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紙の本
体制側の新主人公
2015/09/16 09:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
水川徹紀は、何かに一心に打ち込むことを忌避している甘栗浜高校の一年生監査委員だ。姉の自由気ままな生き方に反発し、無難に平凡に生きて来たのだが、幼馴染の植村克美などから見れば、もったいないとも思う。
それなのに、面倒くさがり屋の監査委員長の桐生信士から、執行部長の的場咲夜から命じられた部費流用疑惑の調査を申しつけられ、協力を申し出て来た「星の女神」上原莉梨子と調査をすることになる。この莉梨子は、刑事ドラマに傾倒し、ウサ耳スキルをマスターするのに余念のない、徹紀の苦手なタイプに思えた。
莉梨子の友人の今井静から頼まれたこともあり莉梨子の暴走をいなしながら、友人の松前要一や加藤博文にからかわれながら、委員長の帳桂子には叱責されながらも、段々と真相に迫っていく。そこにあったのは、彼が当初考えたような不正ではなく、単純に排斥することも憚られる様なシステムだった。
時系列的に言うと「太陽の女神」御神楽あやめが副会長に、神庭幸宏が生徒会長に就任して初めての予算委員会の直前。まだ彼らは一年生で、「月の女神」凪原ちえや「雷の女神」天ヶ崎泉、「氷の女神」神庭美冬もほんのわずかに登場するが、本編の登場人物たちはあくまでも舞台の一部であり、本編では活躍の機会が与えられなかった女神様が今回のヒロインだ。
神庭幸宏とはまた方向性が違うけれど、周囲と自分の生き方に悩み続けるという意味では一緒の主人公が、新たな友人と出会って学んで行く物語の様だ。続編あり。
紙の本
予想以上に面白い外伝は本当にシリーズ化するのか?
2012/07/13 22:43
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る
外伝と言えば、これほどの外伝もないくらいな外伝である。生徒会長選挙も終わった冬の頃にあった「裏側の物語」と言える。それなりに主要メンバーも顔を出すが、その大半は台詞すらない、紹介程度の扱いであるため、「表側」のスピンアウトを期待するとがっかりしてしまうであろう。しかし、別の生徒達による同時期のアナザーストーリーとしては実に良く出来た作品である。用いているネタと会話の妙がとても面白く、いわゆる「野郎共の、無駄に溢れまくり、弾けまくる煩悩的青春(笑)」がステキに描かれている。
ただ、ひとつだけ重箱の隅突き程度ながら気掛かりと言えば、『不正流用』という本作の根幹を成す展開の結末については、あまりに理想的過ぎるが故に、現実でもこれにより肯定的解釈が可能なのか?との憶測を生み出し兼ねない気がしないでもなく、これをフォローする一文があってもよかったのかな?と感じた。
物語を追うほどに無関係に思えてくる階段が、全く異なるアプローチで登場してくる秀逸さもあり、これが伏線となって今後に続く含みも持たせているだけに、続きが読みたい作品と言えるだろう。『テツ&リリー』の今後が楽しみである。
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