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なんだか文学的要素が強いので、あまり入り込めなかったです。角田先生の作品にしては評価はかなり低いです。もっと現代的でドロドロした角田作品が好きなので。
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不思議というか不気味というか。。ふわふわして掴みどころのないような話。角田さんの得意分野なのかな。そして終わり方も。
どなたかが「作者は感受性が強い」とレビューしていたのを読んで、やけに納得!!そうでないと、こう言った風情の作品は書けないだろうな。ある意味すごい。
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因習という言葉が、物語の底から響いてくる。
生まれなかった子供に会えるという「くけど」に、向かう女の話し。時代設定が現代だったり、明治~昭和初期のような感じがしたりします。
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帯文(裏表紙):”時空を超えた女たちの命を描ききる傑作短編集。”
目次:おみちゆき、同窓会、闇の梯子、道理、前世、わたしとわたしではない女、かなたの子、巡る、解説 子供たちの死霊の岩屋で 安藤礼二
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角田光代さん”かなたの子”読了‥ぶっちぎりの★5つ‥でもね‥お勧めはしません‥角田さん‥油断して読むと‥とんでもないよ、あなた‥恐ろしいほど、本質を、おどろおどろしく、表現‥イソップ物語の残酷とか‥恐山の語り部とか‥
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いやー、暗い小説でした...が。。。
非常に、心理描写が巧みでスゲーっと思った。
最後の「巡る」は、私にとっては、勉強になりました。
母親の子に対する感情は、父親と比べて凄いのでは...と思います。全編とうして考えられませました。
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【12月wowow連続ドラマ化のホラー傑作!】生まれなかった子に名前などつけてはいけない――日常に形を変えて潜む、過去の恐怖。著者の新境地、泉鏡花賞の傑作短編集
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即身仏、間引き、死産、虐待等をテーマに扱った八編から成る短編集。過去の母子間の問題として間引きがあり、現代の問題に孤立と虐待が描かれる。罪悪感から逃れようとあがき、最後の「巡る」で許される。社会的背景を考慮しても許されない罪を犯し得る、と身につまされる話し。
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角田光代さんの小説って、すっごく好き!っていうのと
え?っていうのとある。
その「え??」っていう部類で、とてもじゃないけど
読み進まないものだった。
あちこちのレビュー見ても星5つあげてる人も多く
私の感性おかしいのか?と思うけど。
やっぱ、このテは苦手。
好きじゃない。
時代も場所も意味が分からなかったり。
それ、そのものが人間の闇と明との対比だったり。
意味深いとは思うけれど、好きじゃない。
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読みはじめたら、あれっ。この本思っていた感じと違う。と感じ読むのをやめようかと。
でも、止められなかった。
読みたい内容じゃない本を一気に読んだのは初めて。
「前世」と「かなたの子」が印象的で古くから伝わる闇の話だが、伝えていかなければならないことなのでは、と感じた。
この本も八日目の蝉に続き重かった。
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2014年12月25日読了。「死んでしまった子に会える」という噂を聞き海沿いの洞窟を目指す女性を描いた表題作はじめ、死んでしまった・あるいは産まれなかった子どもと母親の関係を描く短編集。私は男なので「女性特有の感覚」を根元から理解することはできないかもしれないが、妊娠・産みの苦しみ、徐々に大きくなっていくわが子に接する喜び、思うように育てられない辛さ、そしてわが子を手放さざるを得ないときの悲しみなど・・・。「母と子ども」というテーマには、いくらでも小説になりうる題材や心の動きが含まれているものだなと感じた。
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前回読んだ「空中庭園」もそうだったが母と娘の関わりにメスを入れてる。重松清は父と息子を書いてることが多いけど角田光代は女性と女性に宿った生命に焦点を置いてる。愛されて待ち望まれる生命と望まれずに殺されちゃう生命。誕生しても成長する過程で母と子の関係が崩されることもある。読んで心傷んだのは「前世」だ。貧しい農家に嫁いで4人目を出産するが姑に言われてその子を川で石打して殺める場面。殺気を感じつつ母親の気持ちを察したのかその子が母親をギューと抱きしめる。子供は時に神のような存在になる。
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日本の土俗的な因習をテーマにした表題作をはじめ、ちょっと奇妙で後味の悪い短編集。泉鏡花文学賞受章。
闇夜、前世、道理に因果。宗教ではないが、日本独特の祖先からひきずっている風習や思考のいやーな部分を角田さんの解釈で現代の物語にしている。近代文明がどんなに発達しても、良かれ悪かれ日本の土着的な考え方は消えることはないだろう。それは日本人の謙虚さにつながっている部分もあるのだから。
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おみちゆき…和尚さまが不気味。関係者が呪われてしまうようで恐ろしい。
同窓会…人の死を共有した仲間内で秘密を確認するかの様に集まる。
闇の梯子…評価はこの作品。読み始めの文章から悪寒がしそうなほど嫌な予感がある。その予感はやはり外れることはなく、しっかりと異世界の闇に包み込まれた。
道理…男の周りを不可解な道理が見え隠れしながら取り囲み、理不尽とも思える道理を振りかざしながら男を道理へと引きずり込んでいく。
前世…こんな時代がかつて日本には実際にあったのだろう。どこにも逃げ場はなく善悪を超えた意思の力に弄ばれる小さくかけがいのない命。今なら犯罪だけど。
わたしとわたしではない女…結局のところすべてが幻だったみたいな終わり方だけど、こういう人生は幸せなのだろうか。それと自分も誰かの犠牲の上に命を授かったのかと思うと疑問だし複雑な心境になる。ストレートにすとんと落ちない読了感。
かなたの子…これも日本昔話みたい。やはり亡くした子に囚われている母の未練。恐山のようなイメージの場所で我が子と再会しようとするのだが…。
巡る…読んでいると目がクルクル回るような錯覚に陥る。どこまでが記憶なのか不明瞭で話の本筋が見えなかったのが心残り。
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角田光代さんの作品は大好きでよく読んでいる方だと思うのですが、その中でもこの短編集は異色というか、とにかく怖かった…これはほぼホラーだ、と思いながら読み進めるのを止められない上質な怖さ。