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人から薦められて初めて読んだ有吉作品。流石に古臭い感じは否めないけれどリーダビリティの高さには脱帽。
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宝石の本を読んでいて、この本がいっぱい宝石が登場してきてオススメと書いてあったのがきっかけで読みました。
悪女の世界にぐいぐい惹き込まれていきました。
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■説明
貧乏に生まれた女性が手腕によって大金持ちになるが、謎の死をとげる。
その彼女に関連した人の証言。
■感想
何がおもしろいか といわれると説明が難しい。
ある女性について、関わった人たちの証言が次々と載っているだけである。
その証言が一人一人微妙に違う。
それによって、読み手は、彼女はどんな人だったのだろうと想像をめぐらせる。
結末まで読み進み、たぶん、読み手によってその「悪女」の評価が違うであろう。
実社会では、これほどまで極端な人はたぶんいないだろうと思うが。。。
彼女は、とても頭がよい。くるくるとつじつまの合うように嘘をつき分ける。
本を最後まで読んでも、どれが嘘でどれがまことか こちらのほうが目がくらむようだ。
とっさに、真実をつきつけられ身動きがとれなくなっても、取り乱すこともなく平然と居直る。
その言い訳がまたうまい。小気味のよいほどである。
私には到底できない芸当なので、ある意味尊敬に近い思いも抱きながら読み終えた。
ただし、実際彼女がいたとして、知り合いにはなるのは怖いな。
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大好きな有吉佐和子さんの本の中でも大好き♪
いろんな人の目から語られる主人公。いろいろ言うより・・読んで欲しい1冊。
でも、好き嫌いはわかれるかも?
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証言者1人1人がヒロイン・鈴木君子について語る小説(ミステリー?)。しかし、読んでいるうち、というよりは証言のみでしか登場しないヒロインの振る舞いを読み進めていくことで、各人物の証言を統合してヒロインを作りあげるというよりは、各人物全てがヒロインに騙されているんじゃないかと感じてしまう。そしてヒロイン像は読者である僕のイメージの中でどんどん加速していく。
すごい小説・・・何度でも読み返したくなってしまうけど、たとえ読み返さなくても思い描ける。そんな小説。
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もうとにかくすごい!
こんな女性になってみたい♪
・・無理だなぁ・・・
人の多面性・・というのを超越している。
高校時代から、現在にいたるまで私の和書NO1の1冊。
有吉佐和子さんご自身の不可思議な最期もなんだか連想させてしまう本です、
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証言する一人ひとりの話にどんどんのめり込んでいきました。今世間でいわれている“小悪魔”じゃなくって、ホントの“悪女”です!
読み始めると止まらなくなりました。
また読み返したいと思う一冊です。
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学生時代に読んで、面白かったので最近読み直した。やっぱり面白かった。一度の妊娠で、いろんな男性に「あなたの子だ」と告げて逆手にとるなんてとにかくすごい悪女。うそを重ねて塗りこめていくと、どれが真実かなんて分からなくなってしまうんだろう。きっと。
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周りの人の証言だけしか書かれていない構成もとても新鮮! どんどん引き込まれてしまう面白さがすばらしい。
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私の初有吉作品。「悪女」の周囲の人間から徐々に「悪女」に近づいていく手法にはものすごくどきどきしました。巧みに人心を掌握し、野望を遂げた純真たる「悪女」・君子像が次第に明らかになります。
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有吉佐和子って・・・すごすぎる・・・。と思った本です。彼女の作品で初めて読んだのが、「悪女について」です。
27人の関係者が、主人公の女性について語ります。関係者27人のセリフだけで、物語が作られていきます。当然、27人がそれぞれ個性的です。それぞれの証言により、主人公の人物像が浮かび上がってきます。けれど、注目すべきは、各々によって主人公の人物像は違うこと。関係者の口から主人公の言葉は出てきますが、主人公が何を考え、何を思っていたのかは分かりません。
一人の人間は、ウラもオモテもあり、人の評価もあてにならないっていうことを感じます。
主人公が「悪女」かといわれれば、そうでもないと思うのです。浮かび上がる人物像は、全て他人の印象ですから。
それを小説として昇華しきっているところに、有吉佐和子のチカラが出ていると感じました。
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東野圭吾の『幻夜』と『白夜行』はこの本へのオマージュではないでしょうか。主人公は米倉涼子でお願いします。
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27人の彼女の関係者が語る「悪女」について。一度も本人は語らずモノローグの中でしか登場しません。嘘が本当に嘘かどうかなんて本人にしか解らない。面白い。
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富小路公子という女性実業家を27人の語り手によって徐々に浮かび上がらせていく物語。嘘で塗り固め、人を利用する打算的でずる賢い側面と、綺麗なものを愛し、男性から貢がれることを潔しとしない純粋な面、多様な公子像とその人生が徐々に明らかになっていく。公子が本当は何を求め何を考えていたのか、最後までわからないように、人間は誰しも本当は何を考えてるのかなんて誰にも、もしかすると本人でさえもわからないのかもしれない。
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ひとりの女性へのイメージが人によってこんなにも違ったものになる・・・ 初めて読んで衝撃をうけて就職活動の時に「最近 感銘を受けた本」というのでこれを記入し面接官に苦笑された思い出あり。