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佐々木譲の作品にしては、読みやすいと感じた一冊。ある程度、先のストーリが予測できるが、それでも、次の展開が気になるし、あっさりと裏切ってくれることも。
じっくりと読み返してみたい一冊。
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これも新聞書評に載ってたんだと思う。
書評ほど面白くなかったなあ・・・
なんか、主人公達に余り魅力を感じないんだよなあ・・・
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過去の迷宮入りの殺人事件を、自身の身の潔白のために解決して欲しいと言って来た元議員のために、再捜査することになった警視庁から左遷されてきた(?)水戸部と、その捜査本部にいて今は退職して相談員として参加することになった加納の二人が軸になって展開される刑事もの。謎解きという観点では、ちょっと無理からな感じが否めなかったし、ストーリー展開も、あまりのめり込むどきどき感がなかったかなぁ。でもまぁ、長々とした割には、そこそこ楽しめたので、★三つ;
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佐々木譲は、警察小説に活路を見出し、今や、次々と個性的な警察官を世に送り出している。『うたう警官(文庫化時なぜかスウェーデンの名作シリーズの雄編と同じ『笑う警官』に改題)』では、道警裏金問題を内部から抉る正義の警察官たちの一団を描き、『制服捜査』では道警裏金不祥事の煽りを食って十勝の駐在警察官になった元刑事の活躍を描く。『廃墟に乞う』では心的外傷後ストレス障害を煩っている休職中の刑事の活躍を。そして本書ではまた新たなアイディアへの取り組みを見せるのである。
本書は、今流行りと言っていいだろう、コールドケースを扱う特別捜査官の活躍を描く。殺人の時効が廃止されたこと、科学捜査の進歩による再捜査の意味が認められていることから、過去の未解決犯罪を掘り起こして再捜査するチームがここに出現する。正直なところもう少し主人公の境遇にパンチが欲しかったのだが、とりあえず上司に逆らって謹慎中であるという反骨の刑事・水戸部を主人公に据えているところが佐々木譲らしい。
こちらの舞台は、四谷荒木町。かつての花街に起こった古い事件を調査するのは、謹慎から復帰させられた水戸部刑事と、かつてその事件を捜査した加納という退職刑事との二人だけ。警察という組織が形だけとりつくろったような捜査部門作りである。そうした組織に対して、個が意地を見せるというのも、何となく佐々木譲の構図である。西部劇スタイルの蝦夷荒野節を唸るこの作家の正義感の面目躍如たる設定で物語は走り出す。
過去の事件を掘り起こす捜査をどう描くかというところが小説の要となる部分であると思うが、毎日の水戸部と加納のやりとり、業務分担してゆきながら、お互いの性格や度量を測ってゆく様子などが、男の世界という空気で、なかなかに人間臭く、興味深い。荒木町に生きる人々の精一杯の様子が、街の歴史を掘り起こすことによって描かれるあたりも実にいい。
加納の動きが最後にはこの物語の肝になるのだが、最後までこの加納という老刑事と若い水戸部との人間臭い交流や距離感が本書の読ませどころとなって、なかなかに渋く、そして哀感溢れる情緒的な作品となっている。『地層捜査』という不思議なタイトルがいつの間にかこの捜査にしっくり合って見えてくるのも、この小説の視点、切口など、個性的で新鮮であるところに結局は落ち着いてゆくのか。
シリーズとしてどう定着させるかは、難しいところだと思うが、北海道警察小説の雄と見られる傍ら、この作家は警官三部作で東京を背景に傑作を書いてもいる。是非とも期待したいところである。
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これも読ませます。
相棒の相談員が良いですね。
終わり方がなんともいえず、切ないです。
このシリーズ楽しみです。
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おみやさんっぽい話。
道警シリーズに比べてちょっと物足りなかった。
四谷の花街など、
色々と気を引くワードが散っているのは
個人的に気になってしまった。
地図と照らし合わせて読むとまた面白いのかもしれない。
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他の作品に比べると物足りない感じがした。街の有力者から、自分が疑われている15年前の殺人事件の真犯人を再捜査してほしいと警察署長へ話しがあり、その命を受けて若い捜査官と警察を定年した相談員が捜査していく。設定は面白いのにあっけなく犯人が見つかって、最後もスッキリとまとまってしまった。読みやすくはあったけど…
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相変わらずの佐々木節。警官の矜持や罪に対する市井の思いやら。郭の風景が浮かぶ。荒木町の地図を片手に、読了。ちゃんと実在する場所なんだから地図をつけてくれたらよかったのに、と佐々木作品に限らずいつも思う。お願いしますよ、出版社さん。
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捕物帖は、江戸情緒を描く季の文学というが、警察ものは東京風俗を描く地理の文学。荒木町を訪れてみたくなった。
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佐々木譲氏の得意とする警察もの。
時効が無くなり、いつまでも犯人を追い続けることが出来るようになったが、
流石に効率性の問題もあり、いつまでも捜査本部を設置し続けることは出来ない。
そんな中ふとしたきっかけで再捜査をすることとなり、
たまたま干されていた刑事に白羽の矢が。
定年を迎え相談役という立場の元刑事とともに事件解決に取り組む。
地主であった元置屋の女主人が殺された事件であるが、
戦後の混乱の時代、バブル時代、地上げが横行した時代と
歴史を掘り下げて、解決へと繋げる。
アンテナを張っておかないと気づかない繋がりが事件解決の糸口に。
なかなか興味深いお話でした。
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未解決で終わった事件を、上司のキャリアに逆らい謹慎となった警視庁若手の刑事が、送り込まれた新しい部署で探索を繰り返し事実を掘り起こしていく地味な作品。相方となる所轄を定年した相談員とのやり取り・聞き取り関係者が余りにも多く把握しにくく昨夜は読書中珍しく寝落ち…。事件当時の捜査で掴めなかった事実を、過去から掘り起こすという「地層捜査」タイトルと内容は結ぶつくが、内容は他の作品では短い報告で済まされる事が、詳しく書かれているだけでミステリー感もなく、未解決事件+αは解決したのだが読み終えてため息。
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時効撤廃を受けて設立された「特命捜査対策室」。
たった一人の捜査員・水戸部は退職刑事を相棒に未解決事件の深層へ切り込んでゆく。
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捜査1課所属だった水戸部の事件
杉原を殺した犯人を上げろと。
水戸部と同期は、中島。
また出た中島。
佐々木は、事件の現場重視。
地理にこだわる。詳細説明有。
それも、現在と多少違う15年前の現場の様子。
まぁ、おもしろかった。
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やたら土地の詳細描写が多い、でもそこまでおおすじには関係ない。
ちょっと捜査が地味すぎるし、警官が遭遇した事件を、何十年も前のもで小さなやつを全部記憶してるなんて考えられないが、実際どうなのかな。
あえてこういうシリーズを作ったならまあいいんでしょうけど、盛り上がりにかけるのは事実。
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主人公の水戸部が淡々としているせいか
物語もとても淡々と進んでいきます。
地元の有力者の一言で再捜査が決まった
15年前の未解決事件
容疑者もいない、グレーゾーンの人もいない
捜査はもっぱら地元の人達への聞き込みが
カギとなります、ただそれだけで
確信へ近づいていく感じに物足りなさも
感じましたが、
別の角度から見えてくる景色
15年という年月が人の埋もれた感情を
掘り起こしていく過程はおもしろかったです。