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面白いのか?
登場人物が多く、どうも流れが掴みきれず楽しめていない。
ワルワーラ夫人の愛する息子ニコライはだいぶ破滅的な性格。彼がちょっとキスをしたことで可哀想な14歳の女の子が自殺してしまい、その娘のことを考えているニコライが悪霊に取り憑かれてるみたいだなあ、と思った。
でも巻末の解説では、ニコライとピョートルが悪霊だ、と書いてあった。
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俗悪と悲劇を結びつけるために多大な労力を要したであろう作品であり,構造を把握するだけでも複数回読まねばならないことは決まっている。その中で訳者による解説は心強い。
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ドストエフスキーの最高作だと感じた
他の作品の神とロシア人の信仰問題が
どぎつくなく、センチメンタルが薄いのがよい
帝政から社会主義へと向かう時代の
それぞれの世代が描かれている
女性がドストエフスキー独特の性質をつけられててわかりやすいが
男性たちの本質や言動が熱に浮かされてるようでおもしろい
他の作品には感じなかった現代社会との関連性もあり続きが楽しみだ
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一巻では何が起きようとしているのか分からなかったが、二巻でようやく把握できてきた。気づいたときにはもう遅いという事態になりそうだ。
二巻なのに登場人物がどんどん増える!でもその分人物像に深みが増すので、なくてはならない人々なのだ。
主要人物は誰も彼もが拗れた事情を抱えていて、敵か味方かと簡単に振り分けられないリアルな複雑さがたまらない。社交界のしがらみや利害関係、親子の不和など、人間関係に読み応えがあると感じた。
チーホン神父とニコライの会話が特に面白かった。自ら破滅に向かおうとするニコライと、別の道をすすめる神父。罪というものの捉え方と、自分を許し他人に許してもらうことが人生にどういう意味をもたらすのかを考えてしまう。