に埋もれようとしていた史実を、掘り出し磨き上げた力作でした。
おそらく根本中将が何かに導かれるように渡台を果たしたように、著者もまた本を完成させるべく何かに導かれ、世に問うことができたのかもしれません。
根本中将(日本)と台湾の深き絆は、過去のものではなく、今後も続く、いや続ける必要があるのだ、と読ませていただきました。
あえて難点を上げるなら、戦意高揚文学とも読めるところ、好悪の別れるところだと思われます。
紙の本
恐るべき歴史的事実の記録であると同時に、日本の“武士道”精神の記録としても貴重なものである。
2016/11/21 11:21
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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
恐るべき歴史的事実の記録であると同時に、日本の“武士道”精神の記録としても貴重なものである。また、第2次世界大戦から戦後の冷戦に至る過程での中国の共産化に至る断片を知る意味でも実に興味深い。読み物としては、前半の密出国から金門島防衛に至る部分は危機感に満ちていて面白いが、消し去られた“史実”を掘り起こす(論証する)後半部分は少々歴史学術書的で疲れる。とは言え、終戦前後のソ連の卑劣な満州侵略と横暴、中国での共産化の流れなどにも僅かながらも触れられており、対中国関係を考えるうえで現代的意味も有しており実に興味深い1冊である。
紙の本
同じ時に同じ事を体験した「支那通」の軍人に関連して
2017/08/03 21:56
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投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
根本博中将が桜会の関係者なのに、割合、評判がいいのはソ連・モンゴル軍の攻勢に自衛戦闘をした(この本は玉音放送の後は、日本軍は武装解除しなければいけないように書かれているが、正式に降伏文書の調印を済ませるまでは自衛戦闘は許されている。だから彼が下村定大将が陸軍大臣に親補される為に帰国した時に最後の北支那方面軍司令官になれた)のも大きいだろう。そして彼が白団の関係者達と違って、国府側と話をつけずに台湾に密航して押しかけ軍事顧問になった事だろう。解放軍側からすれば北平の「和平解放」の「功労者」である傅作義将軍の名前を出したら、共産党のスパイだと思われるのが筋だが、当時の台湾での大物軍人達と面識があったので、湯恩伯の軍事顧問となった。もっとも金門島での戦いは陳誠直系の部隊が主になったから、影が薄くなったのだろう。
根本博は昭和2年の国民革命軍による「南京事件」で負傷した経験を持つが、同じ時に国民革命軍の兵士達にリンチされた佐々木到一中将は、それを機に反中国、反蒋介石の思想の持ち主になった。そして彼の著書や「日本陸軍と中国」で書かれているように、昭和12年の「南京事件」で恐るべき報復を実行してしまった。佐々木到一の伝記を書いた「支那嫌い」のライターが「南京大虐殺」を否定するのに苦労していたぐらいだ。同じ「支那通」の軍人なのに、同じ出来事で同じような目に遭っているにもかかわらず、こうも違う価値観を持ってしまったのは興味深い。
この本には出て来ないが、解説を書いた秦郁彦氏の「南京事件」にあるように、鈕先銘は昭和12年の「南京事件」の生き残りだ。
この本は実際に取材したところと何かの史料によって書いた個所と創作めいた個所が入り交じっているので、読みにくい。
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終戦時に内蒙古地区の司令官だった日本陸軍の根本中将の話。日本の降伏後、命令にそむく形で武装解除を拒んでソ連軍と戦い続け、現地にいた日本人居留民を北京まで無事に避難させ日本帰国に導いたという事実だけでも驚きだが、終戦後4年経った後で台湾での中国共産党軍との戦いに身を投じたということに再度驚かされる。終戦時の蒋介石への恩義から、密航をしてでも台湾に渡り、金門島で共産党軍を打ち破る作戦を立て、台湾の領土を守ったとされ、義に厚い日本人の生き方を描いている。当時の日本の報道や、台湾の事情などもよく分かる。
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ネタバレも無意味な題名通りのノンフィクション。
戦後、職のなくなった軍人のリクルート活動といえなくもない。しかし、ある人への借りを返すために、地獄に飛び込んでいく根本博の職業軍人としての心意気には、読む人間の心を震わせる。
帰国するシーンで、ジョークが微笑ましいのだが、主人公以外に戦後、使命感や責任感のみで闘い続けた不遇の職業軍人はいたのであろうと思わせる作品。
作者の文章表現は、少し苦手な感があったので、星3
台湾の置かれていた状況を理解するために「ハルバースタムの朝鮮戦争 文春文庫」を事前に購読をお勧めいたします。
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台湾に駐在していても、こんな話が有ったなんて全く知らなかった。金門島で国民党が人民解放軍に勝ち、その島が防波堤となり、台湾が共産化されずに済み、いまの傲慢な中国が太平洋で暴れるのを押さえ込んでいる。
国民党は台湾人にとっては目の上のたんこぶではあるが、役に立った側面もあるのだと気づかされた。
それにしても、日本と台湾の歴史的なつながりはとても深い。
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「ようし、それなら釣りだ」 根本のいいところは、決して悲観的にならないことだ。いつも前向きに事態を捉えて、部下たちを不安にさせずにやってきた。総指揮官が頭を抱えたり、不機嫌になったりすれば、部下の士気は落ち、心理的にも不安定になる。
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2017年5月5日読了
367ページ
先日読了した「リーダーの本義」で根本博陸軍中将を知り、その生き様と本義を貫いた人生に感動。ベースとなった本書を是非読んで根本博中将をもっと知りたいと思った。
1945年8月15日、駐蒙軍司令官だった根本は玉音放送に続いて、管轄する地区全域にマイクを取り放送を始める。
普通であれば玉音放送=無条件降伏=武装解除なのだが、それではここで暮らす人々の安全が守れないと判断し、人々が無事にこの地を離れるまでソ連と徹底抗戦を支持する。
これは戦争犯罪になってもおかしくなく、死刑になっても文句は言えない判断である。
しかし、根本は以前所属していた部署でソ連のことを知ってったためここで武装解除するとひどい目にあうと判断したのである。
この事実は私は知らず、ソ連参戦から敗走に敗走を重ねた関東軍の満州に居た人々は略奪、レイプ、虐殺と恐ろしい目にあったのは山崎豊子の「大地の子」でも知り、残留孤児問題などを巻き起こしたが、根本の管轄していた中蒙地区では最後の一人が列車に乗るまで日本陸軍がソ連と戦い、人々を守ったのである。
これは根本だけの力でできたことではなく、避難させるにあたりソ連でも共産党でもなく、蔣介石の国民軍に敵ながら力になってもらい実現できた。
根本は蔣介石率いる国民軍の支援で無事帰国できたのだが、中共内戦で国民軍が劣勢になり、最後の決戦が近いと知ると密航して台湾に渡り、蔣介石を支援し金門決戦を軍事顧問として支援し、見事な勝利をもたらすのである。
金門島の決戦に勝ったとしても、共産党が中華人民共和国の建国を宣言しており、蔣介石の勝利にならないのは明らかだが、昔の恩義に応えるべく台湾に渡るのである。
本書では中蒙から、帰国〜台湾への密航、金門決戦が丁寧な取材に基づいて描かれており、しかし、根本無くしては勝てなかった金門決戦だが、台湾の歴史には根本は一切出てこない。
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この小説を読んで、少なくない人が熱いモノが込み上げてくると思います。
戦争というものを礼讃する気は毛頭ないですが、元陸軍中将の生き方には、
尊敬の念を抱かずにはおれません。今では、このような人(仁義に生きた人)は、絶滅しています。
やはり、覚悟を持った人間は違うなと思います。そして、覚悟の大きさが大きれば大きいほど、
得られるモノも大きいのではないかと、この本を読んで感じました。また、覚悟の大きさが、
苦難の大きさでもあると思います。なので、根本中将並びに仲間達が経験したことは、
筆舌にし難い苦労があったと思います。
私なんかは、流され、流され、生きてきたので、こういう器が大きい人の話しを読むと、「凄いな」とは思いますが、自分では、「とてもじゃないけど、そんな覚悟ない」と思ってしまいます。なので、
自分で、できる範囲を持った覚悟で、生きていこうと思います。
非常によく出来たノンフィクションだと思います。ただ、戦争は戦争です。戦争は、国と国との国益をかけた争い事だと思いますが、単なる殺し合いでもあります。負ければ何もかも失い、勝っても一生消えない傷を背負っていくものです。なので、このようなことは、これから、二度と起きてはいけない、それを願って、星5つです。
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知らなかった歴史を学ぶことが出来た。蒋介石から根本に贈られた花瓶を見に、もう一度、中正記念堂へ行ってみたい。前に訪れた時より、感慨深く見学出来ると思う。この話は台湾国民党の内部や金門島の村民の視点、歴史を知った日本人の視点から語られるが、他方で中国共産党や台湾在来の人から見た時に、また違った感想が持たれるように思う。但し、著者は蒋介石が打算から日本人と接していたことも記述しており、冷静に見ているとも思う。
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日本人がいかに義に厚いかをとてもよく表しています。根本博さんがいたことで今の日本と台湾との友好が保たれているのだと思います。「雪中に炭」という言葉は忘れません。東北の震災の後、台湾は馬英九総統自ら台湾国民に日本に手を差し伸べることを訴えてくれたそうです。そのために信じられないほどの義援金が集まりそれによりますます日台の信頼関係が深まりました。さらに涙が止まらなかったのはWベースボールが日本で行われ、日本は台湾に勝ちましたが、その時日本人の観客は台湾の支援に感謝するプラカードを掲げて、台湾を讃えました。本当に素晴らしいことでした。根本さんの雪中の炭に今度は台湾が日本のためにしてくれたのです。本当の国同士の友情とはこういうものだと感動しました。