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これのどこが名作かというと、追い詰めて混乱している人間の心理描写が非常に真に迫っているというところではないだろうか。一見して気の良い人間の腹が立つ面もちゃんと書かれていて、リアル。
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新訳と聞いて
かねて読みたいと思っていた
長編をとりかかりましたが、
1巻は
すらすらと読めて、偏屈な主人公の心の葛藤などは
読んでいてとてもおもしろかったです。
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犯行のシーンが結構生々しい描写で驚いた。
全体的に貧しくて息苦しくて不衛生な雰囲気が伝わってきます。
ラズミーヒンまじイケメン
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110204*読了
ドストエフスキー作品は、昨年読んだカラマーゾフの兄弟に続いて2作目。文学的なことはわからないけれど、ドストエフスキーの作品はおもしろい。はまりこんでしまって、何をおいても読まずにはいられなくなってしまう。続きが気になりますが、図書館で借りているので、今度行ったときに2巻があるかどうか。ドストエフスキーといえば犯罪小説なんですね。知りませんでした。よくこんなに長々と1つの犯罪にまつわる話を書けるなぁ、と脱帽です。回りくどいところが魅力ですよね。狂ってるところも大好きです。
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“一つの微細な罪悪は百の善行に償われる”
独自の思想を持つ貧しい元大学生ラスコリーニコフは金貸しの老婆を殺害し、荒んだ世の中の為に役立てようと計画する。
誰もが題名とあらすじは知っている世界的名作と呼ばれる大作にトライ。
登場人物の名前の複雑さと長さに返り討ちに。
主人公の名はロジオン・ロマーヌイチ・ラスコーリニコフ。
第三者の視点で描かれる本編中では主にラスコリーニコフと表記される。
~ちゃん。~っち。~さん。
と日本に愛称や敬称があるように、登場人物により彼の呼び名も変わる。
ロジオン、ロージャ、ラスコリーニコフ・・・。
これが全ての人物にも当てはまるからさぁ大変。相関図が必要。
ラスコリーニコフはプライド高き元法学生。貧困の為に休学し、家賃滞納中のボロアパートで寝起きしている。
“ひとつの罪悪は、百の善行に償われる”“凡人と非凡人”という独自の思想、理論を持つ彼はある日、傲慢な金貸しの老婆の存在を知り、本当に必要とされる場所にお金はあるべきで、使用されるべきであるという考えに至り、入念な準備と偶然の産物により老婆の殺害と逃亡に成功する。
しかし、無関係であったはずの第三者まで殺害するはめになり、彼の罪意識は理論の壁を超えてしまう。
自分の犯した行為と正義と信じた思想に一喜一憂するラスコリーニコフは隣人、友人、母と妹、娼婦や判事と関わりを持ちながら常軌を失っていく。
ラスコリーニコフが強大な罪の意識を背負い他者と交わるクライム・サスペンス要素あり、貧しく、不幸でありながら聖女のように生きる妹、ドゥーネチカや娼婦のソーネチカとの愛の物語要素あり、証拠のない事件をゼロから追及する判事ポルフィーリィとの心理戦要素あり、現実にある矛盾を突いた社会批判的要素ありの盛りだくさんの上・下巻。攻略には諸々の事情で時間がかかる。
カミュの「異邦人」ほどの衝撃こそないものの、一個人が殺人に至るまでの経緯や心情が生々しく事細かに描写されるため、読み手もすっかり罪と罰を背負わされる羽目になる。
世間一般で言う「罪」とは何か。「罰」とは何か。
幸せを求め真っ当に生きることの難しさ。それを端から見る愚かしさ。
母子の関係。友人の思いやり。他者の追及。
じっとりと汗を掻きつづけるような果てない潜伏期間はいつまで続くのか。
罪と言う横軸と、罰と言う縦軸の交差した場所で苦悩の直射を浴びる主人公への救いは、果てのない償いしかないのか。
では償いとは何か。
回転下降していくラスコリーニコフに相当の報いと僅かな希望が残されるが、当時と現代では今作の受け取り方が違うかもしれない。
罪も罰も感じられない現代のラスコリーニコフ達には決して与えてしまいたくない希望。彼らには大盛りの報いを。
フョードル・ドストエフスキー その他の著書
・虐げられた人びと
・カラマーゾフの兄弟
・白痴
などなど。
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歴史に出てくるような名作は読んでおかなくてはと思い、手にした本。
ロシア文学ってどす黒くて重苦しい。
1巻の1/3ぐらいまで読んだあたりでようやく感覚がつかめてきて、サクサクと読めるようになりました。
これはこれで、こういう世界観なんやなと思いながら読み進めてます。
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年を重ねてそれなりの人生経験を積んで、ようやく本書の内容に共感できるようになりました。苦悩する主人公の姿に自分の姿を重ねつつ一気に読了しました。
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「新訳」と云う、魅惑の二文字に誘われ購入 ⇒ 失敗
最近、この手の詐欺まがいの被害に遭うことが多くなりました
それでも、日暮雅通様や村上春樹様のように、素晴らしい「新訳」を味あわせ、愉しめさせていただけることもある訳で…
尚、当然のことながら、<2>巻以降の購入予定はありません
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自己と他者が客観的かつ、
人間の心の奥底に住む闇、
超えてはいけないボーダーライン。
そして人間の再生が描かれた、
人生において読むべき本である。
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小学生のときに読んだけど、さすがにその記憶をひっぱってきてレポートは書けなさそうだったので(笑)課題のためにあらためて。私はこの新訳が苦手だ…!と最初に思いました。分かり易くを心がけてるのかな、なんだか変にやわらかくてうざったく思えてしまう。心理描写とか、哲学っぽい物言いとか多いので尚更。ただやっぱり内容はさすが。ラズミーヒン好きです。2巻以降も読んでいきます。
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不朽の名作が読み易い新訳で。
ピカレスクに憧れる気持ちはわかるんだが、良心に潰される。。という気持ち、もっと良くわかる。
リスクが顕在化する前後で、メンタルが同じでないことは、それまでわからない。だからといって、リスクに回避的になるのはもっと危険なのだが。。
当時のロシアはこんな人ばっかりだったのだろうか。。だとしたら凄まじいな。
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高校生のときに手をだして挫折した名作。読み易い新訳がでたとのことで、友人から借りて。しょっぱなから悩んでる、ほんとに凄まじい。読みやすくなってるし、さすが名作おもしろいので、さくさく読めちゃうのかと思ったけど、重たすぎて数ページ読んでは顔上げて息継ぎして読み続ける感じ。すごいパワー。巻末の読書ガイドが当時の時代背景、信仰、精神など解説されていて、読解が深まりそう。ありがたい。
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終わったー
エピローグは、もう目がうるうるして、だめでした。
ソーニャが読み上げるラザロの復活のシーンが震える。
ぼくは、ラスコーリニコフがいとおしくてたまらない。
そして同時にスヴィドリガイロフも。
誰しも持つ人間の選民思想を、ラスコーリニコフは実際に、そして最も残酷なやり方で体現した。自分の持つ信念にしたがって。
しかし、彼はナポレオンではなかった。その人間的な弱さ(信念は相変わらず揺るがないが)にも魅力を感じる。そして、最後に訪れる復活。心からの祝福を送りたいと思った。
一方、スヴィドリガイロフの方も、僕は大好きです。というか、肩入れしてしまいました。悪というか、素直なんです、ほんとに。
魅力的なキャラクターや場面が多すぎて多すぎて、本当に楽しい時間を過ごせました。
すごい小説でした、やっぱり。
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挫折しつづけてきた名作『罪と罰』。
外大・亀山先生の新訳ということで衝動買いしたまま、ずっと本棚にさしっぱなしだったのを久しぶりに取り出しました。
貧困。悲劇。邪推。懊悩。
やはり、あのシーンにはひきこまれるなあ。。ぐいぐい!
思わず鼻息荒くなりますね。
ラスコーリニコフーーーー!
とりあえず、
最後までいってみます。
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同じ著者の「カラマーゾフの兄弟」が、世界文学の最高峰!と呼ばれているのを何度か目にしたことがあるが、私は、この「罪と罰」のほうが断然、好きです。 鬱屈した若者の犯罪に向かい、犯し、逃げ、苦しみ。。。という様々な心境が生生しく描写されています。