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阿川弘之氏の本です。
近頃では娘さんの方が有名になり、阿川弘之?ああ、作家の阿川佐和子さんのお父さんね、と言われ苦笑したなどと言う記述をどこかで読みました。あ、まんぼう先生との対談を読んだ時だったかなあ。
文章が上手な方だ、と言うことは色々な方が示唆しておられますが実は著作をきちんと読むのは初めてかも。百閒先生の阿房列車にちなんでいるということでとりあえずこの本から読んでみようと思いました。
海外旅行に行ってとりあえず悩まされるのは交通手段のわからなさではないでしょうか。
タクシーに乗ったって目的地がきちんと通じるかわからないし駅では切符の買い方から降りるところまで全て皆目見当がつかないしバスなんてのものは日本でも知らない土地だと乗り方・お金の払い方からして全て異なっており到底旅行中などに活用することは考えられない小心者の私ですからこの本を読んでとりあえず凄いなあ…と感心致しました。作中にもありますが発展途上国では汽車と言うものはどちらかと言うと貧しい人が乗るものであり、富裕層は自家用車もしくは飛行機での移動がもっぱらだそうです。
そういえばアメリカにいるときにメトロを使うと言ったら驚かれたことがありましたっけ。
DCは比較的安全な場所でしたがそれでもメトロの駅はなんでこんな辺鄙なところに?と思うような場所に作られているケースが多く、何でも駅が出来ると不良がやってくるので地域住民に反対されたなんて話を聞いたことがあります。(むか~しの日本でもそうだったみたいですね。今はそんなことは無くむしろ新幹線の駅を作ろうと政治家が必死になってるみたいですが)
話がそれましたが遅れるのが当たり前、無事に着くかどうかも微妙な異国の長距離鉄道を嬉々として乗っていらっしゃる様は凄いなあと思いました。やってみた…くは無いかな。私はちょっと怖いかも…。でもそのうち機会があればイギリス・フランス間とかは列車で渡ってみたいかも。(その前の飛行機で挫折する可能性大ですが…)