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孤独にさいなまれながら、誇り高く生きる少年の話なんですが、久しぶりに涙ぐんだ作品でした。
電車に乗りながら読んでいたんですが、何度も涙ぐんでやばかったです。
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ジーン・ポーターはアメリカの作家で、1863年生まれ。
博物学者として蛾や蝶にも造詣が深く、採集のために通ったリンバロストの森を舞台にして書いた、この『そばかすの少年』が200万部を超えるベストセラーとなり、その後に書いた姉妹編といえる『リンバロストの乙女』も多くの読者を獲得しました。
大好きな作品です。
片腕を失くした痛々しい姿で孤児院の入り口に捨てられていた赤ん坊。
名前もわからず、その容姿から「そばかす」とだけ呼ばれていた少年が、原始の姿を残したリンバロストの森で初めて人間らしい扱いを受け、森の番人として木材会社で働くことになる。
そんな少年の前に突然現れた少女は、まさに天使のようで、そばかすはその少女を「エンゼル」と名付けます。
私は角川文庫の村岡花子さんの訳した本を持っていますが、今回翻訳に挑戦したのは鹿田昌美さん。
光文社の古典新訳文庫には期待していたんですよね。
美しいリンバロストの森で蛾や蝶を集めて学費を稼ぐ少女エルノラの物語、『リンバロストの乙女』もぜひ出版して下さい!
蛾の中で「詩人の王」と呼ばれるシセロニア・レガリスが殻からはいだし、しだいに羽を広げていくシーンなんて、何度読んでも感動します。
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読み終えて思ったこと。
これは、森の小説だなあということです。
こんなにいきいきと森が描けるのは、作者のジーン・ポーターが室内でせっせとストーリーを考えて書く作家さんでなく、博物学者として毎日森を歩き森を探求し森とともに生きた人だから。読んでて森のにおいがしてくるような、そんな小説です。
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主人公は初め何も書かれていないノートでした。次第にノートは埋まっていき、それに関わった人みんなを温かくしましたとさ。
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生まれてすぐ、右腕を切り落とされ、孤児院に捨てられ、自分の名前すら知らない少年そばかす。
やる気を買われ、恐ろしいリンバロストの森の番人として彼は人々の信頼や愛を勝ち取っていく。
自然の美しさ、野鳥たちとの触れ合い、恐ろしいガラガラヘビや泥棒。
愛に餓えた少年の成長が豊かに描かれます。
アイルランド人らしさ、が随所に表現されるけど日本人の私からするとよく分からない。こんなに立派で気高く、勇気とユーモアに満ちあふれた気質がアイルランド人らしさなら、アイルランドに移住したいけど。
そばかすも凄いが、何よりエンジェルの天使っぷりがすごい。完璧すぎるやろ…。
ジブリあたりで映画化してほしいです。
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なんというか…人間賛歌?というか、人間の本質は善である!
みたいな印象を受けた。
後半あたりから、マ、ジ、かー!!!!
みたいな展開で、ひねくれてしまった身としては、ふうむ…
という感じだったけど、
前半のサラとのやり取りで心から涙垂れました。
出てくる人々が魅力的なのは間違いない。
そばかすの気高き魂に敬意の念がわきます!
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そばかすが生まれながらに持った勇気と誠実さで周りから愛されていくのは読んでいて気持ち良かったし、エンジェルと結ばれるのも良かった。
けれど、そばかすが結局貴族の生まれであったり両親のいきさつはできすぎかなと。そばかすは自分の生まれを恥じていて、貴族の生まれだったやった!と終わるのは、結局身分がすべてなのかと疑問に思えてしまった。
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貧しく痩せこけ、右腕が不自由で顔にはそばかすの少年が主人公。訳ありで孤児院で育った少年が材木商のところへ仕事を求めてくる場面から始まります。
アメリカの湿地帯で片田舎が舞台。
正直者で純朴な少年と大自然に囲まれた風景がほっこりさせてくれます。
事件がその後あったり、出生の秘密があったりと先が気になる展開で読みやすかった。
名作系の出生の秘密とか言うとアレですが、韓国ドラマ系が好きな方にウケるかな。
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100年以上前に書かれた古典文学であり、大筋はハッピーエンドをはじめから予感させるような王道な児童文学的なストーリーです。個人的に好きです。リンバロストの森の自然描写が素晴らしいのと、誠実な人間性が人を引きつけること、家族愛、恋愛の表現の素晴らしさに読んていて心洗われました。
自分の出生を知ったそばかすがやや尊大な態度になった気がしたが気のせいか。何れにしてもこの時代の価値観、由緒ある血筋や財閥への強い憧れを示す考えに基づく展開に思えた。
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材木会社の支配人・マクリーンさんが出会ったばかりの孤児「そばかす」に、敬愛する亡き父親の名前をあげる場面が一番好きだな。
ボーイ・ミーツ・ガールや貴種流離譚的な展開、血縁信仰っぽい考えがかなり旧弊に感じて、読むスピードが落ちた。
最終章はマクリーンさんとの会話で終わるから最後まで読んだ甲斐があった。
マクリーンさん、大人気キャラだと思うんだけど、スピンオフ作品ないの?