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自分の体験談でなく、聞き集めた怪談集。
それはわかっていたつもりですが、書き方が一人称なので、すっかりカンチガイしてました。
どうりで、「私」だったり「俺」「僕」だったりするわけです。
「鹿乃牧温泉」「仙人の山」
人の世界が進出しつつある山でも、自然の畏れを再確認させてくれる話。
「異臭」「豹変の山」「ピッケル」「五号室」
人外の存在に触れることで、人外の世界であることを突きつけられる話。
「赤い靴」「古の道」
山じゃなくても、単純に怖い。
「呼ぶ声」「ツェルト」「終焉の山」
彼岸と此岸のあわせめの話。
水辺もそうだけど、山も虚実の境があやふやになる印象があります。水辺よりも、踏み入れた瞬間がわからない分、よりあやふやの感じが強いでしょうか。
「リフト」で迷うシーンが、その印象強いです。
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山の霊異記シリーズ3作目。
『幽』でも連載中で毎度楽しみにしているシリーズです。
山に魅せられた人々の口から語られる山での怪異の数々。
その時々で表情を変える山のように様々な印象を残すお話が読めるので、お気に入りのシリーズです。
「異臭」「呼ぶ声」「赤い靴」「ピッケル」「鹿乃牧温泉」「息子」が特に好みでした。
あとがきの中で"そんなものである"とされる出来事も、自分だったら、、、と思うと充分怖いのですが、そんなものなんでしょうね。
『幽』にて毎回楽しく読ませて貰っていますが、次の単行本化も楽しみに待ちたいと思います。
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読んでなかったので。他図書館からお取り寄せ。
山はあの世に近い感じがするので、こういうことも多いんだろうと。そして怖いよこのシリーズ…。
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登山やトレッキング、ハイキングすらしない私とは縁遠いかと思いきやかなり楽しく(?)読めました。
途中まですっかり著者の実体験がメインなのかと思い込んでたけど、どれも聞き集めた話だった…
怖い話ばかりではなくて、神秘的な話だったり、不思議な話だったり、ほのぼのした話だったりと様々なバリエーションがあって最後まで飽きなかった。
「呼ぶ声」「終焉の山」「鹿之牧温泉」とか怖くない系の話が好きでした。
山は日常と非日常、人工と自然、いろんなモノの境界なんだなぁ。
これを読んだからと言って山に登りたくなるようなことはありませんでした(笑)
でも山の温泉なら行きたい
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山は怖いけど、それは
まだまだ人間の力なんて及ばない
神秘の世界が残ってるからだと思う。
絶対一人で山に行きたくはないけど、
山に登れる人ってちょっと羨ましい。
まあ最近のクソ登山客にはアレですけど!
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久しぶりに怖い話を読みたくなったので、本屋で文庫本が平積みにされていたので読む。
先に「超常現象」で虫の知らせについて読んでいたので、著者が服薬をしなかったことで臨死体験(?)をする「境界線」には興味を覚えた。