紙の本
スペイン以後のメキシコ
2020/04/05 00:42
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投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
スペイン征服前のアステカ帝国やマヤ文明については著名だがスペイン以後のメキシコの歴史はほとんど知らなかったので興味深かった。
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「太陽の国」「仮面をかぶった国」と陽気な顔とそれに似合わぬ混沌と混乱の歴史をたどった国メキシコの通史です。メソアメリカの諸文化からコルテスによる「征服」、イダルゴらによる独立運動から「建国の父」フアレスらによる保守派と自由主義派の抗争「デフォルマ戦争」、夢想家マクシミリアン1世による空しき帝政、再びフアレス政権、そしてディアスの独裁、「象に戦いを挑んだ細菌」マデロ、メキシコ革命を駆け抜けたパンチョ=ビリャやサパタ、そしてカランサ、カルディナスと、さまざまな英傑達がちりばめられてます。一般向けのメキシコ通史がほとんど無いためこういった本は重宝しますが、ただちょっと個々人の動きが分かりにくいような気がします。もう少し一人一人の人間を焦点を絞って書いてもらうと読解力の乏しい私にはありがたいと思います。それにしても、「アメリカに最も近く、天国に最も遠い国」という形容は、メキシコが背負った、陽気なメキシカンの仮面のしたに隠された“何か”を感じさせてくれます。
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成熟した国となるまでの苦労の記録。個人的にメキシコ人は好きなんだけど、メキシコという国で考えるとどうなんだろう。
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メキシコに旅行に行く人には絶対お勧め。
本当に面白い。
たくさんの人間たちによって、
歴史がつくられ、国がつくられ。
メキシコというとても特殊な国、文化、民族。
すごくよくわかります。
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2010年8月16日読了
メキシコの歴史について、概説的に記述した本。特に、1820年の独立以降を、主要人物を中心にして記載している。メキシコが国としての独自性をだしていくところがよくわかった。
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メソアメリカ文明圏のはじまりからスペイン人に征服された時代、独立革命、レフォルマ戦争、ベニート・フアレスの時代、ポルフィリオ・ディアスの時代、を経てメキシコ革命、さらに2000年、一党独裁を続けてきた制度的革命党PRIが、国民行動党PANに敗北するまでを、他の歴史家の観点も参考にしながら概観したもの。
メキシコに旅行に行き、テオティワカンやツェツェンイツァ、ウシュマルなどの遺跡を見てきたので、興味を持って読んでみたが、古代文明の部分は1章だけだった。あとはスペイン人がやってきてから植民地時代の話も興味深く、ラス・カサス神父の『インディアスの破壊についての簡潔な報告』も、岩波文庫でたまたま見つけて買ってみた。あとの1810年以降の政治史が9章中の7章を占めているが、ぱっと読んだだけでは分かりにくい。けど要するに、保守派と自由派の間で内乱が続き、貧富の差が激しく資本主義も成熟せず、アメリカやフランスから干渉され、そんな中で、本書の副題である「太陽の国の英傑たち」がかわりばんこに出てくる、という物語であることが分かった。ヨーロッパの歴史にも随分関係ある部分があり、ヨーロッパの政治史に興味がある人も面白く読めると思うが、そうでもなければあまりピンとこない。(10/10)
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マヤ、アステカに知られる先住民の時代からスペインの支配、アメリカの干渉など他国に翻弄されながらも「混血」としてのアイデンティティを築いてきたことが現在のメキシコの根本にある。あまりの革命の多さに驚いたが、民族性に拠る所があるのだろうか。
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様々な英傑たちの生涯とともに、メキシコの独自の文化と歴史の成り立ちがわかりやすく説明されている本。長短関わらず、メキシコに行く機会がある人は必読。
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新大陸の発見から、近代まで、怒涛のメキシコの歴史を一望することができる。メキシコ人の微笑みの仮面を一枚ずつめくることで、複雑で痛みの多い歴史が少しわかった。
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あまり知らなかったメキシコの歴史が概観できます。
メキシコと言えば、マヤなどの古代文明、陽気なマリアッチ、テキーラ、ソンブレロなどしか思い浮かびませんでした。
仮面をかぶった国、重層的な民族構成や文化をもつメキシコの素顔が見えます。
マヤやアステカから、スペインの植民地時代、レフォルマ戦争、メキシコ革命から現代までを概説し、同時にそれぞれの時代の英雄たちも紹介しています。
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古代メキシコ文明を深堀りする読書の4冊目。
コルテス征服以降のメキシコを辿りながら、現在への影響を見てみる。本書曰く、その後のメキシコはスペインからの解放や自由主義などのイデオロギー主体の闘争に見えて、実態とその後の行動は、誰が権力を掌握するか、が、中心に見える。
古代文明、スペイン統治、独立戦争、革命、アメリカの影響、、、連続というより多層化する歴史に加え、スペイン人、現地生まれのスペイン人、先住民、労働力として連れてこられた黒人、それらの混血、という複雑な人種構成。こりゃまとまるのも大変だ。今のメキシコは、数々を乗り越えた姿何やなぁ~。