- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
4 件中 1 件~ 4 件を表示 |
絶対的に語られるべきだった歴史
2005/06/28 10:48
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:SnakeHole - この投稿者のレビュー一覧を見る
長谷邦男と言えばオレくらいの年齢のヒトには赤塚不二夫のフジオ・プロのブレーンとして,あるいは「バカ式」(つげ義春の「ねじ式」のパロディ)などのパロディ漫画家として懐かしい名前だと思う。
本書はあの「トキワ荘時代」に天才・赤塚不二夫と知り合った長谷が,その後あるときは赤塚のプレーンとして,ある時はゴーストライターとして彼を支え,遂に訣別するまでの物語である。聞けばこれを書く決心をするまでに数年を要したそうだが,それだけの読後感はある。いや,読者としてあの時代を知ってるヒトにはタマリませんよ。
「おそ松くん」「モーレツア太郎」「天才バカボン」「レッツラゴン」などの作品の陰で何があったのか。いかにしてタモリが誕生したのか。……昭和史とか戦後史とか言ったら大袈裟かも知れないが,ここには絶対的に語られるべきだった歴史が書かれている。赤塚名義の原稿を仕上げるため手塚治虫の通夜に行けず,カンヅメのホテルの窓から詫びるくだりに落涙す。
4 件中 1 件~ 4 件を表示 |