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評価内訳
2011/09/11 08:45
投稿元:
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西村京太郎と山村美紗の歴史的自伝によると, 文学作品を書きたがった西村京太郎に対して、 売れる作品作りを推奨した山村美紗。 それでも未練なのか,推理小説の中に、歴史小説を埋め込んで、 なんとか売れそうな本にしているところが折衷案のようで面白い。 題材の,もし,歴史がこうなっていたらという仮説のもとに展開すると, いろいろ矛盾画出て来るが、そこは押し切っているところは読みやすい。 解説によると,細かい論理性よりも,筋の切れを大事にする西村京太郎らしさとのこと。 なるほど。やっと西村京太郎の本質が見えて来た気がする。 細かい描写が少ないのも,筋の切れを大事にするためなのだ
2013/03/06 18:05
人に勧められて読んだ「湖北の幻想」。初めての西村京太郎だ。 売れっ子作家だから、さぞや素晴らしい作品かと思えば…… 大作家だから許されるのだろうか、やっつけ仕事のような小説。 某作家が書き下ろす歴史小説と、それに呼応したような現代の殺人事件。物語の中に物語りが組み込まれているという入れ子式の構造ということだが、中の物語が稚拙。それ以上にこの作品自体が雑。 中途半端なエンディング。最重要容疑者に種明かしをして、去って行く十津川警部。普通、犯人逃げるだろ!というようなリアリティのなさ。犯行の動機の弱さ。顔の見えない全ての登場人物。 私の読書人生でも三本指に入る駄作をこの一週間で2作も読んだ。 ああ、時間は戻らない……