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投稿者:kwt - この投稿者のレビュー一覧を見る
ウフコックとボイルドの始まりと終わり。
パロットの登場と,ボイルドの終演。
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完全版ではなく、単なる新装版ではあったが、すっかり忘れていたので再読。スクランブルの完全版の時にも記載したが、やはり圧倒的にカトルカールの異形ぶりが際立つシリーズであり、それに対比する同じ生まれであるはずのO9のメンバーの健全ぶりと、特に主人公たるラスティポンプの人格が余りにスクランブルとかい離しており、序章のスクランブルの最後のシーンに至るまでの徘徊者とユニバーサルアイテムとの2マンワンセルから別離までが描かれる。再読ではあり、また結末が最初に用意されている以上、先が読めているが、フラグメンツで示された鼠の最後を推し量るためには、もう一度、復習して臨むことが望ましいだろう、何しろフラグメンツではO9と同じ技術で製造されたと思しき敵の出現が予告されているからだ
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『マルドゥック・スクランブル』では、ひたすらに恐怖の対象で
でもどこか気になってしまうウフコックの“元”相棒、ボイルドが主人公。
彼がどうしてあぁいう結末になったのか、がわかる1冊。
久しぶりに半分徹夜をして、読みふけった。
ものすごいストーリーだった。
文体が独特だったけれど、それもすぐに慣れて苦にならなくなった。
ともかく、おもしろかった。
『マルドゥック・スクランブル』よりも、もっとSFのにおいが強くなっていたと思う。
これは、ともかく一気に、一息に読むのがオススメ。
ウフコックとのかけあい、仲間たちの様子などなど、
1巻から刻々と、グラデーションのように変化していく様子や
3巻での畳み掛けるようなラストへの波が、
よく感じられると思うから。
これを読んだら『マルドゥック・スクランブル』から見えてくる景色も変わるのだろうな、と思うと
そちらを読み返すのも楽しみだ。
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新装版、読了。
表紙が若干、派手になったね。
相変わらず、スクランブルとは別人のようなボイルド。
そしてウフコックやイースター。
この頃のボイルド、ホンマにええヤツでなー…
そんなボイルドが、最期の一瞬に見た走馬灯が
この3冊に及ぶ物語。最高に悲しい物語。
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「虎よ、虎よ」のような暴力と廃退と虚無、そして疾走感。
SFに限らず、ハードボイルドやダークヒーローものが好きな人にはお薦めできるなぁ。
独特の「クランチ」文体に慣れる頃にはもう世界に浸ってました。
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マル・スクのあの戦いを終えたボイルドの一人語りから始まるマル・ヴェロ。
ウフコックとの出会いから紡ぎだされる。切り刻まれる文章はボイルドの切り刻まれたあるいは切り刻んだ記憶なのか。人なのに、どこかロボット的な無機質な感じが雰囲気を出している。
ボイルドたちの有用性の証明がメインテーマではあるものの、ゴッドファーザーのような血族のゴタゴタさが絡み、きな臭さと生臭さが入り混じった奇妙なにおいがする。
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■マルドゥック・ヴェロシティ1 ★★★★☆
星は衛星を束ねながら回転し進む。
美しく、煌々と輝きながら。
(以下抜粋。○:完全抜粋、●:簡略抜粋)
○お前は不確定要素に心を砕きすぎる。
二分後のことに集中して、二分前のことを忘れろ。(P.229)
○「俺も、だんだんと人間の機微について理解が深まってきたと思わないか?」
「ああ。ひやっとする。」(P.276)
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マルドゥック・スクランブルの前日譚。なぜボイルドはあのように変わってしまったのか、ウフコックとの間にかつてあった絆は何だったのかが語られる。色んな能力者が出てくる、少しSF的なジョジョのように読める一方、ストーリーはかなり残酷で暗い。そして前日譚であるために、救いがないことも分かっている。
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マルドゥック・スクランブル以前の話。ボイルドが主人公の一大絵巻。
展開の速さがいいテンポで進む。なかなかの序盤ですよ。
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冲方的クランチ文体初体験。素地があったおかげか意外と馴染みやすい。字コンテ的な?感じか。テンポがとても良くなるが、想像力が追いつかない時もある。
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文体はボイルドの客観的かつ冷酷な視点を表現しているのかと思ったが、他の方のレビューを読んでクランチ文体というものだと知る。なるほど。しかし作品にマッチしている。
映像的に目まぐるしく展開していく疾走感あるアクションが楽しい楽しい。ボイルドのチート能力っぷりは『スクランブル』でよく知っているが、彼の鉄壁のメンタルがまだ築かれていないあたりが不安を醸す。限りなく強いはずがどこか危うく、一歩間違えばすぐに誰かが死んでいきそうな雰囲気。先が楽しみ。
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再読。
なんだろ初めて読んだときの方がドキドキした気がする。
この巻では異能バトルが本格的に始まらないからだろうか。
終盤になるにつれて戦いが壮絶になっていくので、まあ仕方ないのかもしれない。
とはいえウフコックの悩む姿はとても愛くるしく、ボイルドの静かな狂気も不穏でよい。
久々にみんなに再開した感じ。
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前作で命を落とした男、ボイルドが主人公です。
なので時系列は前作の前。
彼は味方を殺したがために
研究所に入れられました。
そして致命的なヤク中でした…
「かつてウフコックのパートナーだった」
前作のあの恐ろしさとは違った
パートナーを悪辣な実験から救うその行動は
まさに信頼していた者同士の行動です。
そしてところどころに前作の伏線が出てきます。
この時系列からもあのヤバイ野郎は
暗躍していたわけです。
そこの描写はグロなのでまじめに注意。
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マルドゥックスクランブルより前の話。
ボイルドが戦地において友軍への誤爆という罪を犯したのちに研究所に収容されていた。そこで出会った知能を持つ万能兵器であるウフコック。研究所は戦後の影響で三つのグループに分かれることに。
ボイルドが、このあと、どう虚無の世界へ向かっていくかの導入部だった。
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マルドゥックスクランブルにも登場したボイルドというキャラクターの過去の物語。
ボイルドとウフコックの関係を見ている笑っちゃうけど、じりじりと悲しさも湧いてくるのが辛いね。
ボイルドの一人称視点の文体はスプライトシュピーゲル感あってエモい。