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怖い(けど出来の悪い)絵本を読んでいるような感じだった。最初の方でおばさんと会うシーンが一番怖かったが、その後も方々で見つかるおばあさんの体の一部、特に○と○が見つかるところが物凄く気持ち悪く出色だった。後は、終盤での○○の存在とかが良かった。が、面白いのは全体の中でその4箇所だけ。あとは圧倒的につまらない。会話が破綻していたり、酷い擬音が使われている部分は逆効果。古い。ただ乱暴でいい加減な小説とも取れてしまう。登場人物の狂気性についても、ただ変なだけで浅い。この人は真に異常な人の心理をおそらく知らない。
個人的にはアマゾンで出てる¥1の中古を買えば良かったと後悔。読まないよりは読んでいたほうがいいと思うのは、友人と悪口言って笑い合うにはある意味最高の一冊だからだ。
現時点では著者の名前も覚えていない。次回作を探す気が無いからだ。奇をてらって成功(?)するのも一回限りだろう。二回目があったら素直に見直して買っちゃいますが。
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再読。
Amazonレビューなどは軒並み低評価だが、ラストのある人物の他人(自分以外の人間)に対する極度の無関心さとそれを異常と思いつつも諦観してしまっている様は現代を生きる人間の一面を極端だが描いているなぁと痛感した。
ホラー小説大賞だが、いわゆる直系のホラーというよりも人間が持っている不気味さをあぶり出した怪作。
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あはは。不条理ホラー。それだけかな。
さほど怖くもないしちょっとまとまりに欠ける感じ。
せめてもう少し読みやすければよかったと思う。
句読点とか読み仮名とか、わざとああしてるんだろうけど疲れた。
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歴代のホラー大賞作品より比較的会話文が多く、長編と言いながらも割と短いので、読みやすいかと思います。
ただ、その読みやすさが欠点にもなると言えます。
どうも、恐怖を安易に狙い過ぎてるのでは??
単語を繰り返したり、悲鳴でページのほとんどを埋める手法なんかはネット小説にありがちというか。。。
やはりそういった点では、歴代の作品と比べられてしまうのが惜しいなと思います。
***
この作品は、恐怖の追及というよりも、家族の在り方というか、『人間関係のモヤモヤ』を描く事に重点が置かれているのではと感じました。
タイトルにもなっているのに、従姉妹の紗央里ちゃんは家に居ない。叔母さんはなぜか血だらけだし、親戚一族はその後も何やら不審な行動ばかり。
少年はそれらに疑問を抱きつつも、その狂気をどこか受け入れてしまっている。親戚という微妙な関係故に、不審に思っていてもあまりつっこんではいけない、と、空気を読んでしまう。
そのうち感覚がだんだん麻痺し、新たに死体の一部を見つけても驚かなくなり、狂ってるものを狂ってると認識しなくなる。。。
終盤のある人物の発言にはゾクリとしました。
例え家族であっても所詮は他人なのだと。無関心になってしまうのは致し方ない事なのだと。
家族とは、なんだかんだで自分が一番かわいい「一人の人間」が「ただ同じ場所に集まっているだけ」なのではないか。
純粋に『後味の悪さ』を求めるなら、おすすめです。
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ホラーってなんだろうと、しみじみと思いました。
ホラーとは恐怖という意味。確かにそういう意味ではホラー小説ですね。
幽霊とか妖怪とか人外が出て来るだけが恐怖小説な訳ではないと知りました。
2006年日本ホラー小説大賞の長編賞受賞作品。選考委員のコメントには異常の視点で異常を描いたとありました。
ブクログの談話室の話題で後味の悪い小説で名前が挙がった作品で興味を持ったんですが、読む前に他の方のレビューをいくつか読みました。蛇蝎のように嫌い、他の人が手を取られないことを願うというものから、人間の持つ不気味さをあぶり出した怪作という評価まで様々。
文章は稚拙というレビューが多いですが、小学生の男の子の視点と考えるなら、私はまぁ、こんなもんじゃないかなと思います。ただ、それを鑑みても文章が壊れています。よく分からない繰り返しとか、お姉さんとの電話とか、紗央里ちゃんとのやり取りとか、どんでん返しでぶち切れちゃったお父さんとの会話とか。よく分からないと思うから怖い。理解出来ないこと=怖い=ホラー。
えぇと、最後に追記するならグロいです……。これから読まれる方、気持ち悪さとか不条理だけを味わいたい方はご注意ください。
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読み進むのに比例して不快指数が上がる上がるw
展開は淡々としてるけど、人をイヤ~な気持ちにさせる仕掛けが満載。
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賞とってるなら、それなりに面白いだろうと思ったんだけど、なんかモヤモヤしたまま終わってしまった。
うーん……?
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内容がどうこうよりも文体からして気味が悪い。
ここまで雰囲気が気持ち悪い文体は初めてかもしれない。
グロさとか薄気味悪さだけを求めるならオススメしたい一冊である。
句読点やら会話文での「?」などを用いていないのもその薄気味悪さの要因の一つであると考える
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日本ホラー小説大賞は当たり外れがあるものの、たまにすごい作品が出てくるので・・と思って手にとった一冊。個人的には残念ながらはずれの方に入る気がする。
主人公は毎年夏休みに行っている「おじさんの家」に今年も遊びに行くことになっていた。ただし、今年はいつもと違うのは仲の良い姉が遊びに行かないこと、そして「おじさんの家」にいるはずのおばあちゃんが亡くなっていること、だった。主人公は「おじさんの家」につくと主人公の親戚である沙央里ちゃんも家におらず、なにかおかしなことがおこっていることに気がつくのだが・・。
ジャンル的にはスプラッターホラーに入ると思うのだが、そんなに人が死ぬわけではないし、ぬめっとしたシーンを描いているのに表現としてはからっとしていたりと、不思議な味わいのホラー小説である。解説でも触れられていたが、登場人物みなが少しずつ狂っているというところが本書の一つの「御約束」のようになっていて、主人公もその流れの中で狂った視点から狂った世界を見つめている。
初めから終わりまで結局この話はなんだったのか・・ということは一切明かされず、最後は主人公が家にかえるところで物語は終了する。よくわからないなりにも最後は最後らしくまとめようとしているが、それでも正直この読んでいる時間を返せ、といいたくなるような気持ちになったのであた。
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【本の内容】
叔母からの突然の電話で、祖母が風邪をこじらせて死んだと聞かされた。
小学5年生の僕と父親を家に招き入れた叔母の腕は真っ赤に染まり、祖母のことも、急にいなくなったという従姉の紗央里ちゃんのことも、叔母夫婦には何を聞いてもはぐらかされるばかり。
洗面所の床からひからびた指の欠片を見つけた僕はこっそり捜索を始めたが…。
新鋭が描いた恐ろしき「家族」の姿。
第13回日本ホラー小説大賞長編賞受賞作、待望の文庫化。
[ 目次 ]
[ POP ]
異色ホラーということでいえば、矢部嵩さんの『紗央里ちゃんの家』。
真っ赤に染まった叔母さんのエプロン、家中に漂う異臭、見つけてしまった指の欠片。
夏休みに叔母さんの家を訪れた「僕」の視点で淡々と描かれていく、日常の中にあるおどろおどろしい不条理。
笑えるほど恐ろしい。
最悪だけど最高。
これは、正常な感覚を麻痺させる“魔力”を持った一冊です。
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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難しい言葉使う割には全体的な文章は稚拙で、変に倒置法使うわ、句読点ないわで読みにくすぎる。
ここまで読後感の悪い本は初めてちゃうかな。
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やべぇこれは。ホラーゲームをやってて、それをyoutubeで実況してるのを見てるような、微妙に他人事のような。そういう、なぜか分からないけど、でも自分は絶対に大丈夫っていう奇妙な安心感があるけど、でも怖いもんは怖い、ていうか気持ち悪い。稲川淳二も、怖いなー、嫌だなーって言わずにはいられない。不快だ。あーしかも夜寝る前に読み終わってもはや今晩悪夢を見ることは避けられない。しかしそれもまた大人の快楽の一つなのだ。ガキは小便漏らすからダメだ。
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姉が面白そうなキャラだったが不明なまま。 主人公も含め、殺人に対して無関心。 警察の件も解決せず。(殺人自販機⁉) 読みながら色んなオチを考えてみたが全く当たらず終了。 理解出来ないこの怖さ。
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実家にあったのを、いい加減気持ち悪いから自分で処分しようと思って持ち帰ってきた。全体的にやばいのは承知の上だが、…食べる系の話はやめてくれ~…生理的にきつすぎる。
実は意外とちゃんとしたミステリーの構造にはなっていて、見つかった体のパーツが誰のものなのか、被害者は生きているのか、何人なのか、とかの、バラバラ殺人ものでは定番の謎が提示されている。しかし、おばあさんか紗央里ちゃんかその両方か、という仮定で話が進んでいくのに、最後にいきなりおじいさんが出てくるのは唐突なのでは。しかも、話の途中に五体満足で登場しているのに、それは幽霊か見間違いと言われてしまうのはアンフェアなような。これは紗央里ちゃんが勝手に言っているだけで、やはり見つかったパーツの一部は紗央里ちゃんで、色々欠損した状態で生きているという方がホラーとして面白いと思う。
見つかったパーツの一部が紗央里ちゃんだとした場合、冷蔵庫にほぼ一体分のパーツがあったのでこれがおばあさんとして、残りが紗央里ちゃんだとすると、両手指全部と脚は少なくとも失っていることになる。内蔵が冷蔵庫と部屋の照明の2か所で見つかっているのでちょっと苦しいけど、これを合わせて一人分(すべておばあさん)と考えれば…。あと、舌と歯もあったけど、これはどっちのかわからないな。舌を切断されたら死ぬ気がするけど。最後におにぎりを食べるシーンがあるが、これも歯はなくてもなんとか飲み込むだけ飲み込めそうだが、舌がないとどうかな…。
病んでる感じの長い台詞が、ちゃんと読むと一応文法的にも内容的にも筋が通っているのがおもしろい。こういうのって、あえて文法も内容も支離滅裂にするのが普通な気がするので。
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何か仕掛けがあるような気もするがあるんだかないんだかかわからずじまい。
角川ホラー文庫を読んだのは15年ぶりくらいだけど、たまにはこういうのもいいか。