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パラノイア患者には、他の神経症者がまさに秘密として隠匿するものを、むしろ歪曲した形でではあるが、暴露するという特徴がある。
人間は身体と神経とから成り立っているのに対し、神は元来、神経そのものである。しかし神の神経は人間の身体におけるように、限られた数だけ存在するのではなく、無限もしくは永遠に存在する。神の神経には、人間の神経のもつあらゆる特性がそなわるとともに、その能力はとてつもなく増進されている。
ついには神との和解が訪れ、自分の苦しみが終結することを町望患者にとってはまさしく密接な関係こそが希望の礎であったのを私たちは知るのである。
脱男性化はもはや辱めではない。それは世界秩序に適ったものとなり、巨大な宇宙的連関の中に位置づけられ、滅亡した人間回を新たな創造するという目的に貢献するものとなる。
異性愛的な対象選択に達した後であっても、同性愛的志向が末梢されたり、停止してしまったりすることはない。それは単に性的目標から方向をそらされるにすぎず、新たな活動へと美津美枯れるものである。同性愛的志向は自我衝動の一部と連合し、これに依存する要素として自我衝動の一部とともに社会的な衝動を構成する。