学び続ける能力で食べていく
2006/09/18 21:55
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投稿者:MtVictory - この投稿者のレビュー一覧を見る
「座右のゲーテ」に続く「座右」シリーズ第二弾。福澤諭吉の名前や顔(一万円札)は知っている人は多いと思うが、いったいこの人物がどのような功績があったかを正しく知る人はどれくらいいるだろう。そういう私もほとんど知らない(慶應義塾の関係者の皆様すみません。「学問のすすめ」を書いたことくらいは知っている)。その諭吉の著書「福翁自伝」を種に、生きるヒントを読み取っていこうとした本。
諭吉は江戸時代末期の下級武士であったが、明治維新という激動の時代の波を乗り越え、明治になってからは官僚などではなく、ビジネスマンとして身を立てた。果たして諭吉がいったいどんな人物だったかを知るには、著者が彼をどのように評しているかを読むと分かる。実に出来た人物だったというのが印象だ。若くして悟りの境地に至ったかのように思える。それは特に精神性の高さを示す数多くの表現から感じられる。諭吉は自分自身で「精神がカラリと晴れた」と評している。無駄なことに悩まない、ためらいがない、負い目がない、遠慮がない、喜怒哀楽に振り回されない、自分の欲望に忠実、独立自尊、主体性、誉められて嬉しくもなく、悪く言われても怖くもなく、無頓着、などなど彼の人間性の高さを表す言葉は数知れず。
副題どおりの読後感
2008/12/29 12:21
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投稿者:ゆきはじめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
齋藤さんの著書には副題の付いていることが多く、然も本題や内容とは少し離れて独立していることが少なくないと感じていたのですが、この本では副題に読後感が集約されていました。
また、「あとがき」にあるように読む前と後では諭吉さんに対する印象ががらりと変わったことも確かです。ただそれは、座右に挙げられている齋藤さんの説とは少し違って、意外にワルだなあという点です。偉大な成果を残した人に対しては勝手に清廉潔白さを決め付けてしまいがちですが、ここではエピソードにしばしば出てくる諭吉さんのズルい言動とのギャップがワルという印象を残しました。
それでも、どこかの政党が一時使っていたキャッチフレーズのように「決断と実行」の人であったことは紛れもない事実のようで、副題に異論はありません。目的を達成したい、これが必要だと思ったらつべこべ言わず直ぐやるということですね。
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明治の偉人、福沢諭吉の生き方を、「精神はカラリ」「喜怒色にあらわさず」「他人の熱に依らず」「活用なき学問は無学に等し」など、わかりやすい言葉で説いたエッセイ。この本の諭吉ととても良く似た人を知ってます。
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人生に生かせるメソッドが満載。諭吉の生き方で関心できるところがあったなら、即実践してみよう。私自身は、語学の勉強へのモチベーションが上がった。
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人間は死ぬまで学ばなくてはならない。
生きていく上で、迷い悩みがつぎつぎのしかかってくるのが人間ですが、本来の目的を達成するには、迷いなんて時間の無駄だ!!
とシンプルな思考回路ができる1冊だと思います。
学ぶ姿勢とは、誰よりも地位などを捨て去り腰を低く教えを乞うこと。福沢諭吉という大人物でさえそうしている。これが本物のプライドある人なのですね。
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これ読むと、福澤大先生って本当に凄い人なんだなーと思う。
その一方で、今の慶應の気風を作り出したっていうのもわかる気がする。
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「勝者の思考」(財部誠一著)で、”これぞまさに座右の諭吉である”という文があり、なんだ”座右の諭吉”?????と思って読みました。よく福沢諭吉は現実主義で、仏様も使用しなかったと聞いていました。この本からその意味がよくわかり、なお、福沢諭吉は、ストイックなビジネスマンであるとおもいました。なしえたいことを考えて、それに最短の手段で実行してゆく、まさにビジネスの王道が彼の考え方に有ったと思います。
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『福翁自伝』をはじめ、福沢諭吉の著書をもとに、彼の人生観・処世術を分かりやすく解説。
精神はカラリとしたもの/喜怒色に顕わさず/浮世を軽く視る/血に交わりて赤くならぬ/他人の熱に依らぬ/世間に無頓着/運動体の中心になる/書生流の議論はしない/大事なのは「意味を解す」こと/活用なき学問は無学に等し/勉強法の根幹は自力主義/修業期間を自ら設定する/まず相場を知る/空威張りは敵/莫逆の友はいなくていい/極端を想像す/有らん限りの仕事をする/なぜすぐにやらないのか/時節柄がエラかっただけ/「自分探し」は時間の無駄/才能より決断/運動は米搗薪割/理外には一銭金も費やすべからず……
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考えても仕方の無いことは一切考えない。
受験勉強や大学の一般教養のような非実用的なものは何の役に立つのか。学問は自立の手段であり、実用に生かすことが大切である。「読書は学問の術なり、学問は事を成すの術なり。活用無き学問は無学に等し。」
自分の基本テキストを持つ。基本書を徹底的に身につけておくと、困難に見舞われた時言葉が返ってきて助けられる。自分の血肉とするべし。「絶対に覚える」という技にする読書と情報にする読書がある。
社会人になtってからの人間関係は、人から期待されないと増えていかない。人に強く求められる人間ほど、人間関係が広がっていく。自分が必要とされる人間になることが社会人としてポイントになる。豊かな読書経験によって魅力を作るべし。お客さん意識では学べない。自分の修行期間を設定するべし。明治の文明開化や戦後の復興期に比べると、平成の現代は、社会全体が共有しているミッションが少なすぎる。
20代の期間をどう過ごすかが人生にとって決定的なものになる。何かを始める時は何かをやめなければいけないという考え方はかなり日本人的である。
新しい物事を始める時はまずは相場を知れ。所属しているものがその人の偉さではなく、肩書きを取り除いた時にどれだけの実力があるかが大事である。組織にいても個人のプロジェクト意識を持つべし。
なぜすぐにやらないのか、時間意識を持て。才能よりも現実を切り開いていくことの方が重要である。決断を積み重ねていくことでしか現実は開いていかない。決断力は経験の積み重ねである。
下半身が鍛えられていない子供ほど体力が無く、気が散りやすく、結局は勉強も出来なくなっていく。きちっと立つ、座るという動作は大人でも出来ていない。「体育を先に」受験勉強に体育は不可欠である。肝心なのは余計なことはつべこべ考えず、やると決めたことは毎日しっかり大量にこなす根気を鍛えていくことである。
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皆さんは一万円冊の顔の福沢諭吉がどんな人だったか知ってますか?私は本書を読むまであまり知りませんでした。もう、からっとしてて、惚れ惚れするかっこ良さです。
本書は非常に読みやすく、すらすら読めます。本文中には珠玉のエピソードが詰め込まれており、どなたにも参考になるものがあると思います。特に、これから自分の道を歩んでいく若い人にはぜひオススメです!
これを読んで福澤諭吉に興味を持ったら、福翁自伝を読んでみるのもいいかも知れません。
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福沢諭吉は1万円にふさわしいとしみじみ感じます。
一生のあこがれとして、福沢先生を目指したいです。
文明論之概略や学問のすすめなど読むのは少々骨が折れますが、
この本を読めば分かりやすく解説してくれています。
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人生を見渡したときに、「あの時期、あの人に教わったことは自分の中に生きている」と思うような経験を持てることはとても幸福だと思う。
新しいことを始めれば、成功しようが失敗しようが、その経験は必ず人生の新しい扉を開く。やる前の人生と、やってみた後の人生は絶対に違うのだ。
自分はまずどう動いていくか。AとBではどちらを選ぶか。決断を積み重ねていくことでしか、現実は開けていかない。
「よしなさい、馬鹿々々しい。この中津に居る限りは、そんな愚論をしても役に立つものでない。不平があれば出てしまうが宜い、出なければ不満を言わぬが宜い」
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-ずばり、"学び続けている自分への自負"である-
?自分のアイデンティティーの拠所を見つける?無駄なことは考えない?相場(自分や物の価値)を知る?脱出する(自分の道は自分でデザインする)?尋常でない根気と集中力でやる?人との付き合いは腹六分目?最悪に備える?スピード感をもって決断する?自身の能力を奢らず、賤しまず?社会のことを考え、行動する...ってなことについて、「何を今更!」と思ったあなた!この箇条書き、読んだそばから忘れていくでしょ?この本を読むと、言葉が血となり肉となりますよ。それもこれも「カラリと晴れた精神の持ち主」諭吉の言葉の威力と、著者の齊藤孝が、現代の私たちの感覚にあうようスッキリ置き換えて説明してくれるから。二十歳のころにこの本があれば・・・。恐るべし諭吉&孝!(敬称略)
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この本読んで、福沢諭吉が日本に何をもたらした人なのかが分かりました。
彼のpersonalityにも注目です。
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自分にはこれしかない、という思い詰め方はしなやかさにかける。
ファッションなんてどうでもいい。勉強だよ。
自分は自分だ、というアイデンティティをどうやって保っていたかというと、学び続けている自分へのプライド。多くを学び続けることで他に寄りかからない個としての人格を保つ。それが本当の独立なのだという揺るぎない信念を持つ。
どうだ、物事はわかってみると造作もないことだ。
福沢は読書を中心においたからこそ見識があって世の中のために多くのことを成し遂げることができた。
読書を柱として人生を打ち立てるとこれほど豊かに生きられるというのを諭吉は見せてくれた。
社会人で勉強してもお客様にならない。貪欲になる。