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変身(新潮文庫) みんなのレビュー

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一般書

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みんなのレビュー936件

みんなの評価3.8

評価内訳

911 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

救いはどこに?

2007/04/08 20:27

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あん - この投稿者のレビュー一覧を見る

今更ですが、初めて読みました。話自体は昔から何となぁく聞き知っていましたが、チェコで「カフカの家」を観るまでは特に興味もなくここまで来ました。
大人になったし、そろそろ読もうかと。
予想より読むことは容易く、意外でした。
それだけに、グレーゴルの立場に立って読み進めてしまうので、より辛かった。
家族の為にあくせく働いてきて、ある朝突然虫になってしまって、家族中から疎まれる…こんな虚しいことってない。
カフカ自身は否定していたようだけれど、やはりカフカ自身の投影な気がして仕方ありません。

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紙の本

単センサーの物語

2005/09/22 09:03

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:佐伯シリル - この投稿者のレビュー一覧を見る

 三年前にロシアで映画化されたカフカの『変身』が、いま日本で公開されている。監督は演劇界で活躍しているワレーリイ・フォーキンだ。サテュリコン劇場で上演された舞台版の映画化なのだろうか。
 さっそくシネマ版『変身』のオフィシャルサイトへ飛んでみたのだが、メイエルホリドのスコアブック脚本スタイルを採用しているところからすると、見せ場である変身のシーンはどうやら舞台版と同じ手法であるらしい。ネタばらしを控えたいので、ここでは一言、役者の演技力にかかっているとだけ言っておこう。

 ブランショの『カフカ論』だったか、彼によるアンソロジーの小論集だったか、記憶が定かでないのだが、カフカ世界をトーキー映画(おもに初期のコメディ)になぞらえて語っている論文がある。ドタバタ劇の登場人物たちの思考と動きはその目的性に対して極めて単一的であり反復的であるといった内容だ。
 そもそもパントマイムの意味伝達の力は単一性と反復性によって支えられているのだから、そうならざるをえないのだが、言葉を換えればその思考と動きは「虫」っぽいとも言えよう。
 技師Kは城に辿り着くことしか考えていないし、グレゴールは会社へ行くことしか考えていない。そうして、行く手を遮られた虫のように、壁にぶつかってひっくり返り、同じところを堂々回りしている。

 カフカの描く世界にはメタな問いがない。グレゴールは「会社とは何か」「そもそもなぜ会社へ行かなければならないのか」など考えない。Kにとって城と測量の仕事は問うべからざるものであり、メタからの見直しのない回避不可能な絶対性の何物かなのであって、それを考えたり期待したりするのは読者だけである。
 グレゴールは最後に死んでしまうが、メタのない物語に終わりを与えるにはとりあえず死んでもらうしかないわけで、筆を置くためのカフカの方便であって、それが終点でもなければ結論でもないだろう。終わりを探したいなら、カフカの物語は始まりの段階で、すでに終わっているのだ。

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紙の本

読者が完成させる小説

2023/07/04 11:26

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ブラウン - この投稿者のレビュー一覧を見る

起きたら虫になっていた主人公グレーゴルの視点で、日常が淡々と紡がれていく。整然と出来事を書き綴っているようで、時折、寄り道というか脱線というか、筆が迷っているような文章から、突然にして正気に戻る。あたかもグレーゴルの心の浮沈を表しているように鬱々と語られる物語は、作者が認めるように、決して出来の良いものではない。
しかし、滅多にないことだが、このように欠けた作品は鑑賞者の想像力を刺激してやまない妖術的な魅力を湛えることがあり、本作も例に漏れずその類の怪作だ。他の読者がどう感じたかよりも、これを手に取ったあなた自身がどう感じ、想像力をどう働かせ、本作の欠点をどう埋めるかが重要な作品なので、少しでも気になった方は早めに手を伸ばされることをお勧めする。

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2004/09/26 22:02

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2004/09/29 00:09

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2004/09/29 00:24

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2004/10/04 21:27

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2004/10/06 10:25

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2004/10/21 18:56

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2004/10/30 05:52

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2004/11/09 21:41

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2004/11/12 18:00

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2004/11/20 20:12

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2005/04/30 03:00

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2005/05/11 01:01

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